令和2年度第1回春日井市健康施策等推進協議会議事要旨

ページID 1021886 更新日 令和6年1月10日

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1 開催日時

 令和2年9月1日(火曜日) 午後2時から午後3時20分まで
 

2 開催場所

 文化フォーラム春日井 2階文化活動室
 

3 出席者

【会長】

中部大学教授 森山龍一

【副会長】

春日井市医師会副会長 伊藤雄介

【委員】

春日井市歯科医師会副会長 中田幸成

春日井市薬剤師会副会長 塚本知男

春日井保健所健康支援課課長補佐 米井ちさと

春日井市食生活改善協議会会長 高野信枝
春日井市立篠木小学校長 横井隆一
市民代表(公募委員) 家田光三
市民代表(公募委員) 伊藤友子

春日井青年会議所専務理事 森川将成
春日井市老人クラブ連合会副会長兼女性部会長 木村明子
春日井市手をつなぐ育成会会長 河野まゆみ

【事務局】

健康福祉部長 山口剛典
健康増進課長 平尾博美
健康増進課長補佐 加藤美子
健康増進課長補佐 白石大介
健康増進課主査 欄穂高
健康増進課主査 梅村沙織

健康増進課主事 林正樹

【傍聴者】

なし

4 議題

(1) かすがい健康計画2023(改定版)の取組状況について

(2) 春日井市自殺対策計画の取組状況について

(3) その他
 

5 会議資料

6 議事内容

 議事に先立ち、事務局挨拶、新任委員の自己紹介、副会長の選出、会長挨拶を行った。
 議事録の署名は、会長及びあらかじめ指定する委員(伊藤委員)とすることで了承を得た。

議題(1) かすがい健康計画2023(改定版)の取組状況について

【森山会長】
 議題(1)のかすがい健康計画2023(改定版)の取組状況について、事務局から説明をしていただきますが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、市の事業等にも多々影響があったかと思います。また、今後もしばらくはこの状況が続くと思われます。こうした新型コロナウイルス感染症が存在する中での健康づくりについて、事務局の説明後、委員の皆様からそれぞれのお立場や経験を活かし、ご意見をいただければと思います。それでは説明をお願いします。
【事務局・梅村】
 資料3に基づき説明。
【森山会長】
 議題(1)について、事務局から説明がありました。また、本日欠席のご連絡をいただいています小島委員より、日常生活においての親と乳幼児のかかわり方の大切さについてのご意見をいただいております。このようなご意見を含め、何か他にご意見、ご質問等はございませんでしょうか。
【塚本委員】
 資料3 施策1 (4)たばこについて、重点目標が未成年者の喫煙防止となっていますが、未成年者に限らない方が良いのではないでしょうか。社会全体として、アルコールについては未成年者の飲酒防止が重点目標として取り上げられることは必要だと思いますが、たばこについては、成人になっても喫煙は避けるべきだというのが世の中の流れであるため、変更した方が良いのではないでしょうか。
【事務局・平尾】
 たばこについては、健康計画2023の中で重点目標として未成年者の喫煙防止と記載していますが、妊産婦期、乳幼児期、学童・思春期、青年期・壮年期・高齢期の各ライフステージにあった取組が重要であることから、それぞれのライフステージに応じた取組を記載しております。今回、計画期間の5年間の中では、特に重点目標の一つとして取り出したのが未成年者の喫煙防止です。今年4月には健康増進法の改正があり、社会全体で受動喫煙の防止に取り組んでいこうという流れになっておりますので、今後、計画を進めていくにあたって、いただいたご意見を反映させていければと思っております。
【森山会長】
 ありがとうございました。他にご意見ご質問等はございますでしょうか。
【家田委員】
 施策5 (1) 地域保健の重点取組には、健康マイスターなど健康づくりに取り組む人材を育成しますと記載されています。私も健康マイスターですが、現在、健康マイスターは5期生まで育成され、健康マイスターボランティアの会として登録している人が35名、そのうち実際に活動されている人は20名ほどです。せっかく貴重な時間を使って勉強させていただいていますので、マイスターの活動する場が広がるよう、一度活用方法を見直していただきたいと思います。施策1(2)身体活動・運動の重点取組に運動が行える場所を提供しますと記載されていますが、マイスターの活動は保健センターと総合保健医療センターの2か所でしか行っていません。そのため、勝川や篠木など遠くに住んでいるため参加できないという人もかなりいます。そうしたことも含めて、マイスターが個々の地域で出前講座などの活動ができるようにしていただきたいです。
 先日、福祉の里で企業とタイアップして運動を行っている写真が新聞に載っていました。企業とタイアップするのは良いことだと思いますが、育成したマイスターをもっと有効に活用していただきたいです。
 以前、ウォーキングに参加した時、マイスターの一人が参加者の歩く姿勢を見て、修正箇所を教えてくれたことがあります。その人はその分野のお仕事をされているそうです。マイスター養成講座で得た知識以外に、色々なノウハウを持った方がいらっしゃるので、そうした方たちを幅広く活用していただきたいです。運動している方は増加傾向にありますがリピーターばかりでは意味がなく、新しい方をどんどん増やしていく必要があると思います。そういった観点からももっとマイスターの活用方法を検討していただきたいです。
【事務局・平尾】
 家田委員からご意見をいただいたとおり、市としても健康マイスターが、各地域にノウハウを持ち帰り、それぞれの地域で活動に取り組んでいただきたいというのが一番の思いです。また、マイスター養成講座自体も今後、登録していただける方をどんどん増やしていきたいと思っており、講座内容等を再検討していきたいと考えております。
 そして、今年度から「企業等による健康支援プログラム登録制度」という制度を作りました。先ほど家田委員がおっしゃったように、講師の派遣など企業と色々な形でコラボをし、市民の健康づくりを進めていこうというもので、先日の福祉の里はカーブスと連携をして運動の講座を開催し、盛況に終わりました。参加した皆様にも体を動かすことの大切さを実感していただけましたので、市としましても企業とマイスターの皆さんと協力し、市内全体でこうした機会を増やし、マイスターが主体的に活動できる場を設けていきたいと思っております。
【森山会長】
 その他にご意見、ご質問等はありますか。
 それでは、議題(1)はこれで終わります。

