春日井市生涯学習懇話会
1 開催日時
平成19年6月25日(月曜日) 午後2時から
2 開催場所
春日井市役所9階 教育委員会室
3 出席者
- 【職務代理者】
- 中部大学教授 福田 功
- 【委員】
- 安全・安心まちづくりボニター代表 後藤 一明
公募委員 玉置 美代子
元生涯学習指導員 寺井 正輝
春日井市文化協会副会長 林 寿
春日井市体育協会副会長 平岩 鉄彌
高蔵寺中日文化センター事務局長 藤澤 誠
春日井市体育指導委員 藤野 留美子
公募委員 間宮 久美子
春日井第九合唱団団長 山田 伊素子 - 【事務局】
- 教育部長 伊藤 滋
生涯学習スポーツ課長 野村 誠
生涯学習スポーツ課主幹 阿部 正樹
生涯学習スポーツ課長補佐 吉田 栄子
生涯学習スポーツ課生涯学習担当主査 大橋 弘明
生涯学習スポーツ課生涯学習担当 田之上 愛子 - 【傍聴者】
- なし
4 議事録の作成方針
議事録(要点筆記)
5 議題
- 春日井市生涯学習推進計画の骨子案について
- 今後のスケジュールについて
- その他
6 会議資料
-
資料1 春日井市生涯学習懇話会委員名簿 (PDF 56.7KB)
-
資料2 春日井市生涯学習推進計画「構想図」 (PDF 345.7KB)
-
資料3 春日井市生涯学習推進計画骨子案サンプル (PDF 395.7KB)
-
資料4 平成19年度生涯学習推進計画策定スケジュール (PDF 45.5KB)
7 議事内容
議事に先立ち、西岡 嘉弘 氏が健康上の理由から委員を辞任されたため、文化協会より林 寿 氏が委員に就任。自己紹介を行なう。堀内座長が急用で欠席のため、職務代理者の福田委員が議事進行を行なう。
- 春日井市生涯学習推進計画の骨子案について
【事務局】資料に基づき説明
【職務代理者】ありがとうございました。ご意見ご要望がありましたらお願いします。
【山田委員】送付していただいた資料は、言葉の表現が変わることで、施策の内容がとてもわかりやすくなりました。また、高齢者を対象にした教育も大切です。私が代表をさせていただいています「春日井第九合唱団」では、新メンバーが公募で44名参加し、全体で250名近くいます。今年は30代、40代の人が非常に多く、新たな年齢層が増えてきたので大変うれしく思いました。若い人たちがリーダーとして、グループを支えていくことができるよう、大切に育てていかなければならないと痛感しております。
【職務代理者】30代、40代の人はどれぐらいの割合でいるでしょうか。
【山田委員】割合まではわかりませんが、新メンバーの多くが30代、40代のようです。
【職務代理者】団塊の世代の方が多くなってきていますので、次の世代につなげていけるか心配でしたが大丈夫のようですね。
【間宮委員】私も今回の資料を見まして、とてもわかりやすく、明確になってきたと感じています。「交流」とか「ふれあい」という言葉があちらこちらに出てきて、これらを行うことが難しくなってきているのだなと思いました。ある公民館で青少年に対するサークル活動をしようと申し込んだのですが、「青少年は募集をしても集まりませんよ」と言われました。どうしたら集まるのかと話したところ、「縦に集めたらどうでしょうか」ということでした。縦というのは団塊の世代や小学生、おじいちゃんおばあちゃん、私たちのような成人も含めてということです。世代が交流しながら青少年の育成ができれば、それも一つの方法だと思いました。生涯学習にあたっては世代を横に切るのではなく、縦にもたくさんつながって、ふれあいや交流が広がることが大切であると思います。
【職務代理者】青少年が集まらない理由は何でしょうか。
【間宮委員】募集をかけても興味のあるテーマがないということもあります。中高生や大学生は自分の趣味もあり、なかなかそういう場には出てこないということです。何かのきっかけで大人とふれあったり、小さい子どもとふれあったりするという縦の関係は大切だと思います。
【職務代理者】世代間の交流というのは大事ですが、どういう活動を計画するかは難しいですね。これは重要な提案です。よく考えないといけないですね。
【藤野委員】今回の構想図に合わせて、前回の骨子案を見直すということでよろしいでしょうか。
