令和3年度第1回春日井市図書館協議会議事録

ページID 1026528 更新日 令和3年11月25日

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1 開催日時

令和3年7月27日(火曜日)午後2時から

2 開催場所

春日井市役所 6階 研修室

3 出席者

(会長)

小中学校校長会           内匠 育代

(委員)

子ども会育成連絡協議会       佐藤 裕子

生涯学習指導員           長谷川 昌信

図書館ボランティア         飯塚 富惠

図書館ボランティア         榊原 千代子

婦人会協議会            伊藤 月美

小中学校PTA連絡協議会       河合 香吏

中部大学              高井 真珠代

金城学院大学            薬師院 はるみ

(事務局)

教育長               水田 博和

文化スポーツ部長          上田 敦

図書館長              田中 裕子

図書館長補佐            四ツ倉 光一

サービス・啓発担当主査       石橋 修

資料担当主査            高野 美春 

(傍聴者)
2人

4 議題

  1. 令和2年度図書館事業報告について
  2. 令和3年度図書館事業計画について
  3. 第3次春日井市子ども読書活動推進計画の施策事業の実施状況について
  4. 第4次春日井市子ども読書活動推進計画の施策・取組について
  5. その他

5 会議資料

6 議事内容

議事に先立ち、会長(内匠委員)及び副会長(高井委員)の選出を行った。

(1)令和2年度図書館事業報告について
【事務局 四ツ倉】
 会議資料1に基づき説明した。
【薬師院委員】
 1点目は、資料1の2ページ目、(1)で、「読書手帳おためし版を各小学校図書室に設置し」とあるが、これは第4次計画にもあるが、何か反響があったか。効果を検証したか。
 2点目、(4)紙芝居とお話を聞く会について、ふれあいセンター等での実施回数は0回というところが多いが、場所的にそれは仕方がないと思う。しかし、その0回の場所で、この施設では実施はないが本館では実施する等、施設ごとの実施について、掲示やお知らせをしていたか伺いたい。
【事務局 四ツ倉】
 読書手帳おためし版の検証については、各学校に読書手帳おためし版を配布しているが、詳しい検証はできていない状況である。ご意見を参考に、令和3年度は、改めて読書手帳おためし版の検証も進めていきたいと思う。
 また、紙芝居とお話を聞く会については、休止ということを各施設に掲示している。施設ごとの実施状況については、図書館のホームページ等で案内をしている。
【高井委員】
 7ページに図書館利用状況がまとめてあるが、中部大学とも相互貸借を行っているが、その他のサービスのところにまとめてある「相互貸借530団体、1,355冊」の中に、中部大学とのやりとりが含まれていると考えて良いか。
【事務局 四ツ倉】
 良い。この数字の中に含まれている。
【高井委員】
 530団体の主なところはどういうところがあるのか。公共図書館と中部大学を含めた大学図書館等か。
【事務局 四ツ倉】
 主に他市町村等の公共図書館と各大学図書館である。