議題(2) 春日井市自殺対策計画の取組状況について

【森山会長】
 議題(2)について、事務局から説明をお願いします。
【事務局・欄】
 資料4、5に基づき説明。
【森山会長】
 議題(2)について、事務局から説明がありましたが、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。
【中田委員】
 資料4 6 同居人の有無の状況のグラフから、同居人がいたほうが自殺が多いと読み取れ、また、男性に比べ女性の割合が高いのはDVが原因かと推察されるのですが、同年代の自殺していない人を含めて同居人の有無をグラフに加えることで、本当に同居人の有無が自殺の原因に影響しているのかがわかりやすいと思うのですが、そのような資料はありますか。
【事務局・欄】
 自殺対策計画の本冊子P11に参考として、全世帯における同居人有無の割合のグラフを掲載しております。春日井市全体としましては、同居人有りが70.1%、同居人無しが29.7%、その他が0.2%となっており、同居人有無別の自殺者の割合のグラフとほぼ同様の数字となっております。このことから、自殺は同居人の有無にかかわらず起こっているのが現状と考えております。
【伊藤雄介委員】
 資料4 5 自殺未遂の状況で自殺者の約77%が自殺未遂歴なしで亡くなっていますが、記載されている人数のうち、春日井市が実施している相談などを受けて自殺した方が何名で、相談などを受けず自殺した方が何名かといった春日井市の相談事業の関与がわかるデータはありますか。
【事務局・欄】
 自殺された方のうち、何人が市に相談をしていたかという人数は把握しておりません。
【伊藤雄介委員】
 実際に市が相談を受けた方の中で自殺をしたか分かるデータがあると、直接的な事業へのフィードバックにつながると思います。また、逆にそうしたデータがないと、自殺された方の気持ちを市が把握して事業を実施しているのか、単に国からの指示で実施しているのか関連が見えません。
【事務局・欄】
 市では自殺者を特定する個人情報を持っていないため、その方が市の相談などを利用していたかは把握をしていませんが、NPO法人ライフリンクによる全国的な調査で、自殺された方の遺書や家族への聞き取りなどから、年代などの区分ごとに自殺された方の悩みや背景、自殺に至るまでの経緯等を分析しており、市としてはこうしたデータも参考にしながら施策を構築しています。
【伊藤雄介】
 市町村によって経済状況や社会基盤は異なるため、それぞれの状況に合わせて計画を作成しないと、本当に自殺された方のSOSを拾えているのかなと思います。
【事務局・平尾】
 市の状況を踏まえた取組については、市役所の内部連携を今後さらに強化し、現場に携わる職員から意見を十分に聴きながら進めていきたいと思っております。
【横井委員】
 資料4 図表1のグラフで2010年において春日井だけが突出していますがその理由は何でしょうか。また、教育現場の人間にとって9月1日は特別な日です。少し前までは防災の日として、最近では青少年が1年間で一番多く自殺をする日として認識されております。ここ数年、夏休み最後の1週間程前に教員が集まり、臨床心理士の話を聞くなどし、危機感を持ちながら9月1日を迎えています。このことを教育現場だけではなく市民にもっと広まることで、社会全体が意識をして9月1日を迎えるのではないかと考え、更なる周知を行ってもらえればと思います。
【事務局・欄】
 資料4 図表1の2010年の春日井市の数値が突出している件につきましては、詳細な分析はできていないのですが、年代別に見てみると30、40、60代の人数が多くなっており、全国的ではありますがリーマンショックの影響もあったのではないかと考えております。また、夏休み明けに自殺者数が多い件につきまして、市でも認識をしており、夏休み開始前に全中高生に対して、自身のストレス状況をインターネット上でチェックできる「こころの体温計」の周知カードを配付しています。実際、アクセス件数も7月、8月は増えており、また、こころの体温計では相談先も紹介していますので、悩みを抱えた児童・生徒が1人でも多く相談先につながることができればと思っております。
【河野委員】
 自殺の対策では相談支援を行うことがとても重要だと考えており、自殺の要因はうつや経済事情等色々あると思いますが、相談というのは本人が相談場所まで行かないと応じることができないということが多いです。相談を受ける人が相談者宅まで行って相談を行うということができない状況です。そのため、周りの人が気にかけてあげることや相談支援がある、話を聞いてもらえるところがあるということを多くの方に知ってもらうことが重要だと思っています。また、資料5 施策4 (2) 番号33のいじめ・不登校対策について令和2年度にスクールソーシャルワーカー3名を常勤職員として配置とありますが、春日井市内には小中学校がたくさんあり、この方たちが巡回して対応するには限界があるのではないでしょうか。また、子供は些細な事ですぐに不登校になると考えており、デリケートな問題のため学校の先生と相談員がより密になって取り組める人員配置を検討していただきたいです。また、今後はコロナに伴ういじめが起きると考えられ、今のうちから対策を考えていく必要があると思います。全体的にいじめとひとくくりにされていますが、その時その時で必要な対策があると思います。5年間の施策の中でも特にコロナは市民にとって関心があり、また恐れているものでもあるため、いじめとからめながら周知を行っていくとよいと思いました。