【事務局】骨子案18ページの体系図を、今日配付しましたA3版の構想図に差し替えたいと思います。基本目標については、よりわかりやすい表現として構想図の「いつでも、どこでも、だれでも学べる生涯学習」「ともに学び、ともにはぐくむ生涯学習」「学んだことを地域で生かせる生涯学習」に変えたいと思います。この生涯学習推進計画は何を目指しているのかをより明確にするために、構想図の一番上にあるように「生涯学習のまちづくり」ということで、一人ひとりが学ぶことから始まって、最終的には学習したことを生かせるまちづくりに結び付けていくことを考えています。現状と課題につきましては、骨子案の前半部分にまとめてありますが、こちらはほとんど変更ありません。ただし、まとめ方として若干問題のあるところは修正していきたいと考えています。第4章以降については、A4版のサンプルになります。サンプルの3ページに施策1.が挙げてありますが、施策1.に対して、アンケート調査の結果の一部を踏まえ、現状と課題が導き出されて、具体的な取り組みにつながっていくかたちで第4章をまとめていきたいと考えております。
【藤野委員】構想図の「学習環境の整備、学習を支援するしくみづくり」に、「市民がわかりやすい、利用しやすい学習情報を活用します」とありますが、「活用します」より「提供します」の方がよいのではないかと思います。
【事務局】「活用します」ですと「誰が」ということになるので、「提供します」の方がよいと思います。
【藤野委員】「学習環境の整備、学習を支援するしくみづくり」においては、「学習相談の窓口を新設します」というのを2番目にするなど順番を少し考えたほうがよいと思います。
【事務局】今のご意見については、今後、第4章の基本目標4をまとめていく時に、参考にさせていただきたいと思います。この結果は、次回の懇話会で再度提出させていただきます。
【藤野委員】最近、防災訓練などに子ども連れの方が結構参加していますが、団塊の世代の人たちは少ないようです。子ども連れの30代、40代の人たちが、市の催しに参加していることはよい傾向ですが、一方、団塊の世代の人はこれからというところではないかと思います。今後、団塊の世代の人たちが参加しやすいようにもっていくべきだと思いますし、そのような人たちを、どのように生涯学習の中で生かしていくかになると思います。
【職務代理者】後でまた出てくると思いますが、団塊の世代をどう取り込んでいくかは難しい問題ですが、重要なテーマですね。
【藤澤委員】私は民間のカルチャーセンターの立場からですが、今回の資料において、民間業者のことが視野に入っているのか気になりました。その中で「相談窓口の新設」のところで、民間はここで紹介してもらえるという考え方があるかどうかです。教室や講座などにおいては、民間業者では難しく、市でないとできない事もたくさんあります。逆に市ができない事もあると思います。ともに協力して行っていけるようなかたちが必要であると思います。少なくとも民間のカルチャーセンターについても骨子案のどこかで触れていただけたらと思います。
【職務代理者】「いつでも、どこでも、だれでも学べる」学習機会がどこにでもあるということだと思います。春日井は交通の便がよいので、市内だけでなく名古屋へ出て行ってもよいわけですので、生涯学習のチャンスは増えているわけです。
【平岩委員】私はスポーツに携わっておりますが、最近の子どもたちは親の言うことを聞かないという傾向が強いと思います。生涯学習で考えなくてはならないのは、子どもを親がいかに教育していくかが問題であると思います。最近の子どもは、人に対する「礼」を知らないということが特に気になります。子どもたちは私たちのような年輩の人が話をすると、怪訝そうな顔をします。地域で子どもを指導してくださる人に対しても、あいさつをしないという話も聞いているので、もう少し子どもが高齢者と話をする機会をつくり、その中で「礼」について教えていくべきだと思います。
【職務代理者】縦のつながりを持つということも、真剣に考えていかなければいけないですね。
【林委員】今回初めて懇話会に出席しましたが、「ともに学び、ともにはぐくむ生涯学習」のところで「子どもの健全育成のため、学校や公民館等を放課後や週末開放し」とありますが、実際には学校は開放していただけるのか、前にもいろいろと問題があったように思いますがどうでしょうか。
【事務局】今年度から、平日は午後4時まで「放課後なかよし教室」として、地域の方による子どもの居場所づくりが事業として始まっています。土曜日には「ウイークエンド教室」を行っています。「放課後なかよし教室」の運営にあたっては、地域でボランティアとして協力していただける方がまだ少なく、全ての学校で4月から実施することは難しい現状ですが、さらに広く呼びかけ、全校に広げていきたいと思っています。
