坂下町地内における地下水汚染について

ページID 1033034 更新日 令和5年12月8日

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 令和5年11月8日付けで、市が行う地下水水質調査の結果、地下水の環境基準を超過する総水銀が検出されたことが判明しました。
 つきましては、この地区で井戸水をお使いの方は、飲用している場合は飲用を止め、その他の利用につきましても、十分に水質に注意してください。
 令和5年11月16日、追加調査として同地点でアルキル水銀の調査を実施しましたが、検出されず環境基準に適合しました。また、同日、周辺井戸調査も実施しましたが、異常ありませんでした。

1 調査地点

春日井市坂下町5丁目地内

2 調査実施年月日

令和5年10月18日(総水銀)

令和5年11月16日(アルキル水銀)

3 地下水の調査結果

特定有害物質 測定結果 環境基準値 単位
総水銀     0.0007     0.0005 mg/L
アルキル水銀 ND   検出されないこと mg/L

環境基準値

 環境基本法第16条第1項による地下水の水質汚濁に係る環境上の条件につき人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準(平成9年3月13日環境庁告示第10号)

ND

 NDは検出されないこと(定量限界を下回ること)を示す                              
 定量限界:アルキル水銀 0.0005mg/L

4 市の対応

地区内の井戸使用者に対して飲用指導を行います。また、汚染の拡散状況を調査するため、地区内の地下水水質調査を行います。

5 過去の調査等

令和元年9月6日に同地区内における総水銀の環境基準の超過を公表しており、今年度の周辺井戸での継続調査で判明したものです。なお、当時、市は地区内の事業所等に聞き取りし、水銀の取扱い履歴がないことから、原因は不明であります。

6 周辺井戸調査について

市は、令和5年度11月16日、周辺の井戸1箇所において地下水水質調査を実施しました。結果は、基準値を下回っており、異常はありませんでした。

7 総水銀(水銀及びその化合物)による健康影響について

 水銀及びその化合物は、その形態によって毒性が異なります。
 水銀は脳の中に蓄積しやすく、体内で酸化反応を受ける前に脳に移行すると水銀によって中枢神経障害を起こすおそれがあります。口から水銀を取り込んだ場合について、子どもが体温計の水銀を誤って飲み込んだ事故では影響はほとんど見られなかったと報告されています。塩化水銀(2.)の場合、動物に長期間、口から取り込ませたいくつかの実験では、尿細管の変質及び壊死、腎症などの重い腎臓障害などが報告されています。
 有機水銀化合物は、無機水銀化合物に比べて毒性が強いとされています。メチル水銀は神経細胞中のたんぱく質の構造を変えることによって、神経細胞を変性、壊死させると考えられており、特に胎児への影響が大きいとされています。

(参考:事業者が行う土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン 公共財団法人 日本環境協会発行)

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