令和5年度第1回春日井市文化振興審議会議事要旨

ページID 1034624 更新日 令和6年6月3日

印刷大きな文字で印刷

1 開催日時

令和5年8月18日(金曜日)午前10時から

2 開催場所

文化フォーラム春日井・会議室

3 出席者

[会長]

名古屋芸術大学学長 竹本 義明

[副会長]

春日井市美術協会会長 中村 立強

[委員]

中部大学人文学部教授 嘉原 優子
春日井市文化財保護審議会会長 長縄 秀孝
春日井市文化協会会長 山本 博
春日井市民音楽連盟顧問 保田井 善圀
春日井商工会議所常務理事 山田 眞平

中日新聞春日井支局長 栗山 真寛
公募委員 成瀬 嘗子

[事務局]

文化スポーツ部長 大橋 弘明
文化・生涯学習課長 田中 芳樹
文化・生涯学習課長補佐 伊藤 英彦
文化・生涯学習課文化振興担当主査 横谷 朋子
文化・生涯学習課文化振興担当主事 中溝 将輝

[関係者]

教育委員会文化財課長 村松 一秀

公益財団法人かすがい市民文化財団
チーフマネジャー 米本 一成

[傍聴者]

0名

4 議題

  1. 第2次かすがい市民文化振興プランに係る令和4年度進捗状況報告書について
  2. 春日井市芸術文化選奨の創設について
  3. その他

5 会議資料

6 議事内容

(1) 議題 (1) 議題(1) 第2次かすがい市民文化振興プラン 令和4年度進捗状況報告書について

 資料1に沿って、第2次かすがい市民文化振興プラン 令和4年度進捗状況報告書について文化・生涯学習課文化振興担当主査が説明し、意見等を求めた。
 各委員からの意見や質問が出され、事務局案のとおり承認された。

主な意見等については、次のとおり。

【長縄委員】
基本目標2 特色ある「春日井文化」の継承・創造についてだが、道風記念館では64ページ、65ページ、69ページに記載のあるとおり様々な展覧会や関連企画が行われており大変勉強になる。また、文化財課が運営する中央公民館内の民俗考古展示室では、79ページなどに記載のあるとおり、企画展示や講座が行われるなどしている。いずれも春日井の文化や歴史について学べるよう、良く工夫された内容だと感じている。子どもたちにとっても、春日井について学ぶことができる素晴らしい施設だと思うので、より多くの方に活用されるようになって欲しい。ただし、道風記念館、民俗考古展示室とも専門的な内容で、子どもたちだけでは難しい部分も多いので、親子連れで見学いただく工夫や、今以上に学芸員や職員が解説する機会を増やすなどの取り組みがされると良いと思う。75・87ページの施策ごとの評価は「B」で良いと思うが、特記事項にもあるとおり、観覧者数が伸び悩んでいることは大変残念なので、今以上に情報発信に努めるなどし、多くの方に活用されるようになって欲しい。

【文化財課長】
民俗考古展示室の観覧者数はコロナ禍前には戻っていないのが実情である。以前は、パズルを置くなど、子どもたちが手で触れて楽しめるような工夫をしていたが、現在でも一部取りやめている部分もある。今後は徐々に子どもたちが楽しめるような形に戻していきたい。また、専門で難しい内容を、いかに分かりやすく伝えていくかという点については、どういった工夫をすれば伝わりやすくなるのか、今後も課題として検討していきたい。

【文化・生涯学習課長】
道風記念館の観覧者数は年間7,500人程度と、多くない状況は認識している。夏休みは子ども向けの企画展や関連イベントを行うなど、観覧者の増加を図るため様々な工夫を行っているところである。学芸員による解説については、展示室に学芸員が常駐することが難しい部分もあるので、どういった工夫ができるのか引き続き検討していきたい。

【竹本会長】
長縄委員から指摘があった事項については、原案を大きく修正すべきものではないと思うが、特記事項の記載については事務局に一任する。

【成瀬委員】
私は自分史サークルの会員として、文化フォーラム春日井の開館以来、活動を継続してきたが、近年は会員の高齢化もあって自分史サークルの活動はやや衰退してきている。最近は、文化財団がトークイベントなど自分史に関する新しい取り組みをされているが、以前あったような自分史シンポジウムや自分史フェスタ、自分史講座などがなくなってしまい、寂しい気持ちもある。

【文化財団チーフマネジャー】
文化財団では、令和4年度から自分史専門のプロデューサーを置き、様々な自分史事業を試行的に行っている。自分史のトークイベントでは、会場にお越しいただく方法だけでなく、オンラインで参加できるような形で実施し、合計600人の方に参加いただいた。コロナ禍にも関わらず、以前開催していた自分史シンポジウムや自分史フェスタの参加規模とほぼ同じような規模で、幅広い参加者を得て催しを開催することができたことは、初年度として一定程度の成果をあげたと考えている。また、自分史に関する様々な事業は、令和5年度から7年度の3か年事業として、国の助成事業としての採択も決定しており、外部からも一定程度の評価を得ていると認識している。その他、令和4年度に開催した写真家の浅田政志氏の展覧会では、自分史と展覧会を絡めた企画を行い、自分史に限定せず間口を広げたかたちの「書き方講座」を実施した。文化財団では、自分史について試行錯誤をしながら継続的な取り組みを行っていく計画である。

