平成20年度文化財特別展「春日井の古代史事始」
春日井の歴史については、昭和30年代の「春日井市史」で考古、文献資料を用いて初めて全市的な歴史像が描かれました。その後、数多くの学術調査や開発に伴う発掘調査が行われ、非常に多くの資料が蓄積されてきています。
今回の展示では、区画整理事業に伴う大規模な発掘調査が行われてきた南気噴、大留、神領、堀ノ内、松河戸の庄内川流域の遺跡群を中心に、ムラの暮らしや墳墓の変遷に焦点を当て、現代に息づく技術や思想から春日井の文化的特質の一端について紹介しました。
展示は四部門で構成し、第一部では「春日井に暮らした人々」と題し、市内の集落遺跡で確認された縄文時代から古代(奈良・平安時代)の住居(竪穴住居)の変遷からみた人々の暮らしや「食」にまつわる遺構・遺物として煮炊きの場であった炉・カマドや煮炊き具・食器からみら食文化の一端について展示解説しました。
第二部では、「墓制と死生観、土に還る人と還らない人」と題し、縄文時代の土器棺墓、現代の野墓まで各時代の埋葬方法を概観し、墓制の変遷から墓や棺の意味、また死生観の変遷について展示しました。
第三部では、「手工業:モノづくりの技術と伝承」と題し、自然への畏敬、豊穣の祈り、感謝など古代の人々のマツリについて紹介しました。
最後に第四部では、「森浩一のえらぶ『東海学50の遺跡』」と題して、文化財保護と活用の一例として、味美二子山古墳(春日井市)、吉胡貝塚(田原市)、飛騨国分寺(岐阜県高山市)、宝塚1号墳、2号墳(三重県松阪市)、志太郡衙跡(静岡県藤枝市)など愛知、岐阜、三重、静岡県の史跡整備事例についてパネルで紹介しました。
開催期間:平成20年11月5日(水曜日)から16日(日曜日)
開催場所:文化フォーラム春日井1階ギャラリー
この企画展の図録『春日井の古代史事始』は、有償にて頒布しております。詳しくはこちらをご覧ください。
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