令和5年度第2回春日井市文化振興審議会議事要旨
1 開催日時
令和6年3月18日(月曜日)午後1時から
2 開催場所
春日井市役所南館4階・第3委員会室
3 出席者
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[会長]
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名古屋芸術大学学長 竹本 義明
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[副会長]
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春日井市美術協会会長 中村 立強
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[委員]
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中部大学人文学部教授 嘉原 優子
春日井市文化財保護審議会会長 長縄 秀孝
春日井市文化協会会長 山本 博
春日井市民音楽連盟顧問 保田井 善圀
春日井商工会議所常務理事 山田 眞平中日新聞春日井支局長 栗山 真寛
公募委員 成瀬 嘗子
公募委員 藤間 勘之介 -
[事務局]
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文化スポーツ部長 大橋 弘明
文化・生涯学習課長 田中 芳樹
文化・生涯学習課長補佐 伊藤 英彦
文化・生涯学習課文化振興担当主査 横谷 朋子
文化・生涯学習課文化振興担当主事 中溝 将輝 -
[傍聴者]
-
0名
4 議題
- 春日井市芸術文化選奨の創設について
- その他
5 会議資料
- 会議次第 (PDF 49.6KB)
- 資料1 春日井市文化芸術選奨募集要項(案) (PDF 155.5KB)
- 参考資料1 令和5年度愛知県芸術文化選奨募集要項 (PDF 163.0KB)
- 参考資料2 春日井市スポーツ表彰のあらまし (PDF 156.4KB)
6 議事内容
(1) 議題(1) 春日井市文化芸術選奨の創設について
資料1に沿って春日井市文化芸術選奨の創設について文化・生涯学習課文化振興担当主査が説明し、意見等を求めた。
主な意見等については、次のとおり。
【栗山委員】
「3 対象分野」について、⑶伝統芸能、⑷芸能の区分けはどうなっているのか。また、「書のまち春日井」を標榜している春日井市らしさを表現するならば、⑴の芸術の一番目を書としてはどうか。
【文化・生涯学習課主査】
「文化芸術基本法」の表記に添った表現としている。
【山本委員】
この表彰制度は、6年度から始めるのか、7年度から始めるのか。6年度から開始するならば、早く進めていく必要があるのではないか。
【文化・生涯学習課主査】
令和6年度夏に開催の審議会で詳細を決定し、秋には候補者の募集を始めたいと考えている。
【山本委員】
「2 賞の種類」について、⑴文化芸術功労賞と⑵文化芸術賞には受賞者数の目安があるが、⑶の文化芸術奨励賞には受賞数の目安はないのか。
【文化・生涯学習課主査】
全国的なコンクール、世界的なコンクールでは優秀な成績を修めた方の人数は年によって変動があると想定される。世界的なコンクールでは数年に1回の開催のものも少なくない。そのため、奨励賞については目安の人数(団体数)は定めていない。奨励賞についても目安の人数(団体数)を定めた方が良いというご意見があれば、検討する。
【山本委員】
「6 選考の方法」で文化振興審議会において選考を行うとあるが、愛知県では文化振興審議会と別に、賞の選考委員会があるのか。春日井市は文化振興審議会で受賞者選考を行うとなると、審議会の開催回数が増加するのか。賞の選考はかなり重い責任を伴うと感じている。
【文化・生涯学習課主査】
愛知県は、文化振興審議会と別に賞の選考委員会がある。賞の選考委員会は、芸術の各分野の委員から成っていると承知している。春日井市で表彰制度の選考を行う場合、どういった文化芸術活動をしている方がいらっしゃるか、文化関係団体の方々や経済界、報道機関がよくご存じであろうと考えられるので、文化振興審議会での選考が最も適していると考えている。なお、令和6年度は、夏ごろに開催する第1回文化振興審議会で、文化振興プランに係る進捗状況の点検・評価と表彰制度の決定を行い、年明けに開催する第2回の審議会で表彰の選考を行いたいと考えている。
