妊娠を希望する方へ
プレコンセプションケア
プレコンセプションケアとは
プレコンセプションケア(プレコン)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。
プレコンセプションケアは、妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能年齢の女性にとって大切なケアです。自分を管理して健康な生活習慣を身につけることは健康を維持し、よりすてきな人生をおくることにつながります。

プレコン・チェックシート
もっとすてきな自分になるために、未来の家族のために、できることから始めてみましょう。
まずは自身の健康を振り返ってみましょう。


プレコン・チェックシートはこちらからダウンロードできます。
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【女性用】プレコン・チェックシート(引用元:国立成育医療研究センターホームページ) (PDF 480.0KB)
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【男性用】プレコン・チェックシート(引用元:国立成育医療研究センターホームページ) (PDF 476.8KB)
プレコンセプションケアのポイント
プレコンノートから抜粋したポイントをまとめています。
詳細な内容については、以下のリンクを参考にしてください。

適正体重を維持しましょう
適正体重とはBMIが18.5以上、25未満となる体重をいいます。やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。ご自身のBMIを確認してみましょう。
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
※BMIが18.5未満を「やせ」、25以上の場合を「肥満」と分類します。
適度な運動をしましょう
適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度の運動を目安としています。早歩きやテレビ体操など、できる範囲で体を動かしましょう。
栄養バランスを整えよう
栄養不足による若い女性のやせは、貧血・肌荒れ・骨密度や筋力の低下などを引き起こします。月経不順や不妊・低出生体重児の原因になるなど、将来の妊娠・出産にも影響を与えます。
普段の食事に主食・主菜・副菜 は揃っていますか? 1日3食、意識してバランス良く食べましょう。
また、女性は日頃から葉酸を意識して摂りましょう。妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸をしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。
妊娠前にしか接種できないワクチンの接種をしましょう
風疹、麻疹、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は妊娠中に罹ると赤ちゃんに障害が残ったり、命にかかわったりすることがあります。
妊娠中には受けることができないワクチンですので、妊娠前に抗体検査を受け、抗体が低い方はワクチン接種をお勧めします。
春日井市では、大人の風疹ワクチン接種費用を一部補助していますので、以下のリンクからご確認ください。
アルコールを控えましょう
妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、流産・死産・先天異常・発達障害・器官形成不全につながります。妊娠を考えた時からアルコールは控えるようにしましょう。
タバコをやめましょう
タバコは男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。
受動喫煙を避けるため、身近な人にも禁煙してもらいましょう。
ストレスに気づき、抱え込まず相談しましょう
「こころの体温計」は、簡単な質問に答えることで、ストレスをチェックすることができ、相談窓口も確認できます。以下のリンクから今のあなたのこころの状態をチェックしてみましょう。
がん検診を受けましょう
がんは治療内容等によっては、妊娠する可能性に影響をもたらします。女性特有のがんとして代表的なものは、乳がん、子宮がんです。がんの早期発見や健康管理のためにもがん検診を受けましょう。
子宮がんの経腟超音波検査(20~39歳対象のオプション検査)では、自覚症状のない子宮や卵巣の状態を詳しく調べることができます。妊娠のさまたげになったり、妊娠中や産後のトラブルになる病気はないか検査しておきましょう。
かかりつけ産婦人科医を持ちましょう
女性にとってかかりつけ産婦人科医は、適切なケアを提供してくれるパートナーです。
以下のリンクから産婦人科医療機関一覧を確認できます。
プレコンチェック(検診とカウンセリング)
プレコンチェック(検診とカウンセリング)では、いつか妊娠を考えるすべての女性を対象に、あらゆる視点から現在の健康状態のチェック(検診)を行い、日々の生活や健康について医師や管理栄養士によるカウンセリングを行います。
以下のリンクから詳細を確認できます。
不妊症・不育症
- こどもを望み、性生活を送っているにも関わらず、1年以上妊娠しない状態のことを不妊症といいます。「不妊かも」と感じたら、パートナーと一緒に以下のリンクをご覧ください。
- 妊娠するけれども、2回以上の流死産の既往がある場合を不育症といいます。流死産歴が2回未満でも次回妊娠で流死産のリスクが高く、原因検索の動機付けとなる状態も不育症として診療対象になります。
不妊症・不育症について相談したい場合
- 愛知県では、名大医学部附属病院に委託して、専門医師やカウンセラーなどの専門家による不妊・不育についての無料相談窓口を設けています。以下のリンクをご確認ください。
- 不妊治療を実施している医療機関は以下のリンクから検索できます。
不妊症・不育症に関する情報
その他関連情報
妊娠・出産に関することはもちろん、健康について知っておいてほしい情報がまとまっています。以下のリンクをご確認ください。
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