令和元年度第2回春日井市文化振興審議会議事要旨
1 開催日時
令和元年10月7日(月曜日)午前10時から
2 開催場所
春日井市役所6階 602会議室
3 出席者
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[会長]
- 名古屋芸術大学学長 竹本 義明
- [副会長]
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春日井市美術協会会長 中村 立強
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[委員]
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中部大学人文学部教授 篠宮 雄二
春日井市郷土史研究会役員 高橋 敏明
春日井市文化協会会長 犬飼 眞紀子
春日井市民音楽連盟副会長 保田井 善圀
中日新聞春日井支局長 井上 喜博
春日井商工会議所特別常議員 岡部 清次郎
公募委員 太田 元明
公募委員 高嶋 康子 -
[事務局]
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文化スポーツ部長 上田 敦
文化・生涯学習課長 内藤 純子
文化・生涯学習課長補佐 伊藤 英彦
文化・生涯学習課文化振興担当主査 横谷 朋子文化・生涯学習課文化振興担当主事 鈴木 悠左
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[傍聴者]
-
0名
4 議題
- 第2次かすがい市民文化振興プラン 平成30年度進捗状況報告書について
- その他
5 会議資料
6 議事内容
(1) 議題(1)第2次かすがい市民文化振興プラン 平成30年度進捗状況報告書について
資料1に沿って、第2次かすがい市民文化振興プラン 平成30年度の進捗状況報告書について文化・生涯学習課文化振興担当主査が説明し、意見等を求めた。
各委員からの意見を踏まえて一部を修正し、承認された。
主な意見等については、次のとおり。
ア 基本目標1、施策1「幅広い鑑賞機会・文化活動機会の提供」について
【篠宮委員】
(3)働く世代、若い世代の文化活動の促進、イ 託児付き鑑賞事業の充実について、ファミリー向け公演で実施したとあるが、ファミリー向けではなく一般のコンサートでは託児は実施していないのか。
【文化・生涯学習課主査】
ファミリー向けの公演でも3歳以下入場不可といった催しがあり、小学生とそれより小さなお子さんをお持ちの家庭を想定して託児事業を行っている。今回は、0歳より入場可能な催しだったため、利用者が少なかった。一般向けの公演でも託児を実施できればと思うが、コストがかかるため、文化財団では需要と供給のバランスを考えて託児の有無を判断している。
【竹本会長】
文化財団の公演では他市のホールを巡回するものもあるので、他館と情報共有しながら、ニーズを調査し効率的に託児の実施を行っていると認識している。
【文化・生涯学習課長】
平成30年度は託児付の鑑賞事業が2件だった。もう少し増やしていければと事務局でも考えているので、文化財団に伝えていきたい。
【高橋委員】
(2)子どもたちが文化芸術を体験する機会の提供、イ 青少年鑑賞サポートプログラムについて、対象者や人数の定めはあるのか。抽選を行っているのか。
【文化・生涯学習課主査】
青少年鑑賞サポートプログラムは、定員を客席数のおよそ1割とし、文化財団のホームページで先着順に受付している。
【高橋委員】
こまつ座の公演や花形狂言は、春日井市民会館が会場か。ともにプログラム利用者が27人となっているが、人数が少ないのではないか。
【文化・生涯学習課主査】
こまつ座「母と暮せば」と花形狂言については、定員約500名の東部市民センターのホールを会場としており、多くの方にプログラムに申し込みいただいたと考えている。
【高橋委員】
(4)高齢者、障がい者等の鑑賞機会の充実、ア 高齢者、障がい者等にも配慮した鑑賞機会の提供について、福祉の里の「レインボーシネマ」の鑑賞者が少ないが、誤記ではないのか。
【文化・生涯学習課主査】
各所属からの報告を基に記載している。
【高橋委員】
施策ごとの評価の特記事項の部分で、「文化活動に取り組んでいる市民の数が減少してきている」という記述があるが、今回平成30年度の実績だけではそう判断できる材料がないので、もしこの記述を採用するならば、どこかに経年の数値等を記載して欲しい。
