大留西島遺跡発掘調査
- 所在地
-
春日井市大留町6丁目
- 遺跡の種別
-
集落跡
- 調査に至る経緯
-
分譲住宅
- 調査期間
-
確認調査:令和3年6月12日
発掘調査:令和3年6月25日から8月10日
- 調査面積
-
221.5平方メートル
大留西島遺跡は、庄内川に臨む低位段丘に位置する弥生時代から中世の複合集落遺跡です。
今回の調査では、Pit102基・土坑23基・溝6条・掘立柱建物1棟を検出し、奈良時代と中世の集落を確認しました。奈良時代の遺構は掘立柱建物の他、土坑や溝を検出しました。しかし、続く平安時代には遺構・遺物は希薄になり、集落は一度廃絶したと考えられます。中世になると遺物が出土するようになり、再び集落が形成されたと推定されます。特に戦国時代には、直交方向に延びる2条の溝を検出し、時期・形状等に共通性が高いため、屋敷地を仕切る区画溝の一部と推定されます。時を同じくして遺跡の300m北東には大留城が築造されており、その関連性が注目されます。
(西から)
(1区・東から)
(2区・南から)
(1区・西から)