平成20年度第1回春日井市商工業振興審議会議事録
1 開催日時
平成20年6月23日(月曜日)午前10時~午前11時30分
2 開催場所
春日井市役所3館 行政委員会室
3 出席者
- 【春日井市長】
伊藤 太(途中退席)
- 【会長】
中部大学学長補佐兼研究支援センター長 渡邉 誠
- 【委員】
名古屋工業大学大学院工学研究科教授 藤 正督
中部大学経営情報学部准教授 寺澤 朝子
中部経済産業局地域経済部新規事業課長 岩田 則子
春日井商工会議所副会頭 大辻 誠
春日井市商店街連合会会長 胡桃澤 勝久
社団法人春日井青年会議所理事長 長谷川 弘尚
春日井商工会議所女性会顧問 長谷川 きみ子
株式会社大垣共立銀行春日井支店長 河合 勇記
春日井商工会議所専務理事 大矢 孝彦- 【事務局】
市民経済部参事 西尾 義和
経済振興課長 堀 幸太郎
経済振興課主幹 伊藤 周広
経済振興課長補佐 服部 稔
経済振興課副主幹 勝尾 直之
経済振興課主査 足立 憲昭
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社主任研究員 永柳 宏
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社研究員 今村 洋一
4 議題
- 春日井市商工業振興審議会の運営について
- 計画策定の基本的な考え方について
- 現状把握について
- その他
5 議事内容
- 委嘱状交付
市長より委員へ委嘱状を交付。 - 市長あいさつ
(市長あいさつ)
「産業振興アクションプラン」について諮問。 - 委員自己紹介
- 事務局自己紹介
- 会長選出
会長には渡邉委員にとの発言があり、全員異議なく承認。
【渡邉委員】 会長職の就任を承諾。 - 会長職務代理者の指名
会長職務代理者に大辻委員を指名。 - 会議の公開について
会議の公開、議事録については要点筆記とし、議事録署名者に大矢委員を指定。 - 議題
- 春日井市商工業振興審議会の運営について
【事務局】 資料1説明
アクションプラン策定部会を設置し、本審議会から部会長として寺澤委員を指名。 - 計画策定の基本的な考え方について
【事務局】 資料2説明 - 現状把握について
【事務局】 資料3、4説明
【藤委員】 特化係数の「パルプ・紙・紙加工品」では、王子製紙関連の企業を抜いても、同様の傾向になるか。
【事務局】 王子製紙の立地により関連企業も多いが、他にも同分野の事業所は多く集積しており、王子製紙関連を抜いても同様の傾向になると思う。
【寺澤委員】 1点目は、平成16年度は、景気は悪くなかったと思うが、廃業率が高いのは、業種別では電気機械器具が落ちていることが関係しているのか。
2点目は、売場面積別の事業所数、年間販売額の推移について。500平方メートル未満で減っていると言われたが、ドラッグストアやコンビニが入っているのか。コンビニは増えている気がするが、どうしてか。
3点目は、観光について。春日井市がこれほど少ないのには驚いたが、豊田市は異常なほど多いが工場見学なのか。
【事務局】 1点目の廃業率について。比較的景気の影響を受けやすい物販やサービス業も影響していると推察されるが、製造業については、このところ市外移転が少なからず見受けられる。
【寺澤委員】 設備拡張の際、市内に受け入れ先がなく、他へ移ったということか。
【事務局】 春日井市だけではなく、愛知県内でほぼ同様な状況が発生しており、それが東濃地域などへの進出につながっていると思われる。2点目の対象店舗については、ドラッグストアやコンビニも入っているが全体的に過剰感がある中で小さい店が減少したと思う。3点目の豊田市の観光については、市町村合併で足助町、稲武町なども入っており、観光資源が全般的に多くなっていると思われる。
【岩田委員】 開業率も伸びているが、その要因は何か。
