書のまちの由来

ページID 1005010 更新日 令和6年4月3日

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小野道風肖像(観音寺蔵)

 平安時代の三跡のひとり、小野道風は、古くから春日井で生まれたと言い伝えられています。

 その真偽は明らかではありませんが、春日井の人々はそれを信じ、誇りにしてきました。そして、「とうふうさん」と呼び親しんで、自然に書道の盛んな土地柄になりました。

 春日井市では、この文化的伝統を大切にして、「書のまち春日井」をキャッチフレーズにし、道風記念館の事業、全国公募の書道展である道風展の開催など、書道文化の振興に力を入れています。

柳に跳びつく蛙

柳に飛びつく蛙

 小野道風といえば、誰でも柳に跳びつく蛙を傘をさしてじっと見ている姿を思い起こすでしょう。古川柳に「蛙からひょいと悟って書き習い」とうたわれている程有名で、この寓話がいつごろ作られたかは不明ですが、江戸時代の学者、三浦梅園(1723年から1789年まで)の『梅園叢書』に「学に志し、芸に志す者の訓」として記載されています。何事も努力すれば成し遂げることができるという話として、戦前の国定教科書にも載せられ、努力家道風の偶像が作り上げられました。

 小野道風は、本朝名誉の能書なり。わかヽりしとき、手をまなべども、進ざることをいとひ、後園に躊躇けるに、蟇の泉水のほとりの枝垂たる柳にとびあがらんとしけれども、とどかざりけるが、次第次第に高く飛て、後には終に柳の枝にうつりけり、道風是より芸のつとむるにある事をしり、学てやまず、其名今に高くなりぬ。(三浦梅園『梅園叢書』より )

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