春日井に息づく小野道風の偉業を振り返る
平安時代の三跡(三人の能書)の一人として、日本書道史上に大きな足跡を残した小野道風は、春日井で生まれたということがいくつかの文献に見られます。
道風が春日井で生まれたという言い伝えとともに、道風の偉業を後世に伝えたいという春日井の先人たちの思いが、現在の「書のまち春日井」に生き続けています。
小野道風肖像画(観音寺所蔵)
「道風記念館」誕生物語
昭和19年(1944)、小野道風の誕生伝説地において盛大に開催された、小野道風公生誕1050年祭。その後、毎年11月3日に行われる道風祭に合わせ、昭和24年から開催されている小野道風公奉賛全国書道展覧会(道風展)。この二つの小野道風顕彰活動を通して、春日井に寄せられた著名書家の書作品を保存・展示し、道風の偉業を後世に伝えるために道風記念館は建設されました。
昭和56年に開館してから40年。収蔵品も年を追うごとに充実し、全国的にも数少ない書専門の美術館として、さまざまな書の展覧会を開催しています。また、書に関する講演会や講座を開催するなど、書道文化振興のための幅広い取り組みを行っています。
全国的にも数少ない“書専門の美術館”
開館当時の広報(昭和56年11月15日号)