【事務局・欄】
 現在、学校現場の相談体制については、市内の各小学校に心の教室相談員を1名ずつ配置し、週2~3日学校に在勤しており、児童の身近な相談相手となっています。また、児童、生徒、保護者及び教員の悩みや心配事等に対して相談に乗っているスクールカウンセラーを令和元年度は7人、市内の小中学校54校中希望する小中学校38校に派遣をしており、令和2年度は2人増やし9人で39校に対応しているという状況です。不登校などで社会との交流を閉ざした児童、生徒、その保護者との関係を作りながら学校とのつながりを作る支援を行うスクールソーシャルワーカーは、5名の非常勤職員で対応していましたが、そのうち3名を常勤職員としました。
【事務局・平尾】
 新型コロナウイルスについては、市でもいじめにつながる懸念のある重要事項ととらえており、現状誰がどこで感染しているかわからず、無症状の人もいることから、自分が感染していて誰かに感染させるかもしれない、また他者から感染するかもしれないという状況で、子どもだけでなく社会全体として誰かを傷つけたり攻撃したりすることにつながらないようにしていかなければいけないと考えております。
【河野委員】
 以前に中学校で感染者が出た際、中学校の名前がすぐ広まっていました。これはすごく不思議なことで、いじめはこのように起こってくると思いました。誰も知らない病気ということでみなさん恐れているとは思うのですが、市のホームページでは、「保育園が休園しました」としか公表されていないのに、すぐに場所を特定し広まるということもありました。今は情報社会なので仕方がない面はあるのでしょうが、自分と関係のないことには付け足しをして発信できるため、その部分では個人攻撃につながったりします。適切な情報として発信していくことが大切だと思いますので、そういったことが守られていないと今後、ますます不登校などが増えていくのではないでしょうか。
【米井委員】
 保健所にはこころの健康推進グループというメンタル相談を受けるグループがあり、もともとメンタルで病院に通院されている方は、コロナの影響や社会の変化に敏感に反応されることが多いです。電話がかかってくる時も相談の初めは全く関係のない内容だったのが、よく聞くとコロナの影響で社会がざわつき、自分の心も落ち着かなくなったということがあります。そのため、メンタルの相談では何が不安なのかじっくりと聞いてあげるということが重要だと感じております。先ほどもお話がありましたが、社会はコロナも含め、時々に変化していくものですので柔軟に対応できる施策が必要だと思いました。
【森山会長】
 その他にご意見、ご質問等はありますか。
 それでは、議題(2)はこれで終わります。

議題(3) その他

【森山会長】
 最後に議題(3)その他ですが、全体を通して何かございますでしょうか。
 特に無いようでしたら、これで本日の議題は全て終了しました。ご協力ありがとうございました。それでは、議事進行を事務局にお返しします。
【事務局・平尾】
 委員の皆様方には、長時間にわたり、ご協議をいただきまして誠にありがとうございました。本日いただきました貴重なご意見等は関係課等に伝達しまして、今後の参考とさせていただきます。今後とも何かお気づきの点等がございましたらご意見等頂戴できればと思います。今年度の協議会は、今回の1回での開催と考えております。協議を要する議題が新たに生じた場合には、ご連絡のうえ、調整をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
 それでは、これをもちまして、令和2年度第1回春日井市健康施策等推進協議会を終了させていただきます。ありがとうございました。

 上記のとおり、令和2年度第1回春日井市健康施策等推進協議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及びあらかじめ指定する委員1名が署名する。

 令和2年10月12日

会長 森山 龍一   
署名人 伊藤 雄介   

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健康福祉部 健康増進課

電話:0568-85-6167
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