令和元年度第1回春日井市商工業振興審議会議事録

ページID 1019087 更新日 令和6年1月10日

印刷大きな文字で印刷

1 開催日時

令和元年11月25日(月曜日)午後2時から午後3時40分まで

2 開催場所

春日井市役所3階 303会議室

3 出席者

【会長】
中部大学工学部機械工学科 教授 行本 正雄
【委員】

名古屋工業大学社会工学科 教授
  学長特別補佐(ダイバーシティ推進担当) 藤岡 伸子
春日井商工会議所 副会頭 木野瀬 吉孝

春日井市明知工業団地協同組合 理事長 田村 勇作
春日井市商店街連合会 会長 稲田 孝史
名古屋銀行春日井支店 支店長 木河 勇二
中小企業基盤整備機構中部本部 企画調整審議役 齋藤 尚良
春日井商工会議所 専務理事 山田 真平
春日井市観光コンベンション協会 事務局長 福慶 達男

【事務局】
産業部長 石黒 直樹
企業活動支援課 課長 田中 芳樹
企業活動支援課 課長補佐 岩瀬 由典
企業活動支援課 支援担当 担当主査 岩田 健太郎
経済振興課 課長 藤井 隆史
経済振興課 課長補佐 浦 弘隆
経済振興課 課長補佐 古川 裕樹
経済振興課 商工観光担当 担当主査 犬飼 淳司

4 議題

(1) 春日井市商工業振興審議会について
(2) 春日井市産業振興アクションプランについて
(3) 意見交換

 

 

5 議事内容

議事に先立ち、委嘱状の交付についての説明、部長挨拶、会長の選出、議事運営事項の確認等を行った。
(1) 春日井市商工業振興審議会について
《事務局より資料1に基づき説明》

(2) 春日井市産業振興アクションプランについて
《事務局より資料2に基づき説明》

(3) 意見交換
《事務局より事前にいただいた意見についての紹介》
意見1 アクションプランの各種助成・支援事業のさらなるPRを行うこと及び申込手続きをわかりやすくするべき。(木河委員)
意見2 創業支援利子補給事業について、金融機関の信用保証付きも対象になると良い。(木河委員)
【木河委員】
アクションプラン・企業支援ガイドを読み込んだところ、色々な支店を回って仕事している中でも、春日井市の施策は素晴らしいと感じている。しかし、アンケート結果からアクションプランの認知度の低さが感じられる。市のホームページを見ると多くの施策の案内が掲載されているが、利用しやすくするためにも手続きの流れなどを掲載してはどうか、というのが意見1の趣旨である。また、金融機関経由での申込が多いことから、金融機関関係者としても流れ等を把握しやすくなっていれば、これまで以上にPRに協力できると思っている。
創業支援の融資については、実際のところ信用保証協会からの紹介が多いため、創業者に対しての支援であれば信用保証協会付きの融資も対象にした方が良いのではないか、というのが意見2の趣旨である。

【会長(行本委員)】
意見1について、各委員はどうか。

【木野瀬委員】
使い勝手の悪い制度については積極的に見直して、もっと使い勝手の良い制度にすべきではないか。そのためには、申し込みと審査を商工会議所に委託するものも一部取り入れ、利用者にとって身近に活用できることも検討してほしい。

【齋藤委員】
春日井市は施策が手厚いとは思うが、知られていないのではという印象がある。メールマガジンの配信を行っているということだが、対象者はどのようになっているのか。我々も同様の取組みを行っているので参考にしたい。

【事務局】
名刺にあるQRコードを読み込んでいただき登録いただくよう、名刺交換の際に紹介している。その他、ホームページや広報春日井、会議所ニュースにも掲載している。(企業活動支援課)
今までの意見について、周知方法の改善や商工会議所の知見を生かした協力体制等を検討する。
意見2については、各金融機関にもプロパー融資により積極的に創業者への金融支援を行って欲しいという意図でこのようになっているという経緯があるが、今後は各金融機関からの意見も踏まえて制度運用を検討したいと思っている。(経済振興課)

【議長(会長)】
各委員から、自由な意見を求める。

【木野瀬委員】
アクションプランに『IoT、AIなどのICT活用の支援』とあるが、企業支援ガイドを読んでもあまり出ていない。生産性向上ICT活用の助成金は、設備投資に対してだけでなく、システムに関する投資に対しても助成ができることをわかりやすくしてはどうか。また、最近はリースによる設備投資が当たり前となっているため、リース契約による設備投資も助成対象とすべき。今年度はママインターン制度の助成のほとんどがバスツアーの実施に使われているが、それ以外にも直接女性の雇用拡大につながる助成の拡充に努めてほしい。

