平成25年度第3回春日井市地域包括支援センター運営等協議会議事録

ページID 1007529 更新日 平成29年12月27日

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1 開催日時

平成25年12月19日(木曜日)午後2時から午後3時30分まで

2 開催場所

春日井市役所3階 304・305会議室

3 出席者

【会長】
春日井市居宅介護支援事業者連絡会 倉地 一美
【委員】

春日井市歯科医師会            瀧川 雅善
春日井薬剤師会              中垣 幸男   
春日井市社会福祉協議会          加藤 鉱明
春日井市老人クラブ連合会         大村 義一
春日井市ボランティア連絡協議会 深尾 美佐子
コスモス成年後見サポートセンター愛知県支部 伊藤 洋
学識経験者                熊谷 美恵子
名古屋大学大学院経済研究科教授 岩尾 聡士

【事務局】

介護保険課  課長      波多野 正人
       課長補佐     長縄 岳康
       主査       松浦 也寸子
       主亊       河野 千晶
                伊藤 和代
地域包括支援センター      飯田 由佳
                田中 慎也
                山田 明美
                服部 由枝
                北畠 真紀
                松田 京子
                引野 望
                佐藤 智香子
                永井 裕之
                城内 弘子

4 議題

  1. 介護保険制度改正について
  2. 地域密着型サービス事業者の指定更新について
     

5 その他

地域包括支援センターの案内チラシについて

6 会議資料

7 議事等の内容

【刑部部長】  皆様こんにちは。本日は、お忙しい中ご出席いただきまして、誠にありがとうございます。
私は本日の司会を務めさせて頂きます健康福祉部長の刑部と申します。よろしくお願いします。それでは、会議へ移りたいと思います。これより先は、倉地会長に議事進行をよろしくお願いいたします。

【倉地会長】  それでは、会議を始めさせて頂きます。本日は久納委員、小林委員、岩尾委員、臼井委員が欠席となっております。まず、会議に先立ちまして、春日井市地域包括支援センター運営等協議会要綱第6条第2項により、委員の半数以上が出席されていますので、会議の成立といたします。
では、議事に先立ちまして、会議の運営などについて事務局から説明をお願いします。

【刑部部長】  本日の会議は、個人情報は取り扱いませんので、公開の会議となります。本日は、傍聴の方はおみえになっておりません。また、この会議の内容につきましては、市ホームページに掲載させていただきますのでご了承ください。

【倉地会長】  それでは、議事に移りますが、先ず議題1の「介護保険制度改正について」事務局の説明を求めます。お願いいたします。

【松浦主査】  議題1資料に基づき説明。
        本日は地域包括支援センターの職員も参加しておりますので、包括の職員から担当地域の特性を説明させていただきます。

【あさひが丘】 地域包括支援センターあさひが丘の飯田と申します。よろしくお願いいたします。あさひが丘の担当している地域は、市の北東部に位置します。面積は広いのですが、農地が多い地域で調整区域に指定されている地域も多いです。市内の中で29.5%と一番高齢化率が高い地域であります。1戸建ての持ち家率がとても高く、賃貸に住んでいる方は少ない地域です。1戸建ての住宅がある地域と、もともと地元の方が住んでいる地域と、区画整理が進んでいく地域と大きく分けて3つの地域があります。団地は7つの団地があります。地元地域には老人会が存在していますが、団地には老人会が2つしかないため、集まれるサロンのようなものが必要であると感じております。
生活環境を見たときに、団地に住んでいる方は、団地内では坂が多く、買い物などで移動するには車が必要です。また、交通の便が悪く、交通手段は市の巡回バスと名鉄バスしかなく、本数も少ないため、閉じこもりになりやすく車がなければ外出がしにくい地域です。買い物をする場所も少なく、商店街も締まっており、コンビニもあさひが丘の地域内では7か所しかありません。車がない方がどのように買い物を行っているかといいますと、生協の宅配やネットスーパーの配達を利用しています。しかし地域によってはネットスーパーの活用ができないところもあります。今後、このような地域の生活支援サービスをどのような形で補っていくかが地域の課題になっていきます。
ネットワークにつきましては、高蔵寺中学校区の民生委員とのかかわりとして年2回、坂下中学校区の民生委員とのかかわりとしては年5回、高齢者支援連絡活動会として話し合いの場を設けております。平成25年4月の介護予防サービスを利用している認定者の割合ですが支援1は65%、要支援2は62%と、4割の方がサービスを利用してないということなり、今後分析をしていくことが必要です。ネオポリスの地域では、有償ボランティア活動を行っております。今後は地域での助け合いについて、考えていきたいと思っております。
【松浦主査】   次に社会福祉協議会地域包括支援センターの地域についてお話します。

