令和5年度春日井市福祉有償運送運営協議会議事録
1 開催日時及び開催場所
令和5年6月7日(水曜日)午後2時~午後3時15分
2 開催場所
市役所南館4階 第3委員会室
3 出席者
- 委員
- 委員長
- 磯部 友彦(中部大学教授)
- 副委員長
- 奥村 薫績(春日井市内タクシー組合代表)
- 委員
- 多田 誠(名鉄バス株式会社春日井営業所)
- 船戸 敬太(春日井市内介護タクシー事業者代表)
- 安藤 洋子(春日井市手をつなぐ育成会)
- 三輪 裕子(春日井市肢体不自由児・者父母の会)
- 加藤 裕二(春日井市まちづくり推進部長)
- 委員以外の出席者
- 吉田 量紀(国土交通省中部運輸局愛知運輸支局)
- 事務局
- 健康福祉部長 神戸 洋史
- 地域福祉課長 長坂 匡哲
- 同課長補佐 近田 政典
- 同担当主査 小野田 純一
- 同主事 山田 健太
- 都市政策課担当主査 加藤 隆人
4 議題
(1) 春日井市における移動制約者及び移動支援の状況について
(2) 福祉有償運送実績報告について
(3) 自家用有償旅客運送事業所の更新登録について
5 会議資料
- 令和5年度春日井市福祉有償運送運営協議会次第 (PDF 55.2KB)
- 資料1-1 春日井市福祉有償運送運営協議会規則 (PDF 140.0KB)
- 資料1-2 委員名簿 (PDF 78.7KB)
- 資料2~4 実績報告等 (Excel 157.5KB)
6 議事内容
議事に先立ち、部長あいさつを行った。
また、中部運輸局愛知運輸支局運輸企画専門官吉田氏の会議への出席を周知し、会議運営における春日井市福祉有償運送運営協議会規則第6条第4項の規定に定める委員に多田委員、安藤委員、三輪委員の3名を指名した。
会議資料の中の個人情報を伏せる等の配慮をした上で、会議は公開とし、個人の権利利益を害する場合など特段の配慮が必要なときは、審議内容により一部非公開とする。
議題1 春日井市における移動制約者及び移動支援の状況について
- 小野田主査
- 資料2に基づき説明。
議題2 福祉有償運送実績報告について
- 小野田主査
-
資料3に基づき説明。
議題3 自家用有償旅客運送事業者の更新登録について
- 小野田主査
- 資料4及び資料5に基づき説明
- 磯部委員長
- 配付資料の内容について、確認する時間をとる。また、会議の公開・非公開について、資料の個人情報は、協議や審査に影響を与えない範囲で伏せているため、審議については公開としたいがどうか。
非公開を希望する意見がないため、会議は公開とする。 - 磯部委員長
- 更新事業者に対しての質問事項について検討をしたい。
- 吉田専門官
- 令和4年度の実績がないが、福祉有償運送実施の必要性の有無を問いたい。
- 奥村副委員長
- 緊急時の利用で複数乗車が想定されている。
複数乗車の対応について、対価の分割の記載方法が、書類によって異なるため、整合性をとってもらいたい。
また、料金を人数で分割すると記載があるが、乗車距離が異なる者が乗り合いする場合、不公平感が生まれないのか。 - 船戸委員
- 緊急な運送が必要となった場合、素早く運送ができる体制は確立されているのか。
- 磯部委員長
- 現在設定している対価で継続的な運営はできるか。
春日井市以外の運行区域に定められている地域も同様に更新申請をしているのか。
また、春日井市以外で実績はあるのか。実績がある場合は、トラブル等はないか。 - 吉田専門官
- 登録している車両の有償運送事業以外の使用用途を知りたい。また、全ての車両が出払っている際に、福祉有償運送の運行依頼があった場合、対応できるのか。
- 磯部委員長
- 意見のあった項目について、事業者へ問うこととする。
- 社会福祉法人 麦
- 入室
- 磯部委員長
- 春日井市以外の運行区域でも同様に更新申請はするのか。また、他市町村でも同じ運行条件か。
- 社会福祉法人麦
- 全ての区域で更新申請する予定である。運行条件も同条件とする。
