地域福祉活動事例集

ページID 1002187 更新日 平成30年8月9日

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地域で実践されている支え合い、助け合いの活動などをご紹介します

  • 高齢者福祉施設で被災体験! ~安全安心まちづくりボニター東部ブロック被災体験グループ~ 【横串プロジェクト】
  • 地域の団体に横串を刺す! ~ネオポリスふれあい連絡会~ 【横串プロジェクト】
  • 高齢者を地域で守ろう! ~石尾台4丁目高齢者対応情報交換会~ 【横串プロジェクト】
  • 買物弱者を救おう! ~桃花園地区社会福祉協議会~

高齢者福祉施設で被災体験! ~安全安心まちづくりボニター東部ブロック被災体験グループ~ 【横串プロジェクト】

 平成24年6月23日(土曜日)、特定非営利活動法人ワーカーズかすがいが運営する高齢者のデイサービスひだまりにおいて、春日井市安全・安心まちづくりボニター東部ブロック被災体験グループ主催の体験研修が開催されました。
 体験研修には、ボニター、岩成台西地区社会福祉協議会、民生委員、施設の職員など総勢40名が参加し、「高齢者デイサービス事業実施中に震度7の地震発生!」という想定のもと、被災体験を行い、その後、反省会をおこないました。
 被災体験では、ボニター、岩成台西地区社会福祉協議会、民生委員がデイサービス利用者、利用者の家族、近所の要援護者に扮し、それぞれの役柄を真に迫って演じました。また、施設職員は、地震が発生した時の自分のすべき行動を考えて、その対応にあたりました。実際には6日間ぐらいに想定される出来事を、約2時間に凝縮して体験しました。

地震がきた!

利用者をなだめる職員

避難してきた住民

支援物資が届く

新聞社の取材対応

カセットコンロで炊いたご飯をおにぎりに

 地震が起きたらどうなるか、ある程度想定はしているものの、やはり、体験してみなければわからないことがあります。
 反省会では、職員から、「まずは職員が冷静になることが必要」、「ケガのリスクを最小限にするため家具の固定が必要」、「自分がケガをしていたらと思うと不安」、「利用者をベッドに寝かせる時も靴を脱がせてはいけないとわかった」、「利用者の安全を確保するため、机の下に誘導しても、認知症の方は理解できないので焦りを感じた」、「地域の方の避難を受け入れたいが、施設職員だけでは困難」などの意見がありました。

 

反省会

 また、ボニターからは、「施設職員は、我が身と利用者の安全のどちらを優先するのか悩むかもしれないが、自分が元気でないと人は助けられないので、まずは我が身を守ることも必要である」、「今回の体験に基づき災害時対応マニュアルを見直し、再度、被災体験を行って、また見直すという繰り返しにより改善していくことが必要である」、「全員が情報を共有するために、緊急地震速報を大声で伝えたり、ホワイトボードに経過を記録したりすることが有効である」、「災害時は責任者からの指示が重要である」、「地区社会福祉協議会と災害時の相互応援協定を結んではどうか」などのアドバイスがありました。
 特定非営利活動法人ワーカーズかすがいの森長理事長は、「体験研修で洗い出した課題を整理し、すぐに解決できること、中長期的に解決すべきこと、解決できないことに仕分けし、対応していく」と話していました。

地域の団体に横串を刺す! ~ネオポリスふれあい連絡会~ 【横串プロジェクト】

会議の様子

 ネオポリス(坂下町)では、安全で明るく住み良いまちづくりを推進することを目的として、月1回定期的にふれあい連絡会を開催しています。
 ふれあい連絡会は、花のボランティア、安全・安心まちづくりボニター、子どもの安全を守る会、防災支援隊、子ども応援団、お助けマン、子ども110番の家、ドングリ会の8つのボランティアグループと自治会、老人クラブ、子ども会、民生委員が参加しています。このように、地域で活動する団体同士が、顔を会わせて近況を報告し合うことで、横の連携ができ、重層的に地域活動を行うことができます。
 6月の会議では、子ども110番の家のスタンプラリーの開催報告、お助けマンの活動として高齢者宅の草刈りと庭の整備活動を予定しているとの報告、盆踊りへの協力依頼などがありました。また、ネオポリス自治会は、自治会独自の災害時要援護者の登録を行っていますが、これから災害支援システムを構築していく上での課題を共有し、引き続き自治会を中心に検討していくことを確認しました。

会議の様子2

 ふれあい連絡会を通じ、自治会は、地域住民の多くの意見を吸い上げ、活動に生かすことが可能です。さらに、自治会がボランティアグループ等に対して行事への協力を要請する場となっており、自治会行事は、ボランティアグループ等が協力し、地域住民が一丸となって活動を盛り上げるというスタイルが定着しています。
 平成15年4月に、花のボランティアグループとふれあい連絡会の前身であるネオポリスを考える会の2グループで発足した情報交換会は、今では、8つのボランティアグループと地域活動の中核を担う自治会などが参画する「地域になくてはならない連絡会」に成長しています。

