ダイコク電機本部ビル(第2回都市景観賞)

ページID 1008664 更新日 平成29年12月8日

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ダイコク電気本部ビル

主要用途 事務所、ショールーム
規模 地上4階、地下2階
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
建築面積 2,360.13平方メートル
延床面積 9,542.98平方メートル
完成時期 1998年3月

 田園風景の残る、まだまだのどかな春日井郊外、国道19号沿いの坂下交差点に、本作品は1998年の春、降って湧いたように出現した。
 「ビッグシップ」と名付けられ、曲面で構成されたダイコク電機本部ビルと、県道を取り込んだ向かいの「マスト」と呼ばれる、方形のパーキング・タワーとからなり、その簡素でシャープな造形とコンクリート打ち放しの上質な仕上げ、ケヤキの植栽など、周辺へのさり気ない気配りは、一目でそれとわかる安藤忠雄の設計である。
 当初懸念された、コンクリート打ち放しのぜいたくではあるが一見、無愛想な形態とスケールのパーキング・タワーも、雑然と増殖する沿線の無神経、無秩序を足下に、かえって毅然として屹立している。ことに内津峠の霞む稜線を背景に見せる朝夕の光と影の表情は大方のドライバーにとって印象的な、新しい景観だといえよう。
 春日井市とその動脈ともいえるR19はまたとないランドマークを得たものだ。
(品川 誠)

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