みんなでDIG やってみよう災害図上訓練
今後30年以内の発生確率が70~80パーセントとされ、いつ起きても不思議ではないといわれている南海トラフ地震。南海トラフ地震などの災害が起きたとき、あなたは慌てることなく冷静に行動することができますか。今回は、いざというときに役立つDIG(災害図上訓練)を紹介します。
DIGってなあに
Disaster(災害)、Imagination(想像)、Game(ゲーム)の頭文字を取って名付けられた誰にでもできる訓練です。自分たちが生活している地域で災害が発生した場合を想定し、その対応策をイメージトレーニングしてみようというものです。
用意するもの
自宅周辺の地図、カラーペン、シールなど。
まずはあなたの家の寝室で
- 寝室の間取りや家具の配置、寝る位置などを書く
- 2月の寒い平日の午前4時ごろ、就寝中に大地震が起こった場合にどんな危険性があるか、どうしたら無事避難できるかを考え、話し合う
- 避難するための通路は確保していますか?
- 家具などが転倒・落下する恐れはありませんか?
- ガラスの飛散防止対策をしていますか?
対策
- 枕もとには、懐中電灯・スリッパ・笛などを置いておく
- たんすは転倒防止金具を付け固定し、万が一倒れても助かるように位置などを変える
- 窓ガラスが飛び散らないように、飛散防止フィルムをはる
家族でDIG
1.地図上にあなたの家を記入しましょう。
2.災害時に家族が集まる避難場所を記入しましょう。
3.自宅や学校からの避難コースと、自宅周辺や避難コースにある危険な場所などを記入しましょう。
4.救助用品や生活必需品が手に入るスーパーやコンビニエンスストア、薬局、病院などを記入しましょう。
災害時にすべきこと、持ち出す物を家族で話し合いましょう。出来上がった地図は、我が家独自の防災マップになります。
地域でDIG
- 自分たちがどのような状況にあるのかを具体的に想定し、参加者がイメージできるようにします 。
例えば
- 震度6弱の地震が休日の午後6時に発生
- 自分や家族は無事で、安全が確保されている
- 室内は家具などが散乱している
- 電気、ガス、水道はすべてストップなど
- 自宅周辺の被害状況や避難場所、救援が必要な家などを地図上に記入しましょう。
- 自分はどのように行動すべきか、そして地域に必要なものは何かといったことを話し合います。
従来の防災訓練とは異なり、地域性を探求することにより、災害を理解し、防災意識をより高める効果が期待できます。
DIGに決まったルールはありません。参加者の立場や関心によってさまざまな形や方法があります。家族や地域でぜひ取り組んでみてください。