【文化・生涯学習課主査】
実績の記載については、再度検討し可能な部分については経年変化が分かるよう改めたい。
【中村委員】
財源に関することだが、書道関係で感じることは、道風展は出品料有料で、道風記念館で実施している臨書作品展は出品料が無料である。道風展は20~30年前は1万5,000点以上の出品があったが、現在は6,000点と約3分の1に減少してきている。一方臨書作品展は、無料のため出品数を増やすこともできている。道風展については、平成30年度で230万円、今年度は250万円が市から委託料が支払われているが、これ以上出品者の負担が増えないように考えていただけると出品が増えると思うので検討して欲しい。
【文化・生涯学習課長】
道風展は700万円以上の事業費となっている。出品料収入が減ると事業運営に支障が生じることは認識している。道風展は「書のまち春日井」の中心となる大切な事業であり、なくしてはいけないものと考えているので、今後の対応策についてはしっかりと検討していく。
【犬飼委員】
道風展は全国公募とあるが、どういった地域から出品があるのか。
【中村委員】
愛知、岐阜、三重、静岡と近県が中心となっている。わずかではあるが、中国地方や四国、九州からの出品もある。
【岡部委員】
ここに記載されている各事業の予算、予算の消化率はどの程度なのか。この事業に必要な場合は、他の事業から予算の都合をつけることは可能なのか。文化芸術を盛んにするためには赤字もやむを得ないと思うが、どういった状況なのか。
【文化・生涯学習課長補佐】
例えば文化財団の場合、事業ごとに予算を立てて事業を運営している。財源としては公演に伴う入場料や、他から獲得した助成金等の収入が全体では6割を超えている。不足する部分について、市からの補助金で賄っていると考えていただくと良い。自己財源比率は、全国的にみても高いものと認識している。
【竹本会長】
文化振興というと、文化財団の事業が中心となる。文化財団の事業運営については、理事会があり評議員会があって適切に運営されている。この審議会では、限られた情報となるが、各部署から出された成果を基に、プランにそった成果が得られているか否かを審議していただきたい。
【井上委員】
自己評価がAばかりで、甘いのではないか。託児付公演の実施回数も少ないし、青少年鑑賞サポートプログラムの利用者数もそれほど多いとは思わない。これで、Aとしては、改善点が出てこないのではないか。最後の施策ごとの評価の段になって「・・が望まれる」と記載されているが、唐突ではないか。
【高橋委員】
ここに記載されている自己評価は各所属でつけたものか、取りまとめの際に事務局が評価したものか。
【文化・生涯学習課主査】
各所属からの報告を基に報告書の案を作成し、再度各所属に依頼して記載内容を確認してもらっている。自己評価については「A実施し成果が得られた」「B実施したが計画どおりの成果は得られなかった」「C検討したが実施に至らなかった」「D実施・検討に至らなかった」の4段階で評価しているために、Aが大部分を占める結果になっている。
【高橋委員】
報告書の中にその4段階の評価についての記載がないので、追加して欲しい。
【文化・生涯学習課長】
凡例を掲載する。
【竹本会長】
文化振興の評価については、全国的に評価方法が定まっていない。数字だけで判断してよいのかという問題がある。鑑賞者が少なくても観客の満足度が高く、地域住民に与えている影響が大きいものもある。そこは数値だけでは評価できない。
イ 基本目標1、施策2「次世代の文化活動を担う人材の育成」について
【高橋委員】
芸術は数だけでなく、質の問題がある。口頭で説明のあったとおり、数を目指すものではなく、質の向上を図っている点について特記事項を追加したら分かりやすいのではないか。
【文化・生涯学習課長】
高橋委員のご指摘のとおり、特記事項に記載する。
ウ 基本目標1、施策3「知りたい人に届く文化情報の発信」について
【竹本会長】
紙媒体の情報発信では、送付する手間や料金の問題がある。一方、インターネットを使った手段だと世代によって差が生じてしまう。悩ましい問題である。
【井上委員】
文化財団のFORUM PRESSの内容は大変素晴らしい。これを全戸配布することはできないのか。
【文化・生涯学習課主査】