【社会福祉協議会】  社会福祉協議会北畠です。よろしくお願いいたします。
担当地区の65歳以上の人口は、約5500人で、高齢化率は23%です。担当地区の内、不二ヶ丘・大泉寺の地区では病院と薬局がそれぞれ1か所しかなく、買い物も大きなスーパーへは車での移動となります。コンビニは県道に1か所しかありません。高齢者守り隊は現在50か所以上の登録があります。スーパー・病院・薬局・銀行などです。地域の高齢者のちょっとした変化に気がついたら地域包括支援センターに連絡をいただけるよう協力を図っております。不二ヶ丘では地域住民が高齢者の見守り活動をしております。地区社協も活発で、年に数回情報交換をするためにサロンに参加しています。また、この地域は大学生のアパートが多くあります。移動手段はバスですが、春日井市民病院までの直通のバスがなく不便を感じております。大泉寺町は畑仕事をしている方が多くいます。そのため、サービスの利用を提案すると、畑仕事があるのでまだよいという話になり、日常生活の中でリハビリができているようです。移動手段は車で、区画整理が行われていないため狭い道が多いです。篠木公園では週に4回のグランドゴルフを開催しており、多くの高齢者が参加しています。四ツ谷地区は今年度地区社協ができました。この地域の移動手段は歩行器やセニアカーです。

【長縄課長補佐】春日井市は人口割合、地区の環境が大きく違っています。地区ごとに資源がどのような形で連携していくのかがこれからの課題です。問題は、これから増える65歳の人口が元気な高齢者だということです。その高齢者に対しどのようなかかわりができるかご指導いただければと思います。

【倉地会長】  事務局からの説明がありました。加藤委員いかがでしょうか。

【加藤委員】  社会福祉協議会は日常生活支援としてホームヘルプサービスを住民参加型で市から受託して行っております。また、3年前から「ちょっとお助けサービス」という家事や身の回りのことができない人に対し、人を派遣するという共助的な活動を行っております。しかし、ニーズを持っている人と、支援する人の分布はミスマッチをしているように感じております。共助活動をすすめていくことになると、継続性が必要ですが、あまりにも距離が遠いと毎回車を使わなければならないなどの問題があり、きやすく頼めない、行くことができないという課題が残っております。老人クラブなどの元気で何か社会に貢献できるような人々、そのようなグループの支援もあります。社会福祉協議会は地域包括支援センターを二つ持っておりまして、それぞれの包括でのかかわりは持っております。地区社会福祉協議会を市内41か所組織する中で、地区社会福祉協議会の中に老人クラブの人々が入ってきていただいております。その方たちが福祉協力員として地域の事業にかかわっていただいていること、社会福祉協議会が現状のところで進めていけるネットワークの形成について地区社会協議会を切り口に参加を促していくことを進めていかなければならないと思っております。

【倉地会長】  ありがとうございます。他の委員の方いかがでしょうか。疑問に思う事や、気がかりである事などそれぞれの立場でお話しください。

【熊谷委員】  包括のみなさんが参加されていますので、情報交換ができてよいと思います。これからも参加していただければと思います。
包括の連携において民生委員の方とどのように連携をとっているのでしょうか。