(2)令和3年度図書館事業計画について
【事務局 四ツ倉】
 会議資料2に基づき説明した。
【長谷川委員】
 資料2の3ページの(13)調べ学習サポート事業だが、学校の調べ学習に活用できるような蔵書リストの策定にあたり、例えば、小中学校の教育課程を精査したか。また、新しい教科書等も精査したかを伺いたい。
【事務局 四ツ倉】
 調べ学習について、教育課程や教科書等の精査まではしていない。このリストは、それぞれのテーマごとに調べ学習に役立つように、例えば自然や環境の単元があったときに、そのテーマの本を集めて貸出できるようにしているので、基本的に各学年に合わせて想定したテーマをまとめ、用意している。
【飯塚委員】
 資料2の2ページの(7)読書週間の行事に関してだが、「小学生を対象にした4月のこどもの読書週間」とあるが、毎年、参加してくれればいいなと思うぐらいの人数が参加しているか。資料3の5ページの表を見ると、毎年、240人ぐらいの参加者数で推移していると思う。私たち点訳ボランティア春点は、その期間内で1回だけ点字図書体験で参加しているが、参加者が少ない。ゴールデンウィークの間は、なかなか子どもが図書館に来ないような気が毎年する。雨が降ったら子どもたちは来るのが大変だし、天気が良ければどこかへ遊びに行くと、春点の中ではよく話し合っている。240人ぐらいだと期間の日数で割ると1日あたりは、すごく少ない数である。せっかく図書館に来て、楽しい体験をしてもらうならば、やはりたくさんの児童生徒に参加して欲しいと思う。今日、図書館に寄ってみたら、こんなにいるのかと思うぐらいたくさんの親子が図書館に来ていた。読書週間のときよりも、はるかにたくさんの親子の数を見た。5月の連休に読書週間の行事を持ってきているのはきっと、こどもの読書週間ということで子どもの日もあるため、この時季にしていると思うが、もう少し日程を考慮した方が、多くの参加者が得られるのではないかというような気がする。この時季に固定しなければいけないのか。
【事務局 四ツ倉】
 読書週間の行事については、現在のところ、こどもの読書週間の時季に合わせて実施している。参加人数の目標としては、300人ぐらいを想定している。去年はコロナの影響等もあり、5月のこどもの読書週間の事業については中止になった。10月の読書週間の事業についても、コロナ対策ということもあり、基本的に図書館の職員が対応できる行事を、参加人数を制限して行ったため、こちらも去年に比べて参加者は少なく39人だった。いずれも、当初予定した行事ができなかったということはあった。また、こどもの読書週間の時季に合わせて、読書啓発を進めていく中で、多くの参加があるよう考えていく。
【佐藤委員】
 資料1の令和2年度の報告で、臨時休館をしたという日にちが記載してあるが、私の感覚だと、緊急事態宣言は休館していて、まん延防止になったら開館しているのかと思ったが、これを見るとそうでもなさそうである。まだこれから感染がどんどん拡大していくことが考えられるが、休館にするかしないかというのは、どこで線引きをしているのか伺いたい。
【事務局 四ツ倉】
 図書館の臨時休館の期間については、春日井市新型コロナウイルス感染症対策本部があり、感染状況等から判断している。基本的には、緊急事態宣言中は休館となっている。ただ、春日井市の場合、昨年度に関しては、全般的に県内でも感染者数が多いという時期があったため、特に厳重に対応していく必要があり休館の対応を取った時期があった。