コストの問題、配布の手間の問題もあり、隔月で冊子状の印刷物を全戸配布することは難しい。そのため、年に1回「号外FORUM PRESS」として1年間の事業予定を掲載したものを広報に挟み込んで全戸配布している。
【犬飼委員】
私もFORUM PRESSは大変素晴らしいと思っている。一部の人にしか目に触れないのは勿体ない。より多くの方に配布できると制作する側の苦労も報われるのではないか。
【竹本会長】
FORUM PRESSの全戸配布については、検討して欲しい。
【文化・生涯学習課長】
年1回ではあるが号外FORUM PRESSをきっかけに、お近くの公共施設で手に入れていただければと考えている。
【高嶋委員】
市外に住む友人が春日井市民会館で開催された公演にお足を運んだ際に、JR春日井駅に市民会館への案内がなく、道行く人に聞いても市民会館の場所が分からなかったと言っていた。改善はできないのか。
【岡部委員】
JR春日井駅には、観光コンベンション協会の案内所Lirickがあるので、そちらで聞いていただければと思う。
【犬飼委員】
確かにJR春日井駅に着いても、バスの乗り場も分かりにくい。市役所はあちら、市民会館はあちらと大きな案内看板もない。
【文化・生涯学習課主査】
文化財団の主催事業や貸館公演でチラシを作成する際には、春日井駅を含んだ市民会館周辺の地図を掲載している。
【文化・生涯学習課長】
春日井駅の担当部署には、ご意見があった点を伝えていく。
エ 基本目標1、施策4「市民による文化活動支援の推進」について
【高橋委員】
特記事項に「高齢化によってボランティアを辞める会員がある一方、新規登録者がある点は評価できる」とあるが、報告書に記載されている実績では、そこは判断できない。根拠となるものがあればと考えるが、いかがか。
【文化・生涯学習課主査】
委員ご指摘のとおり、登録者数だけでは、そういった状況は読み取れないので、施策4.(1)アの項目では、会員数だけではなく、新規入会者数、退会者数の記載を追加する。
【井上委員】
(2)市民メセナ基金の活用、イ 市民メセナ基金の運用方法の検討について、取崩額が55万円で、寄付金額が1万円台では危機的な状況だと考えられるが、何とかしなければならないのではないのか。
【岡部委員】
広報活動が十分にされていないのではないか。市が同額をマッチングギフトとして上乗せして積み立てる仕組みならば、広報方法を考えれば、寄付は増えるのではないか。
【高橋委員】
商工会議所では会議所ニュースを発行しているので、広告を掲載させてもらうなど、広報を行ってはいかがか。
【文化・生涯学習課長】
市民メセナ基金のPRについては、方法を検討していきたい。
【岡部委員】
経済界には、ライオンズクラブやロータリークラブ、JCなど奉仕活動を行っている団体がいくつもあるので、そういった団体に呼びかければ良いのではないか。
【文化・生涯学習課長】
平成29年度は200万円の寄附が企業からあった。年によってバラつきがあるので、PRについては、方法を検討していきたい。
【岡部委員】
文化に対して寄附をするとステイタスが上がるといったPRをしてはどうか。
【高橋委員】
新聞にも掲載してもらえば、PR効果が上がると思う。
【竹本会長】
寄附の活用先がはっきりすると寄附が増えるのではないか。方法を検討して欲しい。
オ 基本目標1、施策5「文化が育つ拠点施設の充実」について
【岡部委員】
市民会館の稼働率はどうなっているのか。
【文化・生涯学習課主査】
平成30年度の市民会館利用率は、利用可能日225日のうち、167日の利用があり、稼働率は74.2%であった。
【高嶋委員】
文化フォーラム春日井で利用が減少傾向とあるが、特定の部屋で利用率が下がってきているのか。
【文化・生涯学習主査】
ギャラリーで92.3%、文化活動室で77.9%などとなっており、全体的にみて7割程度の利用率となっている。特に利用率が低い部屋がある訳ではないが、文化芸術の目的でないと貸出しできないという運用としているため、ここで取り上げた。
【太田委員】
先日、飛び込みで文化フォーラム春日井の会議室を利用しようとしたところ、直前にも関わらず利用可能だったため、ガラガラなのではないかと感じた。名古屋市の文化小劇場などは年間を通して予約が埋まっていると聞くが、いかがか。やはり、文化フォーラム春日井だと交通の便が良くないので、勝川駅前など交通の便が良い場所に施設があると良いと思う。
【文化・生涯学習課主査】
会議室については、一般の利用がない場合は図書館学習室として開放しており、それを含めると利用率は98.4%となっている。太田委員の希望日は偶然空いていたものと思われる。
