6 飲食店等のみなさまへ

飲食店などにおけるグリーストラップの適正管理のお願い

　飲食店(レストラン、ラーメン店、中華料理店など)、福祉施設、病院などの厨房の排水には油分が多く、汚濁負荷が高いことからグリーストラップを設置し、適正に処理してから下水道に流す必要があります。

　グリーストラップの維持管理が適切に行われない場合、宅内排管や公共下水道管の詰まりの原因や終末処理場の処理機能に悪影響を及ぼすだけでなく、悪臭や害虫の発生につながります。

　グリーストラップは定期的に清掃を行い適正に維持管理してください。

 

グリーストラップの維持管理方法

1. 　第1槽目のバスケット内に溜まった生ごみは毎日清掃してください。
2. 　各槽に溜まったグリース(油分)等は1週間に1～2回(多い場合は毎日)清掃してください。
3. 　各槽の底に溜まった汚泥は2～4週間に1回除去してください。また、槽全体の清掃も行ってください。(槽内の清掃及び汚泥の除去について、作業が困難である場合は専門業者への委託などで対応してください。)

• 清掃時に発生したごみや油脂分は、詰まりの原因となるので絶対に下水道へ流さないでください。清掃時に取り外した各槽の仕切り版や掃除口等は必ず元の位置へ設置してください。

　グリーストラップは厨房排水に含まれる油分等と水を分離し一時的に溜めておく装置であり、油脂分を分離・処理するものではありませんのでご注意ください。

　グリーストラップにばっ気装置(エアレーター)などを槽内に設置し油分を処理する装置がありますが、使用するとグリーストラップ内で油脂分が撹拌されて宅内排管や公共下水道管に流出し、詰まりの原因となるおそれがあるため、ばっ気装置などの後付けはしないようにお願いいたします。

油脂分を公共下水道に流出させない対策として

　グリーストラップを正しく管理、清掃している場合でも、排水量が急激に増えた時や厨房からの油脂分が多い時には公共下水道に油脂分が流出してしまうことがあります。調理で出る油脂分が下水道に流出しないように、日頃から次のことに注意してください。

1.　調理で使用した食用油は流しに捨てず、できる限り回収してください。

2.　調理器具や食器などに付着した油脂類は紙などできれいに拭き取ってください。

3.　食品のごみはそのまま流しに捨てず、目の細かい網などで取るようにしてください。

4.　ラーメンのスープなどはそのまま流さず、目の細かい布でこしてから流すなど工夫してください。