平成19年度第2回春日井市地域包括支援センター運営等協議会議事録
1 開催日時
平成19年12月25日(火曜日)午後2時から午後2時45分
2 開催場所
春日井市役所4階 第2委員会室
3 出席者
- 【会長】
- 名古屋大学名誉教授 堀内 守
- 【副会長】
- 春日井市ボランティア連絡協議会 永草 よね子
- 【委員】
- 愛知県春日井保健所 牧野 法子
春日井市歯科医師会 渡邊 俊之
春日井市薬剤師医師会 中垣 幸男
春日井市社会福祉協議会 鬼頭 大一
春日井市老人クラブ連合会 大村 義一
春緑苑 浅見 伊勢子 - 【委員委嘱】
- 春日井市民生委員児童委員協議会連絡会 伊藤 智允
- 【事務局】
- 健康福祉部 部長 入谷 直賢
介護保険課 課長 石黒 勝
介護保険課 課長補佐 加藤 俊宏
介護保険課 主査 関戸 裕靖
介護保険課 主査 柴山 誠
介護保険課 主事 上野 陽介
4 議題
- 地域密着型サービス事業者指定について
- 地域包括支援センターの運営について
5 会議資料
- 議題1資料
地域密着型サービス事業者指定について - 議題2資料
地域包括支援センターの運営について
6 議事等の内容
【石黒課長】 本日は隈井委員、倉地委員、春日井委員より欠席との連絡がありました。本日の会議は個人情報を取り扱わないので、公開の会議となり、1名の傍聴者がお見えになっています。
また、春日井市民生委員児童委員協議会連絡会の土田弘和委員から辞任届けの提出がありましたので辞任を承認するとともに、同連絡会の伊藤智允を委員として委嘱状の交付をさせていただきます。
【堀内会長】 議題1「地域密着型サービス事業者指定について」事務局の説明をお願いします。
【加藤課長補佐】 議題1資料「地域密着型サービス事業者指定等について」に基づき説明。
【堀内会長】 ご意見、ご質問等がありましたらご発言をお願いします。
【渡邊委員】 資料中「3 平成20年度整備事前協議事業者募集」について、高蔵寺東部地区については募集がなかったとのことですが、今後追加の募集をする予定はありますか。
【加藤課長補佐】 高蔵寺西部地区の応募のあった1か所と考えている。平成20年度に新たに総合福祉計画が策定されるため、計画に基づいて募集する事業を検討する予定である。
【堀内会長】 他に意見はございませんようですので、議題1について承認ということでよろしいですか。
【全委員】 異議なし。
【堀内会長】 議題2「地域包括支援センターの運営について」事務局の説明をお願いします。
【関戸主査】 議題2資料「地域包括支援センターの運営について」に基づき説明。
【堀内会長】 ご意見、ご質問がありましたらご発言をお願いします。
【渡邊委員】 資料中「1 主任介護支援専門員の取組について」8月15日に行った事例検討会はどのような内容であったのか。また、どのような事例を検討したのか。
【上野主事】 具体的事例を基に事例を作成し、その対象者の今後を考えケアプランを作成し支援の方針や支援のための視点を学ぶという内容の研修会となっています。
【渡邊委員】 資料中「2 社会福祉士による取組」について、認知症に関して地域での見守りに関して、どのような事例を検討したのか。また、どのような対応をするかも検討したのか。
【上野主事】 事例については、独居の認知症高齢者の事例を検討しました。検討内容としては在宅生活を維持するために地域での取り組み、社会資源の活用等で在宅生活を維持するための検討を行いました。
【渡邊委員】 各グループで検討した内容については周知しているか。
【上野主事】 各グループで検討した内容を発表する時間を設け、グループ間で内容を共有することができるようにしました。
【中垣委員】 資料中「3 保健師・看護師による取組」の説明において、医師との連携について取組を行う予定とありましたが、歯科医師会及び薬剤師会として協力できることはありますか。
【上野主事】 今回検討することとしている医師との連携につきましては、通所リハビリテーション等の医療系サービスを利用する際に必要となる主治医の意見の徴収や指示について検討することを内容としておりますが、介護認定審査会意見として訪問薬剤管理指導や訪問歯科診療といった記載もあり、ご協力をお願いしたいと思っております。
【牧野委員】 職種毎に研究会を開催していくことはよいことだと思います。事例検討会が有意義であったとのことですが、保健所において受ける相談で当事者の家族等、本人以外の方からの相談も多くあり、事例検討会で検討した内容を関係者に配布し参加していないものに対しても学ぶ機会を設けることも大切であると感じます。
【中垣委員】 認知症を地域で見守ることについて、現在認知症の高齢者夫婦の事例を扱っているが服薬管理がむずかしい状況があります。そのような事例に対して具体的には地域でどのような対応をすることができるのか。
