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更新日 平成20年3月31日

白山神社古墳確認調査概要

所在地
春日井市二子町2丁目11番地3
遺跡の種別
古墳
調査原因
学術調査
調査期間
平成19年5月14日から8月13日
調査面積
101.0平方メートル

 春日井市の南西部、二子町、中新町地内には現在、二子山古墳、白山神社古墳、御旅所古墳、春日山古墳の4基の古墳が所在しており、白山神社古墳は、御旅所古墳とともに昭和58年に愛知県の史跡に指定されている。しかし、これまで発掘調査は行われておらず古墳の詳細は不明であった。今回、白山神社古墳の歴史的・学術的価値を把握するため5月から8月にかけて墳丘の測量調査とはじめての発掘調査を実施した。
 今回の発掘調査では、古墳の規模や遺存状況、葺石や埴輪列・周溝・造り出しなど外部施設の構造、築造年代などの資料を得るため墳丘に4箇所のトレンチを設定した。

第1トレンチ

 第1トレンチでは中段テラス面で円筒埴輪と朝顔形埴輪から成る埴輪列を古墳築造当時のままの位置で検出した。テラス面奥寄りに幅50から70センチメートル、深さ5から15センチメートルで布掘りし、各個体の間隔は5センチメートルと隙間なく密に配置されており、確認できる個体のすべてが透かし孔同士を接するように墳丘の主軸方向(東西方向)に揃えていた。また、一定の間隔(円筒埴輪5個体おき程度)で朝顔形埴輪が配置されていた。

埴輪列検出状況
埴輪列検出状況

円筒埴輪拡大
円筒埴輪拡大

第2トレンチ

 第2トレンチは「造り出し」の有無を確認するため、墳丘測量図で方形状の張り出しが見られた古墳北側のくびれ部に設定した。結果的には張り出し部分からはガラスや瓦などを含む撹乱土が堆積し、造り出しの痕跡(基底部)は認められなかったが、周溝埋土内には円筒埴輪のほか、多くの形象埴輪、須恵器が出土した。特に須恵器や人物埴輪・家形(?)埴輪は他のトレンチでは確認されておらず、この付近が特別な空間であったと考えられる。また、出土した遺物は原位置を留めるものはなく、自然崩落とは考えにくいほど細片化していることから、人為的に破砕した後に周溝内に投棄したと考えられ、埴輪祭祀、墓前祭祀の空間であった可能性もある。

2トレンチ全景
2トレンチ全景

第3トレンチ・第4トレンチ

 第3トレンチは古墳の南側、墳丘の中腹から周溝・周堤を横断して設定した。
 墳丘は1から1.5メートルほど地山を掘り込んで周溝と墳丘の基底部分を形成しており、周溝の掘削土を墳丘に盛土したと考えられる。盛土は赤褐色・橙褐色土、黄灰色・灰黄色の粘質土、砂混じり土が交互に積み上げられており、粘質土、砂質土といった質の異なった土を交互に積み上げる「版築」という工法で造られていることが確認された。
 また、二段築成の上段斜面では葺石を確認した。石材は10から20センチメートル大の川原石が主体だが必ずしも均一ではなく、まばらに敷き詰めたような在り方で、基底石や配石の基準となる石材も未検出である。

 第4トレンチは古墳の南側、周溝の形態と周堤の状況を確認するために実施した。 
 検出した周溝の立ち上がりは、現況の肩部とほぼ一致し、前方部側がすぼまる馬蹄形を追認する結果が得られた。周溝は後世の底さらえが行われており、埋土は層厚数センチメートルの灰色・灰白色粘質土を検出したに留まるが、4本全てのトレンチで同種の埋土を確認し、埴輪片等が出土している。同一個体と考えられる円筒埴輪片が周堤側から転落・破損したような状況で出土し、周堤上の埴輪列を示唆しているが、水田の開墾によりその痕跡を確認することはできなかった。

葺石検出状況
葺石検出状況

お問い合わせ先

教育委員会文化財課 電話:0568-33-1113
メールでのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。

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