【倉地会長】  地域包括の職員さんからお話をお願いします。

【グレイスフル春日井】  民生委員が毎月集まる協議会がありますので、参加をさせていただいております。4,5,6月の独り暮らし調査を行った後に包括と民生委員との間で連絡調整などしております。小さなことでも連絡や相談など密に取り合うことは必要であると感じております。

【伊藤委員】  様々なことを高齢者に対して行うことで、高齢者の中に甘えがあるのではないかと思います。資料を見ていると将来高齢者が急激に増えていくことがわかりますが、それぞれができることを自分でやるべきであると思います。

【倉地会長】  それでは、事務局お願いいたします。

【長縄課長補佐】  年をとることで何らかの障害が出てきます。高齢者の社会参加が大切となっています。

【伊藤委員】  予防的なことをもっと進めていかなければならないと考えます。介護が必要になってからでは遅く、介護者の負担が大きくなるため日頃の予防が大切であると思います。

【深尾委員】  民生委員とのかかわりを保ちながら見守りを行い、自分でできることはやっていただき、できない部分をサポートすることが大切であると思います。

【大村委員】  現在、春日井市には127の老人会があります。あさひが丘地域包括支援センターの職員の話にもありましたが、老人いこいの家が14か所あります。補助金をいただき運営しておりますが、老人会とのつながりの事例がありましたら教えていただきたいと思います。

【春緑苑】  老人会とのつながりとして会長と連携を取り、認知症の話をしてほしい、家でもできる簡単な運動を紹介してほしいなど依頼があると出前講座を行っております。茶話会などにも参加させていただいております。老人会の加入者同士で互いに見守りができている場合、「困っている人がいるので一度訪問してほしい」という連絡が直接包括にきます。会長から直接連絡があることもあります。先日、藤山台地区の老人会にお邪魔をさせていただき、老人会の方々に対し認知症サポーター養成講座をさせていただきました。認知症を理解することがわが身のことであるということ、老人会のメンバー同士でサポーターとして見守り活動ができればよいのではないかという会長の思いから講座を行わせていただきました。

【大村委員】  出前講座やサロンで効果をあげていただいており、良いことだと思います。
         小規模多機能型居宅介護と複合型サービスがありますが、どう違いがあるのでしょうか。

【長縄課長補佐】  小規模多機能型居宅介護はデイサービスや泊まり、またヘルパーが家に訪問するという介護の複合的なサービスを行います。それに対し、複合型は訪問看護も含めたサービスとなります。最近のサービスとして、看護と介護のサービスが組み合わさったものが増えてきております。 
         
【大村委員】  介護マークカードはどこに行けばもらえるのでしょうか。

【長縄課長補佐】  先日の介護フェスティバルでも配布しておりましたが、地域包括支援センターにおいても配布しております。奥さんを介護していて、女性トイレに入っても変な目で見られないよう首からかけることができるようになっております。

【大村委員】  買い物に行くのに大変だという意見がありましたが、行政で何か支援はないのでしょうか。いかがでしょうか。

【刑部部長】  課題認識はしておりますが、現在のところ具体的なサービスはありません。近い将来必要となるサービスと認識しておりまして、これから検討してくところです。具体的には、産業部もありますので私ども健康福祉部だけでなく商店街といった方々と一緒にどんなサービスができるのかということや、交通手段がないということでありましたら交通の問題でもあります。福祉だけではなく商業や交通など様々な切り口でアプローチを行わなくてはならない複合的な課題であると考えております。

【大村委員】  生活支援サービスについても考えていただいているということですね。ありがとうございました。

【倉地会長】  他に、中垣委員いかがでしょうか。

【中垣委員】  地域包括支援センターの方にお聞きしたいのですが、ご自宅に住まわれている方たちで、通院している方もいればされていない方もいらっしゃると思います。病院への受診が必要と思われる方や、薬をたくさん処方されているのにもかかわらずまったく飲めていない方がいらっしゃるのではないかと思います。そのようなときに、包括支援センターから病院や診療所、薬局に連携をとっていただけないかという話は実際にはあるのでしょうか。

