平成29年度予算の編成方針について
基本方針
本市の財政状況は、平成27年度の一般会計決算では30億円余の黒字を計上し、財政調整基金の積み増しや市債残高の削減等により健全性を維持しているものの、財政構造の弾力性を示す経常収支比率や将来負担比率などの財政指標は、県内各市と比較して高い水準にある。加えて、普通交付税の減額など国・県からの財源配分状況が厳しさを増す中で、社会保障関係費や施設の維持管理費の増加も見込まれており、財政状況は楽観視できない状況にある。
こうした中、朝宮公園や新型市民農園の整備をはじめとする大規模な建設事業を推進し、また、リ・ニュータウン計画などのプロジェクト事業の財源を確保するため、これまで以上に高い費用対効果を発揮しなければならない。
各部においては、既に施策点検・事業点検による事業の見直し、再構築の必要性について検討されているところであるが、平成29年度の予算編成にあたり、こうした検討結果が予算に反映されるよう、改めて、事業の目的及び効果、経費の削減等について十分な精査をするとともに、予算要求にあたり次の事項を遵守するよう徹底されたい。
- 国・県の補助金等の動向把握に努め、適切な事業計画とすること。
- 事業実施の原点に立ち返り、事業の必要性や実施の効果等を十分に検証すること。効率的に事業効果が発揮されるよう熟考を重ね、事業手法等の改善を図ること。
- 前例踏襲型の積算方法から脱却すること。
- 組織や事業の枠にとらわれず、横断的な発想を持って、より効果的かつ効率的な方法を研究すること。