近現代の書【明治・大正編】

ページID 1016089 更新日 平成31年3月1日

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イベントカテゴリ: 祭り・催し 観賞・コンサート(見る・聴く)

開催エリア(中学校区):南部地区(中部・知多・味美)

近現代の書(明治・大正編)

平成31年2月6日(水曜日)から 平成31年4月21日(日曜日)まで

 明治10年、清国は東京に駐日公使館を設置し、日本の漢学者・漢詩人と中国の知識人たちとの交流が深まっていきました。そして明治13年には、初代公使何如璋の招きで、楊守敬が多くの拓本資料を携えて来日しました。松田雪柯、巌谷一六、日下部鳴鶴らは、楊守敬から中国の書法を直接学びました。特に北魏時代の碑に残された力強い文字は、日本人にとって新鮮なもので、一躍ブームを巻き起こしました。また、海外への往来が以前より自由になったことで、中林梧竹や宮島詠士など清に渡って書法を学ぶ者もいました。
 大正時代になり、従来のものを改革する風潮が起こり、文化の大衆化がすすむ中でも、明治期に蓄積された多くの資料が活用されます。比田井天来は、師匠の手本で学ぶのではなく、古典を直接学ぶ方法論を提唱し、全国を遊歴してその書を広めました。
 また、欧化主義政策により西洋の文化が奨励され、日本固有の伝統的美風が失われようとしていました。その反動として日本文化を見直す気運が高まります。仮名の書の世界でも平安朝の仮名書法の復古に力が注がれました。阪正臣、小野鵞堂、大口周魚らがその研究に取り組み、大正期には尾上柴舟が仮名書学の一つの体系をつくりあげました。
 時代の流れの中で発展してきた書。明治から現代の書までを、明治・大正、昭和・平成の二期に分けて展示します。2019年5月1日、「平成」から新しい元号に改められるこの機会にぜひご鑑賞ください。

 

展示品作者
松田雪柯  中林梧竹   長 三洲   巌谷一六  日下部鳴鶴 楊 守敬   西川春洞   北方心泉  前田黙鳳
阪 正臣 大島君川  小野鵞堂   近藤雪竹  丹羽海鶴  山本竟山 渡辺沙鴎  大口周魚   武田霞洞  
中村不折  宮島詠士 中村春堂  比田井天来  尾上柴舟  豊道春海  荻原井泉水 川谷尚亭  長谷川流石 
高塚竹堂  吉田苞竹  辻本史邑 相澤春洋  
 

展示品の紹介

日下部鳴鶴

日下部鳴鶴(くさかべめいかく) 天保9年(1838年)~大正11年(1922年

 

比田井天来

比田井天来(ひだいてんらい) 明治5年(1872年)~昭和14年(1939年)

 

展示品解説
学芸員が初心者向けに展示品の解説をします。事前予約は不要です。お気軽にお越しください。
3月3日(日曜日)、4月14日(日曜日)
各日 午前10時30分から11時まで、午後2時から2時30分まで

 

 

開催期間

平成31年2月6日(水曜日)から平成31年4月21日(日曜日)まで

開催場所

1階展示室

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このページに関するお問い合わせ

文化スポーツ部 道風記念館

電話:0568-82-6110
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