第1回春日井市食育推進計画策定委員会議事録

ページID 1007038 更新日 平成29年12月7日

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1 開催日時

平成19年12月13日(木曜日)午後2時~午後3時45分

2 開催場所

春日井市役所3階 303会議室

3 出席者

春日井市長
伊藤太(途中退席)
委員
野口忠(中部大学教授)
下村典子(中京短期大学准教授)
鈴木例(春日井市医師会理事)
丹羽一仁(春日井市歯科医師会副会長)
波多野悦朗(尾張中央農業協同組合常務理事)
中島せと(春日井市保育連盟会長)
宮崎いつ子(春日井市健康づくり食生活改善協議会会長)
鵜飼みね子(公募委員)
瀧澤睦美(公募委員)
事務局
市民経済部参事 西尾義和
農政課長      加藤久佳
同課長補佐    武井仁
同主査       西田勝己
同主任       余語昭仁

欠席者

委員
稲垣康江(春日井市小中学校PTA連絡協議会会長)

4 傍聴人

1人

5 議題

  1. 春日井市食育推進計画策定委員会の運営について
  2. 計画策定の背景(案)について
  3. 計画策定の趣旨(案)について
  4. 計画策定に当たっての基本的事項(案)について
  5. 食育推進計画(仮称)の構成(案)について
  6. その他

6 会議資料

7 委嘱状交付

市長より委員に対し委嘱状交付を行った。

8 市長あいさつ

子どもたちに地域の直産物を食べさせることや健康面での食育の必要性から春日井市においても食育推進計画を策定することとなったため、委員に対し平成20年度中の計画策定を依頼した。
  (伊藤市長は、所用につき退席)

9 自己紹介

各委員及び事務局職員が自己紹介を行った。

10 会長選出

春日井市食育推進計画策定委員会要綱第5条第1項に基づき「野口忠委員」が会長に選出された。

11 会長職務代理及び専門部会委員氏名

春日井市食育推進計画策定委員会要綱第5条第3項及び第7条第2項により、会長職務代理に「宮崎いつ子委員」、専門部会委員に「野口忠委員」「宮崎いつ子委員」「下村典子委員」「波多野悦朗委員」の4名が指名され、異議なく了承された。

12 議事内容

策定委員会については原則公開とし、議事録は要点筆記によることとされた。専門部会については、意思決定の過程であり率直な意見交換が損なわれる可能性があるため非公開とされた。