【上野主事】 在宅生活で見守る同居家族がいないような場合、服薬管理についても訪問介護の際に確認する等で対応することもできるが限界があるため、地域での見守り、介護保険サービスでの見守り等で協働して見守っていくことで対応している。
【浅見委員】 地域包括支援センターが設置されて1年半が過ぎたが、地域包括支援センターによる介護予防の取り組みにより、健康な状況を継続することにより医療費の抑制等どのような効果が表れていますか。
【石黒課長】 介護給付費については報酬の改正もあったことにより減少している。介護予防としての特定高齢者施策については事業の開始から時間も経過していないため、医療費等への影響についてはまだ把握できない状況です。
【伊藤委員】 社会福祉士による取組で民生委員を対象とした研修会を開催しているが、高齢者福祉部会での開催となっており、今後は他の部会に所属する民生委員に対しても同様な研修会に参加する機会を設けるため、各校区での開催もあるとよいと思います。
【石黒課長】 地域の民生委員との研修会を開催している場所もあり、今後はそのような取組も必要となってくると感じております。
【大村委員】 地域包括支援センターとは別に相談薬局も設置されているが、相談受付の現状はどのようになっていますか。また、地域包括支援センターの職種は保健師・看護師、社会福祉士、主任介護支援専門員となっているが、職員が4人となっているのは他にどのような職種がいるのか、4人以上の職員を配置しているセンターもあるか。また、そのような場合は職員の待遇に関して支障はないか。
民生委員のひとり暮らし調査において地域包括支援センターとの関わりの必要性を感じるという項目に該当している対象者について地域包括支援センターとしての対応はどのようになっているか。
【石黒課長】 相談薬局については、高齢者サービスガイドを配付しておりそれに基づいて説明をしており、処遇困難な事例については地域包括支援センター及び市に連絡をいただいています。市への連絡については所定の様式を使用していますが、最近においてはそのような事例はない状況です。
4人の職員については、規定されている3つの職種のいずれかに該当する職員になります。職員の配置では1か所のセンターが5人の職員が配置されています。
待遇に関しては職員の人件費に相当する委託料を支払っており、その中で対応しています。
地域包括支援センターにおいても実態把握調査として独居高齢者と高齢者世帯を調査しています。また、民生委員と地域包括支援センターで連絡を取り合い対応している事例も多くあります。
【中垣委員】 現在は地域包括支援センターが地域で訪問調査をしておりそこで相談も受けることも多くあるため相談薬局の相談件数は減少していることもあるが、相談薬局としても相談受付の経験が積まれているため助言等適切な対応が可能となり市への報告を要する事例は減少している。
【永草委員】 現在高齢者を対象としたサロンの開設の準備をしており、地域包括支援センターの職員に来てもらい講習とグループの話し合いへの参加をしてもらった。そこでの話し合いが活発に行われたので、地域と密着した対応が重要であると感じられた。
【石黒課長】 地域包括支援センターの設置当初は周知が行き届いていなかったため、訪問調査や相談窓口の機能に支障があることもあったが、現在は介護予防教室等の取組により地域に浸透しており地域に密着した対応が可能となっています。
【中垣委員】 介護予防に関して介護認定、特定高齢者に該当しないものを対象としたデイサービスがあるが、定員があるため待機者が発生しているようでありどのような対応を検討しているか。
【石黒課長】 閉じこもりがちな高齢者を対象としたふれあいデイサービス事業を実施しており、第1介護サービスセンターと福祉の里で行っている。定員は20名となっており希望の曜日、場所の指定があると待機の状況も発生しているが、全日程が定員に達している状況はありません。
【堀内会長】 他に意見はございませんようですので、議題2について承認ということでよろしいですか。
【全委員】 異議なし。
【渡邊委員】 歯科医師会も協力し、通所型介護予防事業として口腔に関する事業を開始したことを報告します。
【堀内会長】 今後につきましては、各委員の活動の報告等による情報共有のため、議題にその他という項目を追加するようにお願いします。
【石黒課長】 その他の項目を追加するとともに、各委員より報告事項がありましたら事前に事務局に報告いただければ議題として挙げるようにします。
【堀内会長】 他に意見もないようですので、会議を終了いたします。
【石黒課長】 次回の協議会につきましては平成20年3月に開催を予定しております。
上記のとおり、平成19年度第2回春日井市地域包括支援センター運営等協議会の議事の経過及びその結果を明確にするために、この議事録を作成し、会長又は副会長が署名及び押印する。
平成20年1月9日
堀内 守