【事務局】 名古屋都市圏において、春日井市は比較的産業構造が自動車産業に依存しておらず、雇用面も含めて幅広い業種が新規開業しやすい場所である。また名古屋市に近いため、サービス業、物販業にとっても立地しやすいと思われる。また、製造業が伸びているのは、スピンアウトして創業しやすい環境にもあったのではないかとも感じている。
【大矢委員】 廃業と開業については、純粋に廃業と開業という意味で捉えればよいのか。春日井市から名古屋や小牧など、周辺への転出企業もあるが、その点はこの統計ではどうなのか。
【事務局】 廃業には転出も含まれるが統計的に数字では示せない。春日井市は他市町より開業率が高いので、開業の波を企業育成にどう結びつけていくかが重要だと思う。
【河合委員】 春日井市は非常に細長い街で、JRの駅が5つあり、駅ごとに文化が開けてきた。商業集積地について、この街のへそはどこかという観点でみた時、鳥居松や市役所付近になるのか。街の中心地についてのイメージ合わせをしておいた方がよいと思う。
【事務局】 商業地がこのように分散しているのは、鳥居松や勝川のように駅前と駅から離れた商業地が分かれて発展したこともある。
へそは、鳥居松が市のセンター機能があるので中心だと思うが、春日井駅も考えられ、1箇所に特定することは難しい。
【岩田委員】 神領駅の商業が伸びているのはなぜか。
【事務局】 区画整理の関係で、駅前というより少し離れたバイパスが伸びているためだと思う。
【渡邉会長】 神領駅周辺は、市でかなり取り組んでいるのでは。統計で見られるのはH16年度でデータが古いので、H19年度あたりになると、だいぶ変わってくると思う。
【大矢委員】 年間販売額が各駅ともH16年度が減っているが、市全域でみるとH16年度の方が増えているのは、周辺部、駅以外のところに散らばっていると理解してよいか。
【事務局】 「その他」は上の4駅を除いたものなので、駅500mより外の自動車で行くようなところは伸びていると思う。
【大矢委員】 この統計からいくと、市全体としては落ち込んでいるのではなく、ある程度、伸びつつあると理解してよいのか。
【事務局】 確かに全体としては落ちていないと思う。
【事務局】 今回のアクションプランは、市だけですべてを実施するのではなく、関連機関で連携を取って進める計画としたい。現在の状況や今後の動向をにらみながら、産業振興の施策を進めていくにあたり、有効的に資源を使い、ヒト、モノ、カネ、チエ、ワザをどこに集中していくべきか考えていただきたい。
【渡邉会長】 アクションプランの基本的な部分については、策定部会において、活発な議論をしていただくことになる。よろしくお願いしたい。
【岩田委員】 資料4について。国、県、市などの縦系列の連携は重要だと思うが、隣接自治体、あるいは産業構造を補完し合うような市町村などとの横系列の連携は視野に入れるのか。
【事務局】 基本的には、市内の企業が市内でどんなニーズがあるのか、という中で検討していくが、一部、産学連携の活動等で、少し広域に周辺会議所や金融機関、市町村と分担することはあり得ると思う。
【事務局】 資料5説明 - その他
【岩田委員】 春日井市は、開業率が高く、自動車産業に依存せずに様々な事業が生まれてくる期待が高いが、まだ、製造品出荷額等の伸びにつながっていない。創業支援や開業してからの支援の充実が必要ではないか。国も注力中だが、自治体でもやっていただくことがあれば盛り込み、開業パターンに応じてきめ細かなメニューについて精査していただくとよい。
中部大学に多様なシーズがあるため、ポテンシャルを活かすようなものを検討していただきたい。
【藤委員】 資料4をみると、春日井市の産学官連携のサポートは必ずしも充実している訳ではない。国のサポートをうまく利用するための調査や支援などのメニューを今後、検討していただきたい。
閉会
- 春日井市商工業振興審議会の運営について
上記のとおり春日井市商工業振興審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名(及び押印)する。
平成20年7月18日
会長 渡邉 誠
署名人 大矢 孝彦