- 磯部委員長
- 実績がない中で、必要性はいかがか。有償運送事業以外の車両の使用用途はあるか。また、事業所が想定する緊急性とはどのような状況であるか。
- 社会福祉法人麦
- 施設を運営しているため、自宅から施設までの送迎が主な使用用途になる。また、病院やイベント会場までの送迎も実施しており、運行の対価は全て無償としている。
福祉有償運送事業としては、利用者の多くが重度障がい者であるため、病状が急変した場合や災害時の避難等で運行することを想定している。 - 加藤委員
- 有償と無償の基準は定めているのか。
- 社会福祉法人麦
- 施設を経由する運送は無償としており、施設を経由せず、自宅から施設以外の運送の場合は有償と考えている。
- 吉田専門官
- 春日井市内の方を運送する際は、送迎先は春日井市内の目的地を想定しているのか。
- 社会福祉法人麦
- 春日井市内の方でも、希望される場合は市外の目的地へ運送する場合がある。
- 吉田専門官
- 春日井市を運行区域として登録している意図は、春日井市内の方を春日井市の目的地に運送するためということで正しいか。
- 社会福祉法人麦
- その通り。
- 磯部委員長
- 運送の対価について、複数乗車の対価の分割方法の記載に整合性がとれていないが、事業所が考える分割方法はどのようなものか。また、人数で分割する場合、乗車距離が異なる方々が乗り合わせると不公平にならないのか。
- 社会福祉法人麦
- 病院の送迎が主な使用用途として想定しているため、基本的には、乗車は1名である。複数乗車の対価の分割については、目的地に到着した際の金額を人数で分割することを想定していた。
- 磯部委員長
- 複数乗車の実績はあるのか。
- 社会福祉法人麦
- 現時点では、実績はない。
- 磯部委員長
- 人数による分割では、利用者間のトラブルが懸念されるため、対策や見直しが必要であると考える。
- 社会福祉法人麦
- 見直しを検討する。
- 磯部委員長
- 運行にあたって、利用者を安全に送迎するため、車両内の体制について対策はしているか。
- 社会福祉法人麦
- 重度障がい者の運行が多いため、その場合は、看護師を同乗させている。また、経験の少ない運転者が運行する場合は、経験のある職員が同乗している。また、病状の急変時の運行については、責任者か運行経験の豊富な職員が送迎をしている。
- 磯部委員長
- 現在設定している運行の対価について、事業の持続可能性という観点で十分であるか。
- 社会福祉法人麦
- 送迎事業のみで黒字を出すことが難しいことを理解しているため、今後もこの金額を予定している。
- 社会福祉法人 麦
- 退室
- 安藤委員
- 普段の利用者の送迎と福祉有償運送の送迎の区別がつきにくかった。
- 吉田専門官
- 普段の施設への送迎は、施設の介護事業と一体的なものであり、送迎で利用者からお金をもらっているわけではないため福祉有償運送の登録は不要だが、施設を経由しない送迎は、運送のみのサービスでお金をもらうことになるため福祉有償運送の登録が必要となる。
- 奥村副委員長
- 無償と有償の区別や対価の記載方法について、事務局で書類の整理等を手助けしてほしい。
- 磯部委員長
- 複数乗車の分割方法も利用者に誤解のない表現に変更してもらいたい。
また、事業の持続性を考え、今まで無償で行っていたサービスの有償化を検討することも必要と考える。 - 船戸委員
- 経営の透明性に鑑み、有償と無償の基準の設定が必要と思う。
- 三輪委員
- 利用者としては、事業が無くなってしまうと困るため、有償の方が頼みやすい側面もある。
- 磯部委員長
- 事業者の更新について協議が調ったこととし、議題を終了する。
運送の対価や複数乗車の分割方法の記載については、事務局から助言をしていただきたい。
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