「学び」の扉を開こう~多様な選択を可能に~
バブル経済崩壊以降女性の高等教育機関への進学率が上昇し、農学や医学、歯学などの理系学部でも増加傾向にあり、 学びの分野が多様化しています。また学生だけでなく、社会人においても働き方が多様化することに伴って研修や人材育成の機会など学びの場が重要となっています。今回は、理系女子学生や、実際にキャリアを積んで働く女性に話を聞くとともに、女性の活躍を応援する学び場を紹介します 。
学びの多様化
理・工学部は男性ばかり?
理工系の学部に占める女子学生や女性技術者は少ないイメージがあり、「理工系の学部は男性が進むもの」「技術者は男性がなるもの」と思っている人もいるかもしれません。果たしてそうでしょうか。
実は、理工系の学部に占める女子学生の割合は、 年々増加しています。増加しているということは、進路選択が多様化し、自分の好きなことを生かした進路を選ぶ女性が増えているということが言えます。
今年のノーベル化学賞と物理学賞を女性研究者が受賞し、活躍をみせているように、今後ますます理工系分野での女性の活躍が期待されます。
女性管理職も増加傾向!
日本の管理職に占める女性の割合は低い現状にあります。要因の一つとして、管理職育成のタイミングが出産や育児のピークと重なっているために、出産、育児による勤務形態の制約により、管理職に必要とされる経験を積めないといったことがあります。しかし、研修や学びの機会・方法が多様化することで、着実に数が増えてきています。