【山本委員】
「7 推薦の手続き」「8 選考結果の発表と表彰式の開催」を見ると、スケジュールがかなりタイトではないかと感じるが、問題はないのか。
【文化・生涯学習課主査】
委員ご指摘のとおり、推薦の受付から選考、発表までスケジュールが厳しい部分もあるが、春日井市スポーツ表彰とタイミングを合わせ、同じようなスピード感で選考を進めていきたいという考えである。
【保田井委員】
この文化振興審議会が、市が表彰する受賞者を決定する役割を担う機関としてしまって問題はないのか疑問がある。例えば、文化振興審議会に選考委員会を置くという形ではどうか。そうすれば、委員の構成についても専門分野の方を加えることが可能になるのではないか、逆に被表彰候補者と直接関わりのある委員は、選考の途中で一時退席してもらうことも出てくるであろうと思われる。あわせて、審議会が受賞者を決定することになると、被表彰者の業績だけではなく人物についても、この審議会で保証しなればならないことになる。その役割は重すぎるのではないか。
「5 推薦」で他薦だけではなく、自薦も可能としたら問題が生じるのではないか。他薦ならば、その人物を保証することにつながると思われる。なぜ、愛知県の制度で他薦のみとしているものに対して、自薦も可としたのか。
【文化・生涯学習課主査】
被表彰者の最終決定は市長が行うので、審議会は適切と思われる人物(団体)を選考いただくという考えである。
自薦を認めている部分は、春日井市のスポーツ表彰を参考にしている。奨励賞の対象となるコンクール・大会での受賞歴は、本人にしか知りえない場合もあると思われるので、自薦を可としている。なお、発表については受賞者のみを公表する予定であり、候補者全てを公開することは考えていない。
【竹本会長】
愛知県の芸術文化選奨では、選考委員は例えば私の場合であれば、器楽の分野で選考を行い、それを事務局で取りまとめる形で受賞者を決定しているのではないかと思う。また、自薦は不可とされているが、推薦書類を本人が書いて、他の方に推薦をお願いする形で提出されているケースもあるのではないかと、関係書類を見て感じたこともある。
なお、県では受賞者へ文化賞に70万円、新人賞に30万円の奨励金を出しているため、予算の関係もあって受賞者の人数(団体数)を決めていると聞いている。
【保田井委員】
文化芸術の分野では、評価が難しい部分があると思う。
【竹本会長】
スポーツのように、順位がはっきり出るものばかりではないので、選考には難しい部分がある点はやむを得ない。どうしても主観的な判断が入らざるを得ない。
【長縄委員】
「2 賞の種類」で活動実績の年数表記があるが、具体的に何をもって活動実績と捉えるのか。⑴文化芸術功労賞と⑵文化芸術賞では、年数の差が問題になるのか。
芸術活動を長年続けられてきた方が対象となると思うが、その他に文化芸術の振興を側面的に支援してきた場合は対象とはならないのか。そういう場合も活動実績に含めて考えてはどうか。
【文化・生涯学習課主査】
例えば、美術や音楽の分野で考えると、芸術大学に入学し、展覧会(公募展)やコンクールなどで作品を発表するようになってからがスタートと考えている。そのため、一般的には小・中学生や高校生の頃の活動を活動実績の年数に含めるのは難しいのではないかと捉えている。活動実績が年齢に直結する訳ではないが、⑴の功労賞ならば70代以上の方が、⑵の文化芸術賞ならば40~50代が対象となってくるのではないかと想定している。
また、活動を支援してきた方を対象とするかについては、スポーツ表彰でも指導者を表彰の対象としているので、指導者に関しても対象となると考えている。
【竹本会長】
側面支援をしている方を対象とするかというご意見は非常に大切なものだと思う。まだまだ、目に見える部分が優先されていて、影で支える方が対象となっていない。愛知県などの表彰でもアートマネジメントが対象となっていないが、将来的にはそういった支える側にも対象を広げていくべきだと思う。
【藤間委員】
「7 推薦の手続き」で提出書類や関係書類について書かれているが、映像資料なども含めて短期間で選考しなければならないのは、大変ではないか。判断基準をどのようにするのかは、難しい部分があると思う。
