はるかvol2(男女共同参画社会って?)

ページID 1009389 更新日 平成29年12月25日

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かすがい市女性問題啓発紙「はるかvol2」より

  • 男女共同参画社会とはどういうものですか?
    佐藤/男女があらゆる分野に平等に参画するということですが、一口に平等に参画するといっても、人によってイメージは随分違うと思います。それは、ある時期までかなり固定化した理想の家庭のイメージ(お父さんが働いて、お母さんが家事をやる時間までもが決まってるというような)がありましたよね。でも、今では違った形の家庭もそれぞれが認め合えるようになってきたと思います。男女共同参画社会もこれと同じで、かなり多様化しているのが特徴だと思います。また、モデルを作って合わないものを排除するのではなく、どうしたらお互いによくなるかを一緒に考えて、それぞれを認め合える社会が男女共同参画社会だと思います。
  • なぜ今、男女共同参画がさけばれているのでしょうか?
    佐藤/まだ、政策や方針決定の場は、ほとんど男性が占めていますよね。これでは意見も偏り、男性の視点が強く出たものにしかなりません。現在では、少子・高齢化・介護などが問題になっていますが、これらも女性の視点を生かしたほうがよりよいものになるだろうと思います。そこで、女性もあらゆる分野の方針・政策決定の場に、同等に参画することが必要になってきています。これからは、女性も異議を唱えるだけでなく、方針を展開する場に参画し、男性にも女性にもプラスになる方向で施策を進めていかなければならないと思います。
  • ありがとうございました。

ご夫婦紹介から 八事町2 古田弘樹さん&尚子さん

  • こんにちは。早速ですが家事分担はどのようにされていますか?
    弘樹さん/僕は午後からの仕事で午前中は家事を担当、妻は午前中パートで午後家事をしています。僕が、おむつを洗ったり、料理を作ったりして子どもに食べさせたりもしているんですよ。
  • どうして今のようなライフスタイルにされたのですか?
    尚子さん/結婚したばかりのころは、2人ともフルタイムで働いていたんですよ。でも、夫は営業でノルマがきつく、ストレスもたまってきて夫婦喧嘩もよくしていました。精神的にも落ちつかなかったのでとても子どもを持つ気持ちにはなれませんでした。自分たちの仕事にも疑問を感じていたので、生活を見直そうということからだったと思います。
  • 以前から家事分担をしたいという考えでしたか?
    弘樹さん/いいえ、多くの男性が考えているように、お金を稼ぐことだけが男の仕事だと思っていました。業績を上げて認められたいと思っていたし、今よりリッチになってぜいたくをしたいと、またそれが努めだと思っていました。でも「なんかへんだ」と常に思っていました。不自然なんですよ。自分が周りに合わせているという感じで。もともと家事をやるのは好きだったので、いまでは家事も育児も僕の大切な仕事の一部だと思っています。
  • 古田さんには一人息子の太陽くんがみえますが、子どもさんとの関わり方はどうですか?
    ご夫妻/今がベストだと思っています。
    弘樹さん/僕の親は仕事が忙しくて子育てを楽しめなかったんですよ。もちろん親は親で大変だったと思いますが。親からは地位とか名誉とか人の評価してくれるものを追及していくのが生きる道だと言われてきましたが、子どもは受け取り方が違うんですよね。僕は、ただありのままを認めて欲しかったんです。だから、子どもには「そのままでいいよ」というメッセージを伝えていきたいです。自分をありのまま受け入れられるように。
  • ライフスタイルを変えてよかった点を教えてください。
    弘樹さん/まず、子どもの出産に立ち会えたこと。以前なら時間的に無理でした。それと、夫婦で仕事や子育ての苦労を分かち合うことで、お互いの理解が深まりました。家族と過ごせる時間が増えたのが何よりよかったですね。
    尚子さん/気持ちにゆとりができて、今まで当たり前だと思っていたことを見直すことができました。
    弘樹さん/人にはいろいろな選択肢がありますよね。幸せの形は人それぞれ違うのですから。僕たちはこれからも、子どもの成長を見守りながら、協力していきたいと思います。

高校生たちは、男女という性差にこだわらずに、仕事・家事・育児を分担し一人の人間として尊重し合う姿勢が伺えます。また、アンケートの中で、将来の家事・育児についての考え方を聞きましたのでご紹介いたします。

  • 男女問わず、仕事や育児をすることが必要になっていくと思う。(1年生男子)
  • 男は仕事、女は家庭という考え方はよくない。分担してやればよいのでは。(1年生女子)
  • 料理ぐらいは作ることができるようにしたいと思う。(2年生男子)
  • 自分一人では絶対イヤ!夫が協力してくれるのがいい。夫以外の人の協力ではだめだと思う。(2年生女子)
  • 育児休業を取りやすい社会になってほしいと思う。(2年生女子)
  • 子どもは、両親の愛情を受けて育つことが一番だと思う。どちらかといえば母親が子どもと接する 方が上手くいくと思うから、母親が家にいるべきだと思う。(2年生女子)
  • 男も女も仕事が忙しいときには、子どもを作るべきではない。作ってしまったならば、仕事を変えて もいいという覚悟がなければならない。(3年生男子)
  • 男もあたり前のようにごはんを作ったりする。家で働かない男はだめ。(3年生女子)
  • 女性が社会進出している今、もっと男性が家庭に進出するべきである。男女の役割分担は平等に。(3年生女子)

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