【林委員】もう一つ質問ですが、ボランティア活動の中に託児ボランティアも入っているのですか。
【事務局】こちらは全てのボランティア活動を対象にしています。
【林委員】特に若い人たちは子育て中ですので、託児付きの講座を受けることができればありがたいと思います。
【事務局】講座につきましては、託児ボランティア付きの講座もあります。募集する年代層により託児ボランティアを行っておりますが、なかなかボランティアをやっていただける方が少ないというのが実情です。今後は増やしていきたいと思っています。
【林委員】公民館で託児ボランティアの講座を行って募集などをしていますか。
【事務局】今は行っておりません。
【林委員】行ったらよいと思います。
【寺井委員】先ほど、骨子案の体系図の部分が差し変わるということでしたが、施策においても表現などをある程度修正しないといけないと思います。
【事務局】前回の懇話会では、骨子案について、委員の方からはよい評価をいただきましたが、表現上で難しいところもあり、もっとわかりやすいものを作ってはどうかということになりました。今回、構想図においてよりわかりやすいものとして提示させていただきましたが、現状と課題や施策の方向性については、以前のものとあまり変えておりません。今後、構想図にある内容と今日の委員の皆さんのご意見を基にしまして、第4章をまとめていきたいと考えています。
【職務代理者】構想図については、骨子案の中の体系図を差し替えるということで、非常にわかりやすい印象を受けました。骨子案のサンプルは、前より具体的にアンケート結果などをまとめて載せており、バックボーンになる要素がわかってきて、それを具体化するということで見させていただきました。市民がわかりやすいようなイメージでよく努力されていると思います。他にご意見ありますか。
【玉置委員】皆さんも言われてみえますが、因果関係が特にわかりやすくなり、見てすぐ理解できる内容になりました。先ほども言われたように「交流」ということが強調されていますが、今は核家族が多くなり、お年寄りと接すること、学ぶことがほとんどありません。「交流」というのは「世代間の交流」を作ってやらないとできないという時代になってきているのではないでしょうか。生涯学習を通じて世代間で交流するのは、大切なことと思います。また、団塊の世代の活用ですが、もっと地域に出できて活躍してもらわないと、宝の山が眠っているのと一緒ではないかと思います。男性は今までの仕事中心の生活から、なかなか地域に溶け込むことができないのではないかと思います。私の夫の話では、講座へ行っても交流がなく、名前もわからないので話すこともできないというのです。名前を聞けばよいと思うのですが、名札もないし聞くこともできない雰囲気のようです。クラブでも現在、名簿作成は禁止ということで、電話番号もわからないし、せめて名札ぐらいはと思います。長続きするコツは、楽しいことやためになることがあることだと思うので、そのために名札を着けるようにしたり、ディスカッションしたりする時間を取れるようにしてもよいのではないかと思います。
【職務代理者】お年寄りのいない家庭が増え、核家族化が進む中で、家庭教育の弱点を生涯教育が補完できるかどうかですね。これは大変重要な問題であると思います。
【後藤委員】この構想図は大変面白いと思って拝見させてもらいました。その中で、三世代交流というのは最初から座長が強調して言われていましたし、構想図からも見えてきそうな感じがします。三世代交流として、団塊の世代や子ども、高齢者、全ての世代が盛り込まれているのでよいと思います。私も安全なまちづくり協議会で「安全アカデミー」という講座を受け、実際に市内でボランティアとして活動させていただいています。先ほど、子どもたちのあいさつができていないという話がありましたが、要するに「見たことのない人は不審者と思え」という教えが行き届いているからではないかと思いました。私たちも「見守り隊」などで活動している時に、何度も顔を合わせていると、子どもたちも「おはよう」「こんにちは」と声をかけてくるので、やはり顔見知りになることです。これから、機会がありましたら「防災コース」「生活安全コース」がありますので、受けていただくと、現在の国、県、市の状況がよくわかります。もうすぐ広報で募集がかかると思いますので、自分をレベルアップさせる意味で受講いただけると非常によいと思います。
