企画展「松下芝堂」

ページID 1029497 更新日 令和4年9月22日

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イベントカテゴリ: 祭り・催し 講座・教室(学ぶ・聞く) 観賞・コンサート(見る・聴く)

開催エリア(中学校区):南部地区(中部・知多・味美)

開催期間

令和4年10月21日(金曜日)から令和4年11月20日(日曜日)まで

対象

一般

企画展「松下芝堂」

美しき淡墨の書の世界

 松下芝堂(1926~2009)は、愛知県豊橋市で生まれ、中部書壇の重鎮として活躍した書家です。
 戦後、幼少から憧れていた国定教科書揮毫者で愛知県出身の書家、鈴木翠軒(1889~1967)の門を叩きました。幅広く古典を学ぶ中で、若くは貫名菘翁の書を収集、そして空海三十帖策子、王羲之黄庭経、鍾繇薦季直表、かなは伝西行筆一条摂政集、良寛の書を特に学び、それらを基にした瑞々しい書作品を発表しました。「書は遊びです。その遊びに徹する。だから書を書くことが非常に楽しいですよ。」と言い、「きばらない書がいいですね。さらっと書いてみたいですね。」と、自然体で書作に臨むことを大切にしました。
 鈴木翠軒の代表作「万葉千首」の料紙を制作したこともよく知られています。師の細かい注文に応じながら美しい料紙を制作。師の書を深く知るからこそ成し得た仕事であったといえるでしょう。
 生涯愛知県を拠点として活動をつづけ、日展参事、読売書法会常任総務など数々の要職につきました。中部書壇では、中部日本書道会副会長、興文会会長を務めるほか、有根会を主宰して多くの門人を育て、郷土の書道文化振興に大きく寄与しました。春日井市においては、道風展審査員を長年にわたって務めていただきました。
 今回は、第26回日展で文部科学大臣賞を受賞した代表作「江行」(豊橋市美術博物館蔵)を始め、淡墨で表現した美しい作品を中心に、松下芝堂の書の世界をご紹介します。

劉禹錫詩「秋風引」

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南無阿弥陀仏

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富士図 賛 麗日初明瑞気開

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