登録有形文化財(建造物)の登録について
登録有形文化財(建造物)の登録のお知らせ
旧中央線玉野第三隧道、旧中央線玉野第四隧道、旧中央線笠石洞暗渠の3基が国の登録有形文化財に登録されました。
これは、国の文化審議会(会長 馬渕明子)から文部科学大臣に登録有形文化財への答申がなされ、平成28年11月29日付け官報告示で登録されたものです。
春日井市では初めての登録となります。
1 名称等
- 名称 旧中央線玉野第三隧道、旧中央線玉野第四隧道、旧中央線笠石洞暗渠
- 所在地 愛知県春日井市玉野町字東谷1664番1他
- 種別 土木構造物
- 員数 3基
- 所有者 特定非営利活動法人愛岐トンネル群保存再生委員会
2 登録理由等
- 登録理由
- 旧中央線玉野第三隧道
- 官設鉄道の標準例に則った単線仕様の馬蹄形断面で、煉瓦造の躯体
である。
(登録基準:再現することが容易でないもの) - 旧中央線玉野第四隧道
- 煉瓦造の隧道で、煉瓦造の坑門上部には笠石など石積の装飾を施す。
(登録基準:再現することが容易でないもの) - 旧中央線笠石洞暗渠
- 線路を盛土して築堤した際に、沢水を通すために造られた煉瓦造の
暗渠で、立坑を併せ持つ。
(登録基準:再現することが容易でないもの)
登録有形文化財(建造物)の登録のお知らせ
名称 |
構造、形式及び大きさ |
建設年代 |
---|---|---|
旧中央線玉野第三隧道 |
煉瓦造、延長76m、幅員4.6m |
明治33年 |
旧中央線玉野第四隧道 |
煉瓦造、延長75m、幅員4.6m |
明治33年 |
旧中央線笠石洞暗渠 |
煉瓦造、延長11m、幅員1.2m |
明治33年 昭和32年改修 |
旧中央線玉野第三隧道
旧中央線玉野第四隧道
旧中央線笠石洞暗渠
登録文化財の制度について
従来の文化財指定制度(国の指定)を補完する新しい保護手法として、平成8年の文化財保護法改正により導入されました。これは、建物の外観を残せば内部の改修を自由に行うことができるなど、文化財建造物を活用しながら保存するという保護制度です。
登録の対象となるものは、建築後50年を経過した建造物のうち、次のいずれかの基準に該当するものです。
- 国土の歴史的景観に寄与しているもの
- 造形の規範となっているもの
- 再現することが容易でないもの
また、建造物とは住宅・工場・社寺・事務所等の建築物、橋梁・ダム・トンネル・堤防・水門等の土木構造物や煙突・塀などの工作物が該当します。