【職務代理者】「安全アカデミー」というのは、誰でも参加できるのですか。
【後藤委員】誰でも参加できます。来月開講します。
【職務代理者】意見にもありました、団塊の世代をどう活用するか、という大きな課題ですが、団塊の世代はいろいろな能力を持っている一方で、いろいろなことを学びたいと考えておられるということで、機会があれば「○○○は得意だが芸術のお稽古事は苦手なので」等、具体的にわかるような仕組みができればよいと思います。さまざまな分野で、お互いに先生になったり生徒になったりということを、ボランティアに近いかたちでできれば、非常に安い費用で生涯学習が活発化することにもなり、団塊の世代の社会参加にも大いに役立つ可能性があるのではないかと思います。また、「講座窓口を一元化」というのは具体的にはどういうものでしょうか。
【事務局】現在、講座などは各公民館、ふれあいセンターが企画して行っていますが、各公民館で講座の種類が重複しているなどの問題が出てきています。重複したプログラムにならないよう、市民の皆さんの要望や必要性を配慮した上で、講座、プログラムを企画運営するところを一つにまとめられないかということで、「講座窓口を一元化」を計画に入れました。
【藤野委員】1か所に行けば自分の出たい講座がわかるということでしょうか。
【事務局】民間のカルチャーセンターの方がみえるので、心苦しい点もありますが、カルチャーセンター的な要素を持った教室や講座の開設ということを視野に入れて考えているということです。また、市民の皆さんの学習相談という意味では、当然民間のカルチャーセンターなどについても相談に乗ることを視野に入れており、民間と行政の住み分けをしっかりと行っていきたいと思っています。市では、特に生涯学習への取りかかりやきっかけづくりを進めることとし、それ以上の段階のことを求める方は、民間のカルチャーセンターを利用していただけるようになればと考えています。
【職務代理者】現在、民間のカルチャーセンターとの情報交換はありますか。
【事務局】あまりありません。
【藤澤委員】公共機関には、カルチャーセンターのチラシはなかなか置かせてもらえないです。
【職務代理者】カルチャーセンターでの教室や講座情報を市が把握していてもよいような気がします。他に意見などありますか。
【玉置委員】サークルの会長として、一番負担になっているのが公共施設の場所取りです。月初めに、朝の8時ぐらいに施設に行き、くじを引く順番を決めるくじ引きから始まります。場所の取り方は施設によってさまざまです。長く活動しているサークルは、もう少し優先してもらえたらと思うこともあります。体育館を分けて使う時も、サークルが50人で半分使用し、残り半分を個人申し込みで2人が使用する場合もあり、もう少し合理的に改善できないものかと思います。
【事務局】今のご質問の回答は難しいですが、基本的に体育施設は抽選で文化施設は先着順となっています。公民館などの登録団体も一般の人も同じく先着順になっています。ここに掲げている施設利用予約システムというのは、県内の市町の共同事業として、あいち電子自治体推進協議会で開発を進めています。屋内・屋外の体育施設や、会議室などの文化施設について、インターネットや携帯電話から空き情報や利用手続きを可能とするシステムで、春日井市も参加して、システムの内容について検討を進めています。
【職務代理者】春日井市の生涯学習の看板的なものとして、市民の関心を引く、目立つものを掲げてもよいと思います。それでは、いろいろ意見が出ましたので堀内先生にも報告して、調整が必要なものは検討していただき、次回の懇話会で審議していきたいと思います。 - 今後のスケジュールについて
【事務局】今後のスケジュールを説明 - その他
【事務局】次回の懇話会は、7月26日(木曜日)の午後1時半からを予定しますので、よろしくお願いします。
上記のとおり、第1回春日井市生涯学習懇話会の議事の経過及びその結果を明確にするために、この議事録を作成し、職務代理者が署名及び押印をする。
平成19年7月23日
春日井市生涯学習懇話会 職務代理者 福田 功
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