高齢者を地域で守ろう! ~石尾台4丁目高齢者対応情報交換会~ 【横串プロジェクト】

会議の様子

 石尾台4丁目では、3か月に1回、自治会、老人クラブ、民生委員、地区社会福祉協議会の代表者、地域包括支援センターが集まり、高齢者対応情報交換会を開催しています。
 石尾台は、市内でも高齢化率が高い地域です。道樹会(老人クラブ)会長の松田さんは、年々増える高齢者を地域で見守り、すべての人が安心して生活できる環境を実現するためには、地域の絆が必要だと考え、関係団体に対して、高齢者対応についての情報交換と協議をする場を設置することを提案しました。
  そして、平成23年6月に、石尾台4丁目に住んでいる高齢者の日常の見守りと災害時に迅速で効果的な救済や避難支援を行うことなどを目的として、高齢者対応情報交換会が発足しました。

会議の様子2

 会議では、それぞれの立場で取り組んでいること、活動する上での問題、要望などを出し合い、課題の解決に取り組んでいます。会議を定期的に行うことで、各団体の代表者が顔見知りになり、連携が図りやすくなります。
また、市内で行われている高齢者対策や認知症に関する講座の情報、他市の状況など、きめ細かな話題を共有する場にもなっています。
道樹会会長の松田さんは、「まずは、自助、共助で自分たちの地域を良くしていきたい」とおっしゃっていました

買物弱者を救おう! ~桃花園地区社会福祉協議会~

トラックによる出張販売

東山町の住宅地「桃花園」では、近年、住宅地内の個人商店やコンビニが閉店し、車を運転されない高齢者の方は、30分ほど歩いたり、バスに乗ったりして買物に行くなど、身近で買物ができなくなりました。
そのため、地区社会福祉協議会がトラックによる出張販売を誘致しました。
平成22年10月より、毎週火曜日の午前9時30分から午前10時30分までの1時間、住宅地の中心部にある広場で、農業生産法人「めぐりーん」が、野菜、果物、パン、花の苗など、約40品目を積んだトラックで販売しています。
この日も、午前9時過ぎから地域の方々が集まり始め、トラックが到着する午前9時30分には、10名ほどの行列ができました。
トラックには荷台に上がるための階段と手すりが設置され、高齢者でも買物ができます。トラックの傍らでは地区社会福祉協議会の松本さんが、買物に来られた方の安全に気配りをされていました。

買物に来られた方

出張販売は、毎回30人程度が利用し、地域の方々に好評です。
この日、買物に来られた方は、「自宅近くで買物ができて本当に助かる」と喜ばれていました。
この出張販売の場が、地域の方々が顔を会わせて会話をすることができる交流の場にもなっています。

横串プロジェクトとは?

 地域福祉の推進には、地域で活動するさまざまな団体間の連携が欠かせません。
 平成22年から23年にかけて、日本福祉大学が春日井市で行った調査においては、地域の団体に「横串」を通して連携していくことの必要性が確認されました。
 春日井市の各地域で団体間の横串を通して連携の輪を広げるため、市内で実践されている横串プロジェクトを紹介します!!

地域福祉活動に関する情報をお寄せください

地域で実践されている支え合い、助け合いの活動に関する情報をお寄せください。
お寄せいただいた情報は、今後の地域福祉活動の推進の参考とさせていただきます。

方法

所定の用紙または任意の用紙に必要事項を記入し、持参・郵送・ファクス・電子メールのいずれかの方法でご提出ください。

提出先

地域福祉課
郵便番号 486-8686
住所 春日井市鳥居松町5丁目44番地
ファクス 0568-84-5764
電子メール chiikifk@city.kasugai.lg.jp
 (アドレスの@は、半角で入力してください)

記入用紙

下記の地域福祉活動に関する情報提供用紙をご活用ください。

調査内容

お住まいの地域で行われている地域福祉活動について情報をお寄せください。

  • ご自身が行っている活動
  • 見たり聞いたりして知っている活動
その他

地域福祉課からお電話で活動内容についてお聞きする場合があります。
また、ご提出いただいた情報は、市地域福祉計画推進協議会への報告やホームページ等で公表する場合があります。
なお、住所・氏名などの個人情報は、個人情報保護に関する法律及び関連法令等を遵守して取り扱い、本人の同意なく第三者へ提供したりホームページ等で公表したりすることはありません。

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 地域福祉課

電話:0568-85-6184 ファクス:0568-84-5764
健康福祉部 地域福祉課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。