【事務局】
  (資料1により、委員会の要綱・組織・運営について説明。)
【各委員】
異議なく了承

  1. 春日井市食育推進計画策定委員会の運営について
  2. 計画策定の背景について
    【事務局】
    (資料2「計画策定の基本的な考え方」の「計画策定の背景(案)」および参考資料1「食育推進計画の比較」、参考資料2「食をめぐる様々な変化や問題」について説明)
    【宮崎委員】
    商工会議所を中心に春日井のサボテンを売り出す話があり、食生活改善協議会でも来年に向けてサボテンを使った料理の開発を計画しているが、地域の食材を利用して食育を広めていったらどうか。
    【事務局】
    サボテンを全国的にPRするため、今年度から商工会議所にプロジェクトチームを作って進めている。県でサボテンの成分分析をしたが、カルシウム等の成分が含まれていることがわかった。どのように活かすかが今後の課題であるが、ラーメンやギョウザに入れたり給食で使えないか等研究している。生産基盤の整備も必要。地域の野菜を使った給食など地産地消に努めていきたいと思っている。
    【瀧澤委員】
    春日井まつりでサボテンラーメンを食べたが、その時だけのものか。
    【事務局】
    市内の中華料理店で時期的に(春から秋にかけて)出している。 
    【丹羽委員】
    歯の健康教室が春日井市の独自の取り組みとして6月と12月に行われている。その中の衛生講話では昔は、虫歯予防は歯磨きが中心だったが、現在は子どもたちの糖分の採り方、ごはんの食べ方、おやつの食べ方などの生活習慣(食習慣)の指導が重要になっている。
    歯の健康教室や1歳半の乳幼児健診での食育相談、食事をおいしくするため前期高齢者を対象とした口腔機能向上プログラム、「8020運動」の前段階での「7021運動」などを市の独自事業として計画に取り入れたらどうか。
    歯は智歯まで入れると32本、親知らずなどを抜くと28本、食生活に不自由しない本数は20本が目安。
    【鈴木委員】
    地元食材を利用した給食が8回とのことだが理由は。
    【波多野委員】
    農協産直部会が中心に味美、西山、高蔵寺の3箇所の施設で行っているが、高齢化により直売施設へ作物を出すのが精一杯で、学校給食へ提供できるだけの作付けが難しい。部会員が地域貢献のため余力のなかで対応している。今後は、休耕田を共同で利用するなどの方法でできないか検討しているが、試行錯誤の段階である。
    【野口会長】
    石油価格も高騰し、遠くから運ぶと二酸化炭素も増え地球温暖化に影響するため、地産地消は追い風ではないか。コーデックス(食品添加物や残留農薬に関する国際基準)のような世界の食品基準ができてはいるが、未だに輸入食品での安全問題が起きている。地元の食材は生産現場で安全のチェックができるが、海外ではチェックすることが難しい。地産地消が計画に盛り込まれていければと思う。
    【中島委員】
    保育園だけでも(1日の給食は)4200食あり、学校給食も含め食材は名古屋の市場でまかなわれていると思うが、春日井市内で調達できれば非常に良いことである。給食センターなどで、ルートを作ってもらえればと思う。
    【事務局】
    供給量が限られているため、今のところはスポットで行っている。
    【波多野委員】
    たまねぎ、にんじん、馬鈴薯などから始めているが規格の問題で若干トラブルも起きている。
    【瀧澤委員】
    春日井市は中学校まで給食がある。それを目当てに引っ越してきた人もいる。親にとってはありがたいことだが、食育の観点からみると、週に1回程度弁当の日があっても良いのでは。保護者の反対は多いと思うが。
    【中島委員】
    保育園の場合は、遠足など行事のときは弁当だが、子どもはとても良く食べる。子どもが好きなものが入っていたり、いろいろな型など見た目も楽しい。
    給食という言葉自体が、(古い)イメージが良くないが、バランスよく考えられている。学校では弁当を食べるのは運動会ぐらいだと思うが。
    【瀧澤委員】
    学校では運動会とかで親といっしょに食べないのでは。弁当を作った記憶は年に数回程度。
    【中島委員】
    保育園は親にとって給食が魅力。幼稚園は弁当が魅力。弁当のなかには、コンビニで買ってきた弁当を詰め替えたようなものもある。
    【下村委員】
    ランチ(バイキング)を参観日で見た光景だが、子どもは自分で好きなものだけを取ってくる。バランスが非常に悪い。基本量だけはきちんと食べさせなければならない。先生が基本量を食べさせようとすると問題になることもある。
    【中島委員】
    給食を自由にすると、子供同士の力関係も影響してくる。力の強い子がたくさん食べて、そうでない子が食べられないことが起こるかもしれない。
    【野口会長】
    食事バランスの教育を行った学校と行っていない学校を比較し効果があるかないかについて興味がある。また、子どもに「食のピラミッド」を使って説明すると、すぐに反応する。食育は即効的な効果もあるのでは。カフェテリア方式も観察するには良い。
    【丹羽委員】
    専門ではないが、乳幼児期(2~3歳頃)の食生活は味覚を決める重要な時期であるが、核家族化や横の連携が無いため偏った子育てや食生活が増えてきているのではないか。乳幼児健診で引っかかる子は「甘いものづけ」になっている子が見受けられる。保育園や学校で給食を食べるようになるとそれほど偏ることはないが、それ以前の乳幼児期は非常に偏りやすいので、そこに目を向けていく必要があるのでは。
    【宮崎委員】
    市の健康推進課の「食育のすすめ教室」で幼稚園、保育園へ入る前の親を集めて話をしているが、募集のため一部の人しか来てもらえない。
    【野口会長】
    春日井市の幼児肥満についてはどうか。
    【事務局】
    参考資料で肥満についてあるが、20歳以下についての資料は提示していない。資料としては必要だと思う。
    【波多野委員】
    幼児期の体験は染み付いていく。孫は嫌いだったブロッコリーなども食べるようになった。自分で取ったものを家族に自慢げに見せて食べる。自分たちも幼児の頃に米一粒を粗末にしないことを教わって、それが染み付いている。食育は、幼児から小学生の頃までの教育が基本ではないか。学校給食に野菜を提供し、生産者との交流会を開催したり、学校で菜園を持つなどして、小さな種が大きな白菜になるなどを理解させるなど、幼児期の体験が大事だと思う。その効果はなかなか出ないかもしれないが。自分たちは昭和40~50年代に子育てをしているが、昭和48年から50年頃にかけてファストフードが出てきて、それに乗ってしまったのが自分たちの世代だと思う。自分たちが食を崩してきた張本人かもしれない。
    【野口会長】
    朝に喫茶店などでコーヒーとパンだけ食べている高齢者を見ることがあるが栄養が足りているのかと思う。
    病気になった人に食生活の指導をすると、一生懸命に減量などをし過ぎて他の病気になったりしてしまう人もいる。
    【中島委員】
    高度成長で食も乱れた。核家族など家族の関係が変わってから教える人がいなくなり、教えようとしても拒否される環境に変わってきた。それが食べ物にも影響している。歯の指導も昔から保育園ではあったが少なくなってきた。もう一度原点に返ってやっていかないと乱れていく一方であり、積極的に周囲に周知していけたらと思う。
  3. 計画策定の趣旨について
  4. 計画策定に当たっての基本的事項について
  5. 食育推進計画(仮称)の構成について
    【事務局】
    (資料2「計画策定の基本的な考え方」の「計画策定の趣旨」「計画策定に当たっての基本的事項」「食育推進計画の構成」について説明)
    【瀧澤委員】
    計画の名称について募集などを行う予定はあるか。インパクトのある名称が良いと思う。
    【事務局】
    今のところ名称の決定方法は決まっていない。他市の計画をみても、ひらがなを使ったり、「食と農」であったりしている。親しみやすい名称が良いと思う。
    【野口会長】
    食育であること、春日井市が行っていることが、すぐわかるものが必要では。
  6. その他
    次回は3月頃の開催とすることとした。

上記のとおり春日井市食育推進計画策定委員会の議事及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、議長及び出席者1名が署名する。

平成20年1月30日

議長 野口忠
署名人 宮崎いつ子

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