【文化・生涯学習課主査】
提出書類等については、愛知県芸術文化選奨を基にしている。また、スポーツ表彰でも同様だが、推薦書にはどういったコンクールで賞を取ったか、どういった活動を行ったかを書いていただき、その証拠・根拠としてプログラムや賞状、映像資料などの提出を求めている。
選考にあたっては、推薦書に書かれた実績を見て「受賞にふさわしい」「もう少し実績を積まないと受賞には至らない」を判断いただくことになる。そのため、前年度・前々年度に受賞には至らなかった方が、実績を重ねて受賞につながるケースも想定される。募集要項や推薦書の様式、説明資料などは表彰制度が続いていく中で、分かりづらい部分、選考の過程で支障となった部分などは改めながら、運用していくことになると考えている。
【山本委員】
説明の中で、スポーツ表彰に合わせて賞金はないと聞いたが、簡単な記念品などもないのか。賞金も出せると良いと思うが難しいか。
【文化・生涯学習課主査】
春日井市のスポーツ表彰では、賞状とスポーツタオル程度の記念品が贈られているので、同じような程度の記念品を予定している。賞金については、予定していない。
【保田井委員】
文化関係の表彰制度は、名誉が大切だと思う。
【藤間委員】
対象分野の中でも、大会やコンクールなどがない分野もあると思う。文化芸術でもコンクール等がなく、目に見えるような実績を積みにくい分野もあるのではないか。また、選考する側として考えると、全くなじみのない分野もあって選考が難しいと思うがいかがか。
【文化・生涯学習課主査】
今回は、新たに文化芸術分野での表彰制度を設けるということで、様々な問題が生じると想定される。そういった状況であっても、表彰制度を創設するのは「活躍している方を応援したい」「市が皆さんの活動を応援したい」という思いからである。試行錯誤しながら制度を整えていければと考えている。
【成瀬委員】
春日井市の中で様々な活躍をしている方を顕彰する制度は良いことであろうと思うが、この対象になるのは、生業としてプロとして活動している方を対象とするのか。それとも、趣味として活動している方を対象としているのか。
【文化・生涯学習課主査】
生業としている方が対象となるか、趣味として活動している場合でも対象となるのかは、分野によって異なるのではないかと考えている。プロとアマチュアで区分する考えはない。
【山田委員】
愛知県の他市町村で、こういった文化に関する表彰制度がある自治体はあるか。他にあるならば、参考になるのではないか。
【文化・生涯学習課主査】
名古屋市や豊田市でも文化に関する表彰制度がある。ただし、奨励賞のような賞の設定はない。また、功労賞のような設定がないものもある。
春日井市では、文化芸術の分野で「活躍している方を応援したい」「市が皆さんの活動を応援したい」という思いを具現化できるような表彰制度を設けたいと考えているので、各委員から出された意見を参考に、具体的な案を作成していきたい。
【竹本会長】
愛知県の芸術文化選奨では、団体の表彰を取りやめ、個人のみを対象としていた時期がある。これは、各市町の教育委員会から学校の部活動団体などの推薦が非常に多く出されて、選考が困難になり、本来の趣旨と異なるのでないかということで、募集要項が修正されたものである。春日井市の制度についても、根幹になる部分には大きな問題はないであろうと思うので、状況によって変更を加えながら運用していくことになるのではないか。
本日の審議会では、表彰制度の詳細について、様々なご意見やご質問が出されたので、事務局は、今回の意見を踏まえて案を作成し、次回の審議会で提案して欲しい。
(2) 議題(2)その他
【文化・生涯学習課長】
令和6年度4月の組織改正によって、本審議会はいきがい創生部文化スポーツ振興課が所管することになる。また、令和6年度の審議会については、各委員のご都合を伺って決定したい。
上記のとおり、春日井市文化振興審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び委員が署名する。
令和6年3月28日
春日井市文化振興審議会 会長 竹本 義明
春日井市文化振興審議会 委員 成瀬 嘗子
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