はるかvol1(女性問題ってなあに?)
かすがい市女性問題啓発紙「はるかvol1」より
長年、春日井市女性対策懇話会の座長として、数々の提言をいただきました金沢大学助教授(中部大学非常勤講師)の宇田川妙子さんに、女性問題について語っていただきました。
「事実上の平等」という視点からもう一度女性問題を考え直す必要があります
日本では、法制度上は男女平等が浸透しつつありますが、実生活では性別分業の意識が根強く、女性たちはいまださまざまな困難を抱えています。例えば、育児休業制度が法制化されていても、その十分な利用を妨げるような職場の雰囲気があることはよく知られています。私たちは、今こそ「事実上の平等」という視点から、女性問題をもう一度考え直す必要があります。
そしてもう一つは、近年、急務の課題として浮かび上がってきた高齢化や少子化などの問題が、実は女性問題と非常に密接な関連があるという点です。
これまで「女性問題」は、しばしば「女性の社会進出」を意味してきました。しかし、最近では女性が家庭の外で働くようになっても男性の意識が変わらず、家事は依然として女性が担っているという問題が出ています。また近年の子どもたちをめぐる問題は、学校教育のあり方だけでなく、家庭内の母親や父親の役割の見直しも促しており、さらに高齢者福祉や育児問題の解決には個々の家族のみならず、地域社会全体の関与と支援の重要性が注目されるようになってきました。そして、リストラを始めとする経済の変化は、従来のような男性たちも急激な社会変化のなかで、これまでの固定的な役割分担や生活スタイルを見直し、いかにして家庭・職場・地域社会のそれぞれにかかわりながら生活していくかが、問われるようになってきているのです。
男女共同参画という新しい生活スタイルを目指して
「女性問題」とは、女性だけの問題ではなく、むしろ男性も含めた社会全体が今こそ取り組まなければならない課題と言えるでしょう。私たちは今、男女共同参画という新しい生活スタイルを目指して、ひとつひとつ着実に行動すべき時期にきています。そして、こうした問題意識のもとで、みんながそれぞれの立場から「女性問題」をもう一度考え直してみる必要があるのではないでしょうか。
男女共同参画社会を目指して
幸せの条件は人それぞれですが、人に押し付けられず、自分のしたいことをするのが一番。
もし、「女だから」「男だから」という理由だけで、したいことができなかったり、特定の仕事や役割が偏っているとしたら…。
女性も男性も自分の意志で社会に参画し、優しく支え合い、喜びも責任も分かち合う、そのような社会づくりが、みんなの幸せにつながるのでは?
女性問題「なんかへん?」からはじめよう!!
なんかへん?
- 会合でのお茶や食べ物の片付けはいつも女性 なんかへん?
- 町内会の役員になった。いつも会合に出席するのは妻だから妻の名前を名簿に書こうとすると「だんなさんの名前を」と言われた なんかへん?
- 子どもの保護者欄。子どものことをよく分かっている母親の名前を書いたら「お父さんの名前を記入して」と言われた なんかへん?
- 家の表札。妻の名前が小さくて夫の名前が大きい なんかへん?
- あるお母さん、泣いている子どもに「男の子なんだから泣いてはいけません」じゃあ、女の子なら泣いてもいいの なんかへん?
- 夫婦共働きなのに家事の大半を妻がしている なんかへん?
- 子どもの担任の先生の名前を知らないお父さん なんかへん?
- 妻が出かける時は、夫の食事を用意して行く。自分の食事の用意もできないなんて なんかへん?
- 水道のパッキンが古くなった。「お父さんがいないと換えれない」 なんかへん?
- 女性だからデートの時、おごってもらうのは当り前 なんかへん?
どうして?
- 「女性だから」「男性だから」なんて気持ちがどこかにあるのでは?
- 「おんな」は家事をするのはあたりまえ「おとこ」は仕事をして稼いてくるから偉いんだなんて思っていませんか?
本当にそうでしょうか。家事だって、たいへんな仕事なんですよね。「女性だから」「男性だから」にこだわらないで、同じ人間として「自分らしく」生きたいですよね。
こんなふうに思っていませんか?
- 子育ては女性の役割
- 夫婦2人の子どもです
- 女の幸せは結婚
- 人の幸せはいろいろです
- 女はやさしく男はたくましく
- 大切なのは個性です
春日井市ファミリー・サポート・センター 会員募集
10月1日開設
「子育てのお手伝いをしたい」 「子育ての手助けをしてほしい」 という人たちが会員になって、一時的に子どものお世話を有料で行うシステムです。
こんな時に手助けをしてほしい!!
- お父さん、お母さんの仕事の都合で保育園・幼稚園に送って行ったりお迎えに行ったりができなくて。
- 日ごろ、忙しいお父さん、お母さん。今夜は楽しみにしていた演奏会。でも、小さい子どもたちにとって「静かに」は苦痛。
- 子育て中のお母さん。一日の内、数時間だけ○○資格取得にチャレンジしたい!!などなど。
お手伝いしたい
- 時間に余裕のできてきたお母さんの先輩で~す。かぜ気味でお休みしているお子さんのお世話をしています。「お仕事、行ってらっしゃ-い。」
- 乳幼児を子育て中のお母さん。ときには、援助会員で助け合います。
援助会員
<子育てのお手伝いをしたい人>
- 市内在住の人
- 健康で家族の協力が得られ、自宅で子どもを預ることができる人
- 専用保育室はいりません
- 入会金500円
- 報酬 依頼会員が援助会員に直接支払います
依頼会員
<子育ての手助けをしてほしい人>
- 市内に在住、在勤、在学の人
- 0歳~小学校6年生までの子どもの親
- 入会金 500円
- 料金 1時間700円~800円
(注)会員は入会と同時にファミリー・サポート・センター補償保険に加入していただきます。
問い合わせ・申し込み
春日井市ファミリー・サポート・センター
場所 春日井市勝川町8丁目2858番地1
春日井市子育て子育ち総合支援館内
電話0568-35-3516 ファクス0568-34-1121
開催日時 火曜~日曜日午前9時~午後7時
(月曜日、年末年始は休みです。月曜日が祝日の場合は、火曜日が休みになります。)