片桐邸(第3回都市景観賞)

ページID 1008671 更新日 平成29年12月8日

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片桐邸

主要用途 専用住宅
規模 地上2階建
構造 木造
建築面積 134.89平方メートル
延床面積 214.99平方メートル
完成時期 2002年5月 

約1年半前に建築された住宅である。今回も住宅の応募作品が十数点あり、いずれも選考委員を悩ませる優秀な作品が多かった中で、都市景観という観点から見ると最後まで私たちの印象に残った物件である。 最近の住宅建築を見ると、急勾配の屋根、あるいは原色まがいの塗装で外壁を仕上げた建物を目にする。確かによく目立つには違いないが、街並みとの調和はどうであろうかと考えさせられる。 当住宅は、高蔵寺ニュータウン初期の分譲地にあって建て替えられたもので、都市の景観にマッチした建物ではないでしょうか。外観を見ると建物右の2階部分は、最近見かける丸みを帯びた片流れ屋根でソフトな感じを受ける。正面アプローチ部分には、回廊を思わせる片流れ屋根の下に柱が並んでいる。この回廊を通って玄関に向かうのであろう。ガラス窓の向こうからにぎやかな家族の笑い声が聞こえてきそうな気がする。外壁に目をやれば石目調で色目もシックに纏めてあり、飽きのこない仕上がりとなっている。また、ワンポイント的に細かい所にも気遣いが見られ、発注者の意図と施工者の技が充分に通い合った都市景観にふさわしい作品だと思います。
(中栗 峰生)

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