【竹本会長】
文化財団で、将来にわたって計画的な取り組みがされており、心強いと感じた。

(2) 議題(2) (仮称)春日井市芸術文化選奨の創設について
 資料2に沿って(仮称)春日井市芸術文化選奨の創設について文化・生涯学習課文化振興担当主査が説明し、意見等を求めた。

 主な意見等については、次のとおり。
 

【栗山委員】
文化に関する表彰制度の創設の効果を事務局はどのように考えているか。

【文化・生涯学習課主査】
資料2の「1 目的」に記載のとおり、本市の文化振興を図ること。また、表彰される方の活躍をPRすることで、本市の魅力を発信すること、子ども達に将来の希望を与えることができると考えている。

【中村副会長】
選考はどういった組織でどのような基準で行うのか。

【文化・生涯学習課主査】
本日の資料には記載はなく、今後の検討課題となるが、文化振興審議会で選考を行っていただきたいと考えている。

【山本委員】
この表彰制度については、第2次かすがい市民文化振興プラン(改定版)に記載はあるか。

【文化・生涯学習課主査】
令和4年度に改定した文化振興プランには、表彰制度についての記載はない。スポーツ分野にはある表彰制度が、なぜ文化部門にないのかというご意見があり、検討しているところである。

【山本委員】
現在でも、市表彰で文化振興に貢献のあった方を表彰しているのではないか。既設の表彰制度との整合性はどのようになっているのか。スポーツ分野にあって、文化の分野で表彰制度がないのはいかがなものかと感じるので、文化に関する表彰制度はあった方が良いとは思う。ただし、中村委員から指摘があったように、選考をどのように行うのか、我々文化振興審議会で選考するとしたら、相当勉強しなければならないと思う。

【文化・生涯学習課主査】
市の表彰制度との整合性についてであるが、現在は例えば市民美術展覧会の審査員を10年以上務められた方、文化協会などで会長を務められ役を退かれた方などを対象として表彰している。ただし、市の表彰制度では対象から漏れてしまう方や、市民美術展覧会で10年を超え、30年、50年にわたって審査員を務められた方を表彰する仕組みがないのが現状である。

【保田井委員】
大きく捉えると、こういった文化に関する表彰制度があった方が良いと思う。ただし、どういった基準で選考を行うかは非常に難しいのではないかと感じている。表彰制度を設ける場合には、条例を制定して行うのか。

【文化・生涯学習課主査】
スポーツ表彰は条例ではなく、要綱を設けているので、同様に条例ではなく要綱を制定して行うものと考えている。

【竹本会長】
愛知県芸術文化選奨について、選考委員を3期6年務めたことがある。愛知県の場合は、文化賞3人で各70万円、新人賞3人で各30万円の奨励金が出されている。春日井市の場合は奨励金を出すかどうかは今後の検討となると思うが、今後の活動を支援するような形になると望ましいと思う。

【栗山委員】
先ほどの市表彰制度についての説明で、今回文化に関する表彰制度3つのうち⑴の功労賞は市表彰より格上、⑵の文化賞は同等程度、⑶の奨励賞は市表彰では設定がないものと理解したが、市の表彰制度との関係性がややこしいのではないかと感じた。

【文化・生涯学習課主査】
今回の案では3つの賞を設定しており、⑴の功労賞、⑵の文化賞については、おおよそ県の文化賞と新人賞と同じようなものと考えている。⑶の奨励賞については、県の制度にはないものだが、例えば学生で全国的なコンクールで優秀な成績を修めた方、春日井市出身で世界的なコンクールで表彰された方なども取り上げ、応援していきたいという考えである。既存の市の表彰制度の格上、同等といった認識ではなく、あくまでも「これまでの貢献に感謝したい」、また「それぞれの活躍を称えたい」、「これからの活躍を応援したい」という思いである。

【竹本会長】
本日の審議会では、表彰制度を設けることについて皆さん賛成。細部については、様々な検討が必要ではないという意見が出された。事務局は、今回の意見を踏まえて案を作成し、次回の審議会で提案して欲しい。


(3) 議題(3)その他


【文化・生涯学習課長】
今後の予定について、令和5年度第2回の審議会は、令和5年12月から令和6年1月頃の開催を予定している。日程は、委員の都合をお聞きして決定したい。

 上記のとおり、春日井市文化振興審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び委員が署名する。

令和6年3月26日

                春日井市文化振興審議会  会長  竹本 義明
                春日井市文化振興審議会  委員  山本 博

 

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

文化スポーツ部 文化・生涯学習課

電話:0568-85-6079
文化スポーツ部 文化・生涯学習課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。