紙本墨画縄衣文殊画像 神領町・瑞雲寺
(県指定文化財 絵画 昭和38年4月19日指定)
神領町にある竜光山瑞雲寺は室町時代末の16世紀中頃に創建されたという伝承をもつ臨済宗妙心寺派の中本山です。本図は、有髪の童子が蒲を身にまとい、経冊を手にして立っている姿を描いたものです。図上部には「面童子の如く、髪雲の如し。草を編んで衣と為し、線路匀し。膊(うで)をあらわにして経を持つに、此の意を知る、果して然り、文質自ずから彬々たり。」(原文は漢文)の賛文があり、永楽4年(1406)と3月日天童山希顔(きがん)拝賛と記されています。