環境測定について学ぼう!BOD(生物化学的酸素要求量)

ページID 1032678 更新日 令和6年4月19日

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BOD(ビーオーディー)とは

 BOD は、生物化学的酸素要求量 (Biochemical Oxygen Demand)の略称です。

 BODとは、水質の汚れを表す代表的な指針で、水中の汚れ(有機物)が微生物の働きによって分解するときに消費する酸素の量をいいます。BODの数値が大きいほど、水中の微生物のはたらきにより分解されやすい有機物が多いことを意味し、河川に流入すると微生物が水の中に溶けている酸素を大量に消費するため、水中に溶けている酸素が少なくなって魚類に被害を及ぼします。

BODの基準

 河川におけるBODの基準は、生活環境の保全に関する環境基準として、水域類型ごとに定められております。

 春日井市内では、庄内川中流(1)(水野川合流点より上流)をA類型、庄内川中流(2)(水野川合流点から水分橋まで)をC類型と、水域類型の指定がなされており、A類型の河川においてはBODは2mg/L以下、C類型では5mg/L以下と環境基準が定められております。

 また、春日井市では独自に環境目標値を定めており、市内の中小河川において5mg/L以下を目標として庄内川以外の市内河川についても環境監視を行っています。

BOD値のめやす

水面から顔を出すコイのイラスト

BODが5mg/Lより大きい:魚が住むのに適していない
BODが5mg/L以下:コイやフナがすむことができる
BODが3mg/L以下:サケやアユがすむことができる

測定方法

 BODの値は、写真のような「ふらん瓶」と呼ばれる容器を河川水などの試料で満たして、20℃で5日間保管した後の水の中の酸素の量を測定することで分かります。水の中の酸素の量は、溶存酸素計と呼ばれる装置で測定することができます。

ふらん瓶と溶存酸素計を使用して、瓶内の水に含まれる酸素量を測定している様子の写真
ふらん瓶と溶存酸素計を使用して酸素量を測定している様子

春日井市の河川の水質

 産業が大きく発展した1960年代頃の庄内川は、春日井市の下流の水分橋(名古屋市)でBODが70 mg/Lをこえる、白く濁った川でした。

 1971年(昭和46年)に水質汚濁防止法により工場などから出る排水に規制が始まり、その後、家庭から出る排水についても、下水道の普及や浄化槽の整備によって、きれいな水にしてから川へ流すようになったことで、現在のきれいな庄内川の姿になりました。

 環境分析センターでは、春日井市内の川のBODを測定して、環境調査報告書などで公表しております。また、環境調査の結果をわかりやすく説明したかすがいの環境調査報告書mini版を作成しております。

 詳細は、次のホームページのリンクから確認してください。

参考情報

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