(3)第3次春日井市子ども読書活動推進計画の施策事業の実施状況について
【事務局 四ツ倉】
 会議資料3に基づき説明した。
 委員からの質問・意見はなし。

(4)第4次春日井市子ども読書活動推進計画の施策・取組について
【事務局 四ツ倉】
 会議資料4に基づき説明した。
【薬師院委員】
 質問というよりもお願いになるが、資料4の具体的な取組の中に、(26)電子書籍についての調査研究という項目がある。皆さんもご承知の通り、日本では図書館の電子書籍の取組は、呆れ返るぐらい遅れているというのが現状だと思う。とは言え、今すぐ始めないといけないと言いたいのではなく、電子書籍を提供することももちろんだが、そのための状況というか法整備が、日本では遅れているのだと思う。しかし、だんだん世の中が電子書籍の提供が当たり前になってきて、法整備がしっかりとできていないまま、走り出さざるを得ないというのが今の状況だと思う。その結果何が起こっているかと言うと、やらなければならない法整備が整っていないまま、なし崩し的に電子書籍を提供しているものだから、はっきり言えば、図書館主導ではなくて、それを提供する企業の論理、企業の言いなりになる形で提供しているというのが現状だと思う。図書館が主体で提供するのではなく、今、紙の本の選書等にも、司書の専門性を生かした選書をするのではなくて企業の意向が入ったような選書が入り込んでいる中で、電子書籍はその傾向がさらに強まると非常に懸念している。その点はやはり留意されるべきだと思う。
 また、参考資料2に先行事例として他市の状況をいくつか挙げていたが、それらの図書館は十中八九、電子書籍を入れたがために紙の資料の予算が減っている。そのため、春日井市ももしかすると電子書籍を入れたことで、他の資料の予算が減ってしまうのではないか、そして、減ってしまうだけではなくて、それが市民に分からないままになってしまうのではないかということを、非常に懸念する。電子書籍が入ってくると、やはり華々しい話なので、そこにばかり目が行くが、そのために従来の資料の予算が、もしかしたらだが、大幅に減っているということが隠ぺいされてしまうかもしれないということを、非常に懸念する。
【飯塚委員】
 読み継がれる絵本コーナーが、児童書のコーナーの横に新しくできた。コーナーを見せていただいて、表紙が面出しの形で並べてあり、背表紙を向けて並んでいるだけではなく、表紙を見せる陳列の仕方は、子どもには分かりやすくて良いなと思った。ただ、もうひとつ何か引きつけられるような、思わず子どもが手に取ってしまうような、例えば、簡単にこんな話だよというようなポップがあったり、もうひと工夫あると、子どもが手に取りやすいのではないかと感じた。職員の方の作業を増やして申し訳ないと思うが、何かもうひと工夫していただけるとありがたい。
【河合委員】
 今、小中学校でひとり1台タブレットを配られて、学校の学習に取り入れられているが、本格的な使用が始まってきているので、調べ学習の参考資料として本を提供するとあるが、これを実際の本ではなくタブレットをとおして画像としてアップして、タブレット学習ができるようになってくると、もっと本の利用の価値等が子どもたちにも伝わるのかなと思った。これから子どもたちは、本とタブレットの両方を使って学習する環境になってくるので、両方の使い方ができるように、図書館もバックアップしていただけると助かる。
 また、私には高校生の子どもがいるが、特に夏休み等に図書館を勉強の場として使いたがっている。大学生もだが、図書館で本を見たり調べたりする以外にも、勉強の場として活用するということもあるため、そのような場であると助かるなと思う。家では気が抜けてしまったり集中力が欠けてしまったりするところがあり、静かで皆が勉強している図書館で、自分も頑張ろうと奮い立たせて勉強していることもあるため、図書館の利用の一つとして勉強の場は重要である。図書館に来たきっかけで、本を手に取るということもあるかもしれないため、勉強の場としての手助けもお願いしたい。
 その他で、子どもたちへの読み聞かせ動画の配信は、とてもありがたいと思った。コロナ禍で、子どもを連れていろいろな所へ行くのは大変で、親世代も携帯電話やタブレットを使って子どもたちにいろいろなものを見せる時代にもなってきている。本とは離れてしまうが、お話に触れる機会はできるだけ増やしたほうが良いと思うので、動画ではあるがたくさんのお話を見られるようになると良いと思った。読み聞かせの動画が、もう少し増えると良いかなと思う。これをきっかけに、本で絵を見てみようということに発展しそうな気がする。いきなり本を読むとなると抵抗がある人もいるので、簡単な動画や漫画等から入っていき、本に触れたほうが良いのかなと思うので、動画の配信はありがたい。
【長谷川委員】
 1点目、できるだけ多くの子どもたちに図書館を活用してもらうために何が有効なのか考えたときに、担任の先生を図書館の味方につけることが一番早いかなと思う。そのためにも、先ほど話したように、学校で何をやっているのかということをもう少し図書館が把握して、図書館の情報はいろいろな授業や学校活動で有効だということを、先生方が強く思われると、図書館に目を向けて活用されるようになるのではないかという気がする。そのためにも、例えば教育活動や教育課程等をいろいろと見ると良いのではないかと思う。その上での読み聞かせ動画や、電子書籍という切り口を持つと良い。
 2点目、資料4の施策や取組の表を見ると、新規ばかりで、内容が増えることはあっても減ることはない。はたして、本当にその事業ができるのかと思う。図書館はできるのかなと思っているが、もしかすると、この取組には注力して、この取組はやめたほうが良いのではないかというところがあるのではないか。人員が増えているわけではないので、そのバランスの取り方を頭に置いて、この施策に取り組んでいくと一番良いのではないかと思う。
【高井委員】
 先ほどの河合委員の話から思ったが、電子書籍について調査研究を進めるということだが、大学図書館だと、電子書籍もコロナ禍でたくさん購入しているが、もともと、百科事典やいろいろな調べものができる「ジャパンナレッジ」というインターネット百科事典のサービスを大学図書館には入れている。そういうものを、例えば春日井市が、アクセス数いくつというように契約して、順番に中学校等に、この日は何々中学校が「ジャパンナレッジ」を使う日などと、調べ物学習に対して提供するということもできるのではないかと思う。
 もう1点、中高生向けの学習機会として、学習する場を考えて欲しいという話が河合委員からあったが、中部大学では8月の夏休みに、短い期間だが、春日丘高校や第一高校以外の、他の高校生に対しても、オープンライブラリーと言って、学習する場を提供してきた。コロナ禍で一時的に中止しているが、コロナが収束したらまた再開し、後々は夏休みだけでなく土曜日や平日の夕方等も、検討していこうと思っている。コロナが終わった後には、また案内をするので、ぜひ利用してほしい。

(5)その他
 特になし。

 午後3時5分に協議会を終了した。
     
 上記のとおり、令和3年度第1回図書館協議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、議長及び出席者1人が署名する。

         令和3年10月12日  

議長 内匠 育代 

署名人 長谷川 昌信    

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いきがい創生部 図書館

電話:0568-85-6800
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