【田村委員】
資料2にある生産性向上ICT活用支援助成金の2件はどのようなものか。

【事務局】
一つは、建設重機の導入に係るもの。もう一つは、システムの導入に対してのものです。

【田村委員】
わたしは補助金の情報があるとできるだけ利用するようにしているが、みなさん平等に利用できるようにもっとPRに力を入れてほしい。ベトナム人の受け入れに関する組合に入っているが、色々なベトナム人を見ていてやはり日本語教育は必要と感じるので、彼らが安全に暮らせるためにも教育の機会をもっと増やしてほしい。人を雇うというのはなかなか難しいことだが、ベトナム人・中国人の中にもいい人はたくさんいるし、たくさん雇えば春日井市の人口も増えることからも、新規事業の海外人材活用助成事業を使って機会をたくさん作ってほしい。

【木野瀬委員】
会議所では、12月より中国人向けの日本語教育を開始するところで、ベトナム人向けの講師は今探している。実現するならば、工業団地の近くなどでぜひ開催したいと思う。
なお、先ほど意見した「商工会議所での審査」の話は、対象を会員に限るものではないと考えている。

【田村委員】
質問だが、産業誘導ゾーンとは、どういったものなのか。

【事務局】
《産業誘導ゾーンについての説明》
地域の詳細については、企業活動支援課にて確認できます。

【福慶委員】
サボテンのまち春日井をPRするため市の経済振興課やシティプロモーション推進室と協力をしているところである。サボテンを産業化に結び付けることが大切であるため、今やっていることのその先を見据えて相談していきたい。例えば愛岐トンネルという集客力のある観光地があるが、地元にお金を落とすことはできていない。また、納涼まつりや春日井まつりのような交流人口を望めるイベントはあるが、機会をうまく生かし切れていない。今後はサボテンを農業・工業・商業に生かしていきたい。最近、ウチワサボテンが春日井市の特産品に認定されたところからも、産業化のために生産面・加工面等での問題を一つ一つ解決していく必要がある。

【山田委員】
施策の中身を知っていただくことは難しいとよく言われる。関心のない方にどうやって伝えるかは工夫しないといけない。以前、市役所と商工会議所で各企業を巡回訪問していたが、これからもやると良い。会議所では年に200の事業所が会員に加入するが、結局年に同じだけやめてしまう。もちろん倒産等もあるのだが、会員であることのメリットを感じさせられていないのが問題と思っている。春日井市にはせっかく良い施策があるので、説明会を行うだけでなく、巡回等により浸透させる必要があると思う。その他、国等が新しい補助金を作ったらそれに柔軟に反応して、さらにそれを後押しするような施策を展開してほしい。活用事例を多く用意してPRに努めてほしい。また、できるならばSDGs等、時代の流れをアクションプランに取り入れてほしい。

【齋藤委員】
アクションプランは、3つの柱で構成された前回のものから、4つの柱で構成されたことでバランスが良くなったと思われる。色々な産業がバランスよく集積している春日井市ならではということではないか。進捗状況の2/5にある「事業承継支援事業」だが、会議所等と協力して市内での承継がベストとは思うが、やはり域内での承継は限定的なものになると思う。愛知県の引継ぎ支援センターにつなぐなど、広域的なマッチングを意識して大廃業時代に備えてはどうか。

【木河委員】
人手不足は事業者として大きな課題と思う。IoT・AIの活用については、機械・設備に限らず、RPAを取り入れることで効率化によって人手不足を解消するような取り組みに対しての助成を行ってはどうか。

【稲田委員】
商店街事業承継支援事業について、今ところ交付申請なしということだが、どうして申請がないかと考えてほしい。商店街としては、事業承継してからが大変だと聞いている。例えば、事業承継後の3年間を支援するという方向ではどうか。また、空き店舗活用事業の助成対象を、2階以上の店舗にも広げてほしい。
春日井市の地域通貨であるアトム通貨の流通に対し、市にもっと協力してほしい。木更津市で地域通貨を電子化し、職員の給料の一部を地域通貨で支払うという報道があった。アトム通貨も電子化していきたいと思っている。春日井市は消費が名古屋に流れる傾向があるため、地域通貨の流通により市内商店街が活気づくことを期待したいと思う。

【議長(会長)】
産学共同研究等助成事業に関して、よろしければ協力したいので、3大学との情報交換などをどのように行っているのか教えてほしい。

【事務局】
《質問に対しての説明》

【議長(会長)】
別の審議会にも参加しているが、今は防災をどうするのかというのが話題となる。市内企業へ防災に関しての支援を行うというのはどうか。

【藤岡委員】
先ほど山田委員よりSDGsについて言及があったが、アクションプランの重点プロジェクトの4つのうち企業誘致以外は関係していると思われる。SDGsやSociety5.0を踏まえつつ、人材活用については女性の活躍に配慮し、若者の価値観にも着目したうえで、大きな理念をもってそれを表していってほしいと思う。

議長は他に意見のないことを確認のうえ、議事の終了を宣言した。

上記のとおり令和元年度第1回春日井市商工業振興審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、議長及び出席者1名が署名押印する。

       令和元年12月12日

                                                               議長         行本  正雄


                                                               署名人         山田  真平

6 会議資料 

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

産業部 経済振興課

電話:0568-85-6246
産業部 経済振興課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。