令和4年度第2回春日井市文化振興審議会議事要旨

ページID 1029142 更新日 令和6年1月10日

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1 開催日時

令和4年7月11日(月曜日)午後1時30分から

2 開催場所

春日井市役所・6階研修室

3 出席者

[会長]

名古屋芸術大学学長 竹本 義明

[副会長]

春日井市美術協会会長 中村 立強

[委員]

中部大学人文学部教授 篠宮 雄二
春日井市文化財保護審議会会長 長縄 秀孝
春日井市文化協会会長 山本 博
春日井市民音楽連盟顧問 保田井 善圀
春日井商工会議所常務理事 山田 眞平
公募委員 白木 智久

[事務局]

文化スポーツ部長 上田 敦
文化・生涯学習課長 田中芳樹
文化・生涯学習課長補佐 伊藤 英彦
文化・生涯学習課文化振興担当主査 横谷 朋子
文化・生涯学習課文化振興担当主事 山村  一貴

[関係者]

公益財団法人かすがい市民文化財団
チーフマネジャー 米本 一成

[傍聴者]

1名

4 議題

  1. 第2次かすがい市民文化振興プランに係る令和3年度進捗状況報告書(案)について
  2. 第2次かすがい市民文化振興プラン改定案 施策の体系について
  3. その他

5 会議資料

7 議事内容

(1) 議題 (1) 議題(1) 第2次かすがい市民文化振興プラン 令和3年度進捗状況報告書について

 資料1に沿って、第2次かすがい市民文化振興プラン 令和3年度進捗状況報告書について文化・生涯学習課文化振興担当主査が説明し、意見等を求めた。
 各委員からの意見や質問が出され、一部修正を加えた上で、事務局案のとおり承認された。

主な意見等については、次のとおり。

【篠宮委員】
 31ページに記載のある基本目標1、施策2次世代の文化活動を担う人材の育成のうち、(2)芸術家等の市民との交流の促進、ア 若手芸術家によるワークショップ等の開催で、文化財団の自主文化事業の自己評価が「A」になっているが、特記すべき成果があるのか。
【文化・生涯学習課主査】
 文化財団が実施している「みんなの美術部」では、幅広い世代の参加者があることから参加者間の交流が生まれるなどの効果も上がっているため、「A」と自己評価している。
【篠宮委員】
 57ページの文化財関連設備等の保守、管理に記載のある密蔵院の防災設備とは、どのような目的のものか。火災か水害対策か。
【文化・生涯学習課主査】
 令和3年度、密蔵院で火災報知器の整備を行っている。
【竹本会長】
 篠宮委員から指摘があった評価「A」の項目について、なぜこの項目がAなのか、他との違いを示すなど分かりやすく表記して欲しい

(2) 議題(2) 第2次かすがい市民文化振興プラン改定骨子案 施策の体系について
 資料2・3に沿って、第2次かすがい市民文化振興プラン改定骨子案 施策の体系について文化・生涯学習課文化振興担当主査が説明し、意見等を求めた。

