第42回春日井市短詩型文学祭結果

第42回春日井市短詩型文学祭の結果です。

作品募集期間

令和4年5月15日(日曜日)から9月4日(日曜日)まで

応募作品数

一般の部

	短歌	俳句	川柳	詩	狂俳
応募作品数	114	393	239	19	110

小・中学生の部

	短歌	俳句	川柳	詩
応募作品数	4,573	13,341	3,940	286

受賞者

• 第42回春日井市短詩型文学祭　受賞者一覧 （PDF 96.9KB）

市長賞受賞作品

一般の部

	受賞者	住所	作品
短歌	二村さだ子	春日井市	朝顔に「怒っちゃいかんよ」と諭されて夫の介護の一日はじまる
俳句	宮越三重子	春日井市	マスクして笑いはみ出る寄席の春
川柳	原真寿美	春日井市	乗り越えた試錬を糧につかむ夢
狂俳	春田はるか	春日井市	吊し柿 風物詩郷愁誘う
詩	加藤初代	春日井市	小さきものと生きる

小さきものと生きる

庭の草取りをした
ジョウビタキがチッチッと呟いて寄って来た
「変わりない？一人暮らしは慣れたかい」
「うん　まあね　エサはあるかね？」
ご飯粒をまいたが忙しそうに頭を振りながら行ってしまった
黒い帽子に茶色のコートが似合っていた

畑の土起こしをした
セキレイが耕した土をつつきながら寄って来た
「変わりない？耕運機うまくなったね」
「うん　まあね　エサはあるかな？」
長い尻尾を揺らしながらツツーと仲間のところへ行ってしまった
この世は小さな生きもので溢れている

一人の夕餉は何にしよう
小さめの大根とほうれん草を抜いて井戸水で洗っていると　電線にカラスが一羽とまってじっ
とこちらを見ていた
「いつまでそこにいるの？みんな帰ったよ」
カラスは一声鳴いて夕日に向かって飛んで行った　　たくましくみえた
この世には一人ぼっちの生きものがいる

えらく若い夫の写真の前で、テレビのニュースを見ながら夕食をとる
今日も世界の紛争を伝えている
この世には人と人との争いが溢れている

北へ帰った鳥たちよ
大陸では砲弾の音が聞こえるか？
来年来るときは教えておくれ
広大な地が静かになっていたって
人が人らしく　小さな生きものが安穏に生きていけているって
　
夜　外に出てみた
白い月が少し雲に隠れていた

小・中学生の部

	受賞者	学校名・学年	作品
短歌	佐世菜月	南城中学校 二年	五年前あの子と寄った駄菓子屋のドアに店主の「閉店」の文字
俳句	石原奏多	大手小学校 六年	夏空を吸い取っていたビルのまど
川柳	松尾菜緒	篠木小学校 六年	信頼し信頼されて友できる
詩	松岡由珠	柏原小学校 三年	夜のドライブ

夜のドライブ

長くつづくくらい道をぬけると
パアッと光の世界が広がった

高いビルやお店はきらきらしていて
夜なのに朝みたい

まどのむこうの人びとは
楽しそうに歩いている

おしゃれをした女の人たちがわらっていた
何をはなしているのだろう

ここは子どものいないふしぎな世界

光の中をよこ切ると
私の心はわくわくしていた
それとどうじにこわくなった

しばらくすると光がきえた
ゆめからさめてさみしくなった

私が大人になったとき
私はどこにいるのだろう

作品展

日時

令和5年1月28日(土曜日)から2月12日(日曜日)まで
午前9時から午後5時まで(最終日は午後4時まで)
※月曜日は休館

場所

文化フォーラム春日井・交流アトリウム

入場料

無料

内容

短歌・俳句・川柳・狂俳(一般の部のみ)・詩の各部門、特別賞及び秀逸受賞者と審査員及び実行委員の作品を展示

作品集

(令和5年3月10日追記)第42回作品集配布場所の変更について

受賞作品はすべて、作品集に掲載されます。
作品集は、令和5年1月28日(土曜日)から無料配布します。

※作品集には、市内在住の方は「在住市名(春日井市)・氏名」、市外在住の方は「在住市区町村名・所属グループ名・氏名」、小・中学生の部は「学校名・学年・氏名」を掲載します。
※文化フォーラム春日井1階・交流アトリウム(作品展会場)及び2階・かすがい市民文化財団事務室のほか、市役所情報コーナー、図書館、東部市民センター、味美・高蔵寺・南部・西部の各ふれあいセンター、中央・知多・鷹来・坂下の各公民館でも配布します。
(ただし、土曜日・日曜日が休業となる市役所情報コーナーでは1月30日(月曜日)からの配布となります。)

第41回の作品集について

配布場所

令和3年度(第41回)の作品集は、文化フォーラム春日井2階にて配布しています。

第40回以前の作品集について

販売場所

過去の作品集は、文化フォーラム春日井2階・かすがい市民文化財団事務室にて販売しています。