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『和魂和才』(平成24年11月1日)

更新日 平成24年11月1日ID番号 K20033


 今回で最終回を迎えた第20回春日井シンポジウムに特別寄稿をいただいた日本文学研究者のドナルド・キーン氏。日本の古典、現代文学、日本芸能を研究され、今年の3月に日本国籍を取得した彼は「日本には世界に誇る文化がある、日本の風土、日本人の心が培ってきたものである」と言っています。
 また一方では、東日本大震災後の日本について「震災直後は、力を合わせて東北の人を助けている」と感じたが、「東京をはじめ多くの都市は、今は明るく、必要のない電光看板がたくさんある。震災のことをもう忘れているのではないか」と苦言を呈しています。また、最近目にした記事には「日本の職人による日用品が、欧米で人気を博している」、「昔の日本人は身近な道具に愛着を持ち、しっかりした作りや、適度の重さを重視してきた。戦後、そうした価値観が棚上げされてきた」と書かれていました。
 
「和魂洋才」という言葉があるように、江戸から明治に変わり、外国から、特に西洋から多くの文化や技術が伝わり、日本古来の伝統の基盤の上に、西洋の技術などを学ぶことにより、日本が急速に近代化を成し遂げたことは事実です。しかし、今はその基盤となった日本の伝統も薄れつつあるのではないでしょうか。
 政治、経済、社会が混迷し、グローバル化の波に翻弄されているような今日、外国生まれの人に、外国の市場に、「和魂」と「和才」すなわち日本の伝統文化や技術の素晴らしさが持つ可能性を教えられたように思います。


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