 主な意見等については、次のとおり。
 
【山田委員】
 基本目標2(1)のオンラインを活用した鑑賞機会の提供、オンライン鑑賞を手助けする取組の推進についてだが、商工会議所でもオンラインに力を入れている。アフターコロナになっても、オンラインは継続されていくと感じている。遠方の方など、直接出向くための時間がもったいないということで、オンラインが可能ならばオンラインを選択したいという声がたくさんある。鑑賞機会の充実と拡充という意味を含めて、オンラインは様々な分野で活用していくことが必要だと感じているので、非常に重要な視点だと思う。
 これは「誰も取り残さない」というSDGSに繋がる。また、オンラインで鑑賞した方が、「やはり実演・実物が見たい」ということで、実際の鑑賞に繋がる可能性も高い。この分野は力を入れていくべき項目だと思う。
【篠宮委員】
 市民会館のあり方の検討とあるが、具体的な計画はあるのか。
【文化・生涯学習課主査】
 市の施設管理課が作成している「春日井市公共施設個別施設計画」(令和2年3月策定)の中で、市民会館は、短期アクションプランの第2期(2027~2036)に建替えすると位置づけられている。これは、建物の老朽化に対応するもので、平成30年度に音響や照明設備等の大規模改修を実施したが、これらの機器が耐用年数を迎える時期を想定している。
 そのため、建替えにあたっては、市民会館にはどういった役割が求められるのか、どういった機能が必要なのかなど、建替え以前に検討していく必要があるため、今回ここに記載を加えている。
【篠宮委員】
 先日、中央公民館が廃止されるとの報道を目にしたが、中央公民館には古文書や民俗資料、考古資料なども多数保管されているので、その辺りもよく検討して欲しい。
【文化・生涯学習課主査】
 中央公民館についても、「春日井市公共施設個別施設計画」の中で、あり方を検討することになっているので、文化財の収蔵を含めて今後検討していくことになる。
【篠宮委員】
 資料2の★(現状の課題から汲み取った事項でなく、今後の目標として加えたもの)について、もう少し説明を求めたい。
【文化・生涯学習課主査】
 この施策の体系は、現状の課題を基にし、それを解決するためには今後どのようにしていけば良いのかといった内容と、現在すでに取り組んでいて一定の成果を上げているものを継続していこうといった内容のもので構成されている。
 「12文化芸術拠点施設での文化芸術の創造と地域への展開」については、文化フォーラム春日井や市民会館、東部市民センターで創造された春日井ならではの文化を、その拠点施設に留めるのではなく、地域に展開していこう、広げていこうというものである。今後の5年間の取組みの中で、それを目標として考えて良いのではないかという思いで掲げたものである。
【山本委員】
 今回は、中間見直しであるが、これほど大きく変えるものなのか。かなり大々的に変更するものか。
【文化・生涯学習課主査】
 昨年度・一昨年度を含め、この文化振興審議会のなかで、現状の課題や目標を達成していくための今後の方向性など、様々なご意見をいただいている。そうした課題が明らかなになっている上での中間見直しなので、現状の課題をしっかり受け止めて、5年後に目標に近づくためにはどうしたら良いのかじっくり検討した方が良いのではないかとの考えから、施策の体系(案)を事務局で作成した。
 項目の内容や項目数が適当であるかなど、審議会で忌憚のないご意見を是非いただきたい。
【保田井委員】
 プランの改定案の前半で課題として取り上げられたものが、ほとんどカバーされる形で施策の体系が作成されているように感じた。
 山田委員からの指摘もあったが、オンラインについては今後も取り組むべき課題だと思う。新型コロナウイルス感染症の影響下であっても、オンライン技術を活用することで、鑑賞する機会が提供できれば大変喜ばしいことだと思う。実際に新しい手法に取り組む部局は大変だと思うが、市全体で基本方針を立て、様々な施設で取り組んでいく体制ができると良いと思う。
 大学との連携についてだが、中部大学で実施されている催しに参加している高齢者も多い。中部大学との連携については、明記した方が良いのではないか。
【文化・生涯学習課課長】
 5年前のプラン策定時と比較すると、新型コロナウイルス感染症の影響や、情報発信のあり方など、社会情勢は大きく変化している。そういった中で、基本となる「世代を越えて響き合う 文化創造のまち春日井」の理念は変わらず掲げつつ、今求められているものは何であるかという視点で事務局は考えているので、ご理解いただければと思う。
【白木委員】
 昨年度実施された市民アンケートで、春日井市の文化に関わる事柄についての認知度が全体的にとても低いことについて、大変残念に感じている。それぞれの担当者は努力していると思うが、多くの市民には伝わっていないのが現状だと思う。
 前々回の審議会で、保田井委員から市政全体でのデジタル化の推進をという意見があったと思うが、60代以上はアナログで情報を受取り、40代以下はデジタルで情報を受取っている現状がアンケート調査で明らかになっている。今後を考えていくと、高齢者もデジタル化に対応できるように、行政がサポートしていく必要が出てくるのではないかと思う。例えば、町内会や社会福祉協議会などと連携し、文化を媒介するなど堅苦しくない方法で、敬老世帯もデジタルに対応できる技術を身につけられるような取組みがされると良いのではないか。
【篠宮委員】
 大変興味深い意見だと思う。その一方で地域ごとの特性は、その環境によって大きく異なるように感じる。町内会が機能する地域もあれば、都市部などで町内会はそれほど機能せず、企業と連携する方が機能する地域もあるように思う。その地域の特性に合わせて考えた方が良いのではないか。
【文化・生涯学習課課長補佐】
 春日井市内でも地域の特性は異なるのが実情である。町内会の加入率が低下していると言われているが、地元のお祭りが古くから伝わっているような地域もあるし、新興住宅地など地縁的なつながりはない地域もある。全ての地域を一律に考えるのは難しいと思われるので、今後手法を考えていかなければならないと思う。
 また、公民館等では「スマートフォンの使い方講座」など、市民のデジタル技術を向上させるような取組みを実施しているので、是非多くの方に参加していただきたい。
【竹本会長】    
 本日の審議会では様々な意見が出たので、次回の審議会ではそれらを踏まえた案を事務局から提案して欲しい。

(3) 議題(3)その他

 【文化・生涯学習課長】
 今後の予定について、令和4年度第3回の審議会は、8月23日(火曜日)午後1時30分から文化フォーラム春日井・2階会議室での開催を予定としているので、是非ご出席いただきたい。
 また、現在の審議会委員の任期は令和4年9月6日までとなっているので、次回8月の審議会が最終回となる。次期も引き続き委員をお願いする方には、10月下旬の第4回審議会、12月下旬の第5回審議会にも出席いただきたい。

 上記のとおり、春日井市文化振興審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び委員が署名する。

令和4年8月20日

                春日井市文化振興審議会  会長  竹本 義明
                春日井市文化振興審議会  委員  篠宮 雄二

 

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電話:0568-85-6079
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