本市の水道水における有機フッ素化合物(PFAS)について

ページID 1029899 更新日 令和6年11月28日

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水質検査結果について

 春日井市では、令和3年度から有機フッ素化合物(PFAS)のうち、PFOS及びPFOAの水質検査を実施しています。

 これまでの水質検査において、水道水中の有機フッ素化合物は、暫定目標値を超過して検出されたことはありません。

 今後の水質検査結果につきましても必要に応じて公表し、市民のみなさまへ安全・安心な水道水の供給に努めていきます。

<最新の検査結果>

<各物質の内訳>

PFOS及びPFOAの水質監視について

1. 町屋水源(井戸水)及び町屋送水場(浄水)について

 令和4年8月から9月に実施した水質検査にて、町屋水源の一部の井戸水において、PFOS及びPFOAが含まれていることを確認しました。

 この井戸水を原水とする町屋送水場の浄水は、国が定めた暫定目標値以下であり、安全であることが確認できた水道水を桃山配水場へ送水しております。

 今後も、水源井戸水の水質監視を強化し、水質検査の結果を公表するとともに、水道施設の適切な運用管理を行っていきます。

2. 桃山配水場(水道水)について

 桃山配水場の水道水は、安全であることが確認できている町屋送水場の浄水と、県企業庁から受水した浄水を混合し、断水などの非常時にも安定して供給できるよう、異なる配水区をつなぐ連絡管を経由して、知多配水区を除く市内全域へ供給しています。

 令和3年度からの水質検査結果は、国が定めた暫定目標値以下であり、安全であることが確認できています。

 今後も、桃山配水場の水道水について水質監視を強化し、水質検査の結果を公表するとともに、水道施設の適切な運用管理を行っていきます。

3. 知多水源(井戸水)及び知多配水場(水道水)について

 知多水源の井戸水を水源とする知多配水場は、市内の南西地区に水道水を供給しています。

 令和3年度からの水質検査結果は、国が定めた暫定目標値以下であり、安全であることが確認できています。

 今後も、計画的に水源井戸水及び水道水の水質監視を行っていきます。

有機フッ素化合物について

1. PFOS及びPFOAとは

 有機フッ素化合物とは、フッ素を含む有機化合物の総称のことです。

 ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)はその一種で、撥水性と撥油性を併せ持つ特異な性質を有していることから、これまで消火薬剤や表面処理などの用途に使用されてきました。

2. 水道水における基準

 国では、令和2年4月から水質管理上留意すべき項目として、PFOS及びPFOAを「水質管理目標設定項目」(※1)に位置付けています(図1)。

 暫定の目標値は、PFOSとPFOAの量の和で、1リットル当たり50ナノグラム(※2)とされています。この目標値は、体重50kgの人が、1日当たり2Lの水を一生涯にわたり摂取しても、健康に対する有害な影響が現れないと考えられる値として設定されています。

水質基準等の体系図
図1 水質基準等の体系図

※1 「水質管理目標設定項目」は「水質基準」に準ずる項目で、水道事業者に検査義務はありません。

※2 1ナノグラムは1グラムの10億分の1。

3. PFOS、PFOAの制限等の動向

 国際的には、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)において、製造、使用、輸出入をPFOSは制限、PFOAは禁止されています。

 国内においては、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律等で、PFOSとPFOAは第一種特定化学物質に指定され、製造、輸入が原則禁止、使用が制限されています。

4. PFOS、PFOAの特徴や人体への影響

 PFOSとPFOAは、化学的に安定性が高く(難分解性)、長期的に環境に残留する(高蓄積性)といわれています。

 国では、「一度身体に入っても一生身体の中に残るわけでなく、PFOS及びPFOAの摂取が主たる要因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は、国内において確認されていない。」としています。なお、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めています。

5. 関連情報

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