【犬飼委員】
先日、会議室を学校の先生方の会合で借りようとしたら断られたと聞いたが、そういった内容では借りられないのか。
【文化・生涯学習課主査】
現在の取扱いでは、文化芸術目的でないと貸出しできないとしている。市や教育委員会が行う行事・会議であっても、他の公共施設で会場が確保できない場合のみ利用を認めている。
【文化・生涯学習課長】
現在の運用では、文化芸術の範囲を狭く取り扱っている部分もあるので、運用を再度検討していきたい。
【竹本会長】
今後の対応策が特記事項に書かれているので良いのではないか。
カ 基本目標2、施策6「特色ある文化の推進」について
【太田委員】
「書のまち」というが、テレビや新聞では他の市町が実施する「何とか甲子園」といった取組が取り上げられ、目を引いている。春日井はPRが不足しているのではないか。
【中村委員】
春日井市の書に関する取り組みは、戦前からの歴史的な流れがあるもので、道風の誕生伝説地の地元で遺跡保存会の取組みがあったり、初代教育長の安藤直太朗氏は道風の歴史的な研究をされたり、書家の藤田東谷先生が書道展を創設されたりしている。まずは、書写書道の実用的なものと、芸術としての書の素晴らしさなどについて、市民の皆さんに理解を深めてもらい、全国発信すべき。市内でも道風に対する理解が不十分である状況ではよろしくない。
書道パフォーマンスの取り組みなどは大阪などでされているが、それに対抗するためには、まずは基本的なところを市民の皆さんに理解してもらう必要があると考える。
【太田委員】
文化フォーラム春日井にある道風のからくり人形の修繕はできないのか。
【文化・生涯学習課長】
予算の関係もあり、からくり人形の修繕は考えていない。平成30年度は書のまち春日井をPRするパンフレットを作成し、令和元年度は子ども向けのパンフレットの作成を予定している。そういったところから、書のまち春日井のPRを図っていきたい。
【竹本会長】
書のまちについては、春日井市の文化の柱であり書の関係者の方々や市がこれまで様々取り組んできているが、大きな成果は上がっていない。それなりの予算を持って、専門家を招聘するなどしてイベントを開催するなどしてはどうか。
【岡部委員】
最近の展示施設や観光施設ではデジタル技術で映像を浮かびあがらせるものなどが採用されている。予算の問題もあるが、実際に道風が書を書く姿を再現するなどしてはどうか。
【井上委員】
春日井まつりの道風平安朝行列はあまり知られていないのではないか、道風展の入賞者が道風に扮するなど、小野道風役・小野小町役の選考過程も含めてもっと積極的にPRしてはどうか。
【文化・生涯学習課主査】
いただいたご意見は、春日井まつりの担当課である市民活動推進課に伝えていきたい。
【犬飼委員】
道風くんグッズはどのようなものがあるのか、目にする機会が少ないが市役所の目立つ場所でPRし販売することはできないのか。
【文化・生涯学習課長】
市役所2階の情報コーナーや文化フォーラム春日井2階の文化情報プラザ、道風記念館など公共施設のほか、JR春日井駅にある観光コンベンション協会のLirickでも販売している。
【太田委員】
高校生がカバンにつけているマスコットのように、道風くんグッズを大々的に制作・配布するなどしてPRしてはどうか。
キ 基本目標2、施策7「文化財・伝統文化の保存・継承・活用」について
【篠宮委員】
(1)文化財の保護・活用 ア歴史的文化財の調査研究の推進と保護、保存では古文書調査について触れられていないが、調査は行われていないのか。愛知県史編纂時に春日井市内でも古文書の調査が行われたが、まだこの地域で調査されていない資料が多くある。予算や人員的に難しい部分があるとは思うが、古文書の調査がされることを希望している。
【文化・生涯学習課長】
いただいたご意見は担当課である教育委員会文化財課に伝えていきたい。
ク 基本目標3、施策8「分野を超えた連携の推進」について
【竹本会長】
最近、東部市民センターでの取り組みが盛んに行われていると感じている。
【文化・生涯学習課主査】
ニュータウン地区の方々のニーズもあるので、文化財団が主催事業を東部市民センターで行う回数が増えてきている。
【高橋委員】
成果指標が目標を上回っているが、これは突発的な事象か。目標値を変更することは行わないのか。
【文化・生涯学習課主査】
