ハニワまつりの概要と開催の様子
ハニワまつりとは?
今から約1500年前、東山町の下原古窯跡群 (埴輪を焼いた窯のあと)で大きな埴輪がたくさん作られていました。
そこで作られた埴輪は、国指定史跡味美二子山古墳などに運ばれて、古墳のまわりに並べられました。
二つの遺跡の間には、生地川・八田川が流れ、埴輪はこの河川の水運を利用して運ばれたと考えられます。
現在、川沿いには「ふれあい緑道」が整備されており、この緑道に市民のみなさんが制作した「ハニワ」を並べ古代のロマンを再現する試みが「ハニワまつり」です。平成3年度から始まり、毎年秋になると野焼きの炎が人々を魅了します。
(古墳から実際に出土したもの=「埴輪」、復元制作したもの=「ハニワ」と表記しています。)
令和4年度 第32回ハニワまつり
3年ぶりに第32回ハニワまつりが、10月22日(土曜日)に開催されました。
開会行事では、主催者・来賓の挨拶の後、味美幼稚園児による合奏と踊りが行われ、開会行事を盛り上げました。体験工房では、ハニワのイラストを描いた缶バッジや古代のアクセサリーである勾玉(まがたま)作り、二子山古墳の形をした古墳消しゴムを作りました。また、味美連合区の協力による舞台芸能が催され、地元芸能団体等による演奏や踊り等様々な演目がまつりに華を添えました。さらに、ボーイスカウト春日井第5団による体験教室「丸太切り」や春日井たたら研究会による「製鉄実演」も行われたほか、春日井文化財ボランティアの会が二子山古墳に関する「クイズラリー」や城北線整備促進協議会が「輪投げ」などを行い、参加者は家族や親しい仲間と秋の一日を過ごしてました。今回はNPO法人ニワ里ねっとによる二子山古墳を題材にした「創作劇」を上演しました。夕暮れの中で赤々と燃え上がる炎を演出に加え、会場は、幻想的な雰囲気に包まれました。
一日かけて野焼きしたハニワは、翌日に窯から出し、ふれあい緑道と二子山公園、ハニワの館に並べました。さまざまな表情をした「ハニワ」を眺めながら、古代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?







令和4年度ハニワ制作大会の様子
令和4年度のハニワ制作大会は、9月3日(土曜日)・4日(日曜日)・10日(土曜日)・11日(日曜日)の4日間に分けて、抽選で選ばれた51組162人が参加し、51体のハニワを制作しました。
初めて挑戦する人がほとんどでしたが、瀬戸にある美夜之窯のみなさんの指導のもと、楽しんで作ることができました。
【参加者の声】(アンケート結果から)
・家族で楽しい思い出ができました。
・15年前もお世話になりました。先生のフォローも手厚く受けられるので、楽しく一日を過ごすことが
できました。
・子どもより大人が夢中になってしまいました。
・このサイズの物を作れることは、なかなかないのでうれしいです。楽しかったです。
・一日家族で楽しく過ごせました。