【勝川】  医療連携について、月に1回会合を開いておりまして、メンバーは医師や薬剤師、大学の先生、ケアマネジャーと地域包括支援センターであり、どのようにしたら連携がスムーズにいくかということを話し合っております。医師の方とは、連絡票という様式を作りまして、報告がスムーズに行えるよう医療連携について体制を整えつつある段階です。包括としてはまずご本人の意思確認をしたうえで、かかりつけの医師や薬剤師につなげるように努力しております。全く病院を受診されていない方については、近くの病院を紹介するなどして早い段階で医療が受診できるよう支援をさせていただきます。

【中垣委員】  実際に今年度はどのくらい件数があったのでしょうか。

【長縄課長補佐】  具体的な件数は集計が取れていないのですが、今年度から薬剤師会の先生と連携もできるようになりました。敷居はかなり低くなったように感じておりまして、薬剤師から医師に話がいくというルートも確保できるようになり、徐々に浸透しています。これからもっと意見を伺いまして、よりよい方法を考えていく必要があると思います。

【倉地会長】  滝川委員、歯科医師としてのお立場からいかがでしょうか。

【瀧川委員】  地域包括支援センターの方から、春日井市の中での地域性が地域包括支援センターごとに違うというお話をいただき、それに対し今後高齢化にどう対応していけばよいかということですが、関係する周りの状況が多岐多様に渡っていることもありますので、包括支援センターの方から歯科医師会に要望を出していただければと思います。元気な高齢者を介護が必要な状態にしないことが大事だという話がありましたが、その一つとしてチェックリストを出していただいた方に対して行政で何か行っているのでしょうか。

【松浦主査】  基本チェックリストの回答により、生活機能の低下が疑われる方に対しては、運動器関係、口腔関係で教室があることをお知らせしております。

【瀧川委員】  そのような方が、「いきいき健口教室」に参加していただけるということですね。最近、教室の参加者が減っているという話を聞いたのですが、健康である方々がより健康保持のため教室に参加していただければよいと思います。
   
【倉地会長】  ありがとうございます。他にご意見はよろしいでしょうか。
以上で質疑を終了させていただきます。
次に議題2「地域密着型サービスの指定・更新について」ということで、事務局の説明を求めたいと思います。お願いします。

【松浦主査】  議題2資料に基づき説明。

【倉地会長】  ただ今、事務局方説明がありましたが、ご意見や質問がある方はお願いいたします。今の説明の中で、運営基準に問題がないということで更新されるということでしたがよろしいでしょうか。
        では、3「その他」に移りたいと思います。
【松浦主査】  皆様にお配りした「地域包括のご案内」ですが、地域包括支援センターの認知度は全国的に見ても3割程度となっております。地域で包括支援センターが活躍しているということを地域の方に知っていただくために、町内会を通じて12月15日号の春日井広報とともに配布させていただきました。

【倉地会長】  ありがとうございました。それでは、私の役割は終了いたしましたので、この後の取り回しを事務局にお返します。

【刑部部長】  本日は長時間にわたりご審議頂き、ありがとうございました。
        現在進められております法律改正で包括ケアシステムの構築に向かっていくという大きな方向性が打ち出されております。つまり、在宅で病気になったら急性期のための医療を受ける、その時期が終わったら円滑に自宅に帰って在宅生活を続ける、更に病気になったら円滑に急性期の治療が受けられる、このような一連の流れがスムーズに行えるということが狙いです。そのためにはいかに相談支援、サービスの利用調整ができるかにかかっておりまして、その中核の機能を担うのが地域包括支援センターであると思っております。今後、この地域包括支援センターの在り方につきましては十分審議検討をしていきたいと考えておりまして、本日委員の方にいただいた意見につきましては参考にさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

上記のとおり、平成25年度第3回春日井市地域包括支援センター運営等協議会の議事の経過及びその結果を明確にするために、この議事録を作成し、会長が署名及び押印する。

 平成26年3月3日

倉地 一美

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