ニュータウン地区の企業協賛が近年増えており、目標値を上回る実績となっている。令和元年度も平成30年度と同程度の実績となる見込みである。
【文化・生涯学習課長】
目標値については、10年間のものとして定めたものであるが、プランの中間見直しの際に必要であれば改めていきたい。
ケ 基本目標3、施策9「文化による地域の活性化」について
【高橋委員】
学校体育施設の開放が取り上げられているが、文化に関係する事業なのか。
【文化・生涯学習課主査】
体育館ではあるが、ダンスなど文化団体が利用される場合もあるので、こちらに記載している。
【犬飼委員】
八幡小学校では音楽のクラブが定期的に活動している。そういった利用があるのならば掲載しても良いのではないか。
【文化・生涯学習課課長補佐】
数字を精査してみて、スポーツとの区分けが難しいならばこの項目を削除することも検討する。
【竹本会長】
文化とスポーツを融合して考えても良いのではないか。文化と生涯学習など区分が難しい問題もある。
【高橋委員】
誤解を生じないよう、スポーツでの利用を含むと明記すれば良いのではないか。
コ (2)プラン全体(計画期間1年目)の評価について
【井上委員】
4段階評価ではなく、5段階評価にしてはどうか。この報告ではAばかりで、判断がしづらい。大いに成果を上げたものか、ある程度の成果にとどまったものなのか区分けした方が良いと思う。
【文化・生涯学習課長】
前回の審議会で審議いただいた内容ではあるが、結果的に分かりにくいものになってしまった部分があるので、次年度の記載事項については検討していく。
【文化・生涯学習課長補佐】
成果の記載については、達成度(自己評価)にもう少し記載を加えるなどして、改善点の洗い出しや中間見直しの手掛かりとなるものを残すためにはどうしたら良いのか検討していく。
【岡部委員】
数字での評価は難しいとは思うが、成果が数字で示されるものも多い。各事業について数値目標などは立てられているのか。
【文化・生涯学習課主査】
文化財団の事業ではそれぞれ定量的または定性的な目標を設定し、事業終了後に自己評価している。
【竹本会長】
この審議会では、プランに基本目標と施策を掲げて大きく目標設定し、評価するものなのでその点は理解していただきたい。春日井市の文化財団は、愛知県でも指折りの事業を行っており、全国的にも積極的な活動を行っているので、ある意味A評価が並んでも当然と感じる部分もある。
多くの意見が各委員から出されたので、それを踏まえて事務局でまとめて欲しい。
(2) 議題(2) その他
市の文化振興について、委員から意見等が出された。
【竹本会長】
国の文化芸術振興基本法が改正され、愛知県でも条例の改正が行われている。春日井市の文化振興基本条例は制定後15年以上が経過し、内容が現在の社会情勢の変化を捉えたものになっていない部分があるのではないかと感じている。今すぐ春日井市でも条例改正をというものではないが、他市の状況を調査して次年度の審議会で報告して欲しい。
【保田井委員】
財政的な問題を考えると行政だけが役割を担うのではなく、民活も考えてはいかがか。こういったプランの中では行政や文化財団が行っている事業を中心に取り上げるのは理解できるが、中部大学の果たしている役割も大きいのでもっと中部大学の取組みを取り上げてはどうか。PRについては、中日新聞やケーブルテレビの活用が重要だと思う。また、施設の場所やアクセス方法が分かりづらいと感じている人が少なくない点については、施設を利用して催事を主催する人に、広報物には会場へのアクセスを細かく表記するよう指導して欲しい。
【篠宮委員】
市との協働については、市から要望してもらえると大学教員も動きやすいので、そのようにして欲しい。
【岡部委員】
先ほどから高齢化について触れられているが、審議会の委員としても若手に参加して貰ってはどうか。また、市民メセナ基金に関わることでは、春日井市には多くの大企業があるので、それらに市から働きかけると協力が得られるのではないか。
上記のとおり、春日井市文化振興審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び委員が署名する。
令和元年11月15日
春日井市文化振興審議会会長 竹本 義明
春日井市文化振興審議会委員 井上 喜博
7 第2次かすがい市民文化振興プラン 平成30年度進捗状況報告書
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