平成21年度文化財特別展「春日井の古代史事始2」
春日井の歴史については、昭和30年代の「春日井市史」で考古、文献資料を用いて初めて全市的な歴史像が描かれました。その後、数多くの学術調査や開発に伴う発掘調査が行われ、非常に多くの資料が蓄積されてきています。
今回の展示では、弥生時代の周溝墓と春日井市唯一の前方後方墳である高御堂古墳に焦点を当て、その特徴的な出土遺物であるパレススタイル土器(パレス壺)や壺形埴輪を中心として、墓制と土器からみた弥生時代から古墳時代への社会的変化の一端を紹介しました。また、当地における古墳時代のはじまりが意味するものは何かを、高御堂古墳の歴史的位置付けから検討しました。
展示は四部門で構成し、第一部では「弥生時代後期の土器様式・パレススタイル土器」と題し、弥生時代後期の土器様式を代表するパレススタイル土器を紹介し、その特徴について解説しました。
第二部では、「周溝墓と供献土器」と題し、弥生時代の墓である周溝墓の平面形態の変遷と供献土器の出土状況から墓におけるマツリと死に対する意識を解説しました。
第三部では、「高御堂古墳とその時代~前方後方墳を考える~」と題し、古墳と周溝墓の違いは何か、集団墓から特定首長墓への飛躍と社会的変化から古墳出現期の様相について、前方後方型周溝墓の問題と合せて紹介しました。
最後に第四部では、「森浩一のえらぶ『東海学50の遺跡』」と題し、文化財保護と活用の一例として、熱田神宮・断夫山古墳(名古屋市)、旗頭山尾根古墳群(新城市)、昼飯大塚古墳(岐阜県大垣市)、宝塚1号墳、松坂城(三重県松阪市)など愛知、岐阜、三重県の史跡整備事例についてパネルで紹介しました。
開催期間:平成21年11月18日(水曜日)から29日(日曜日)
開催場所:文化フォーラム春日井1階ギャラリー
この企画展の図録『春日井の古代史事始』は、有償にて頒布しております。詳しくはこちらをご覧ください。
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