春日井市の河川の水質を考えてみよう

ページID 1024229 更新日 令和3年4月1日

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 春日井市には庄内川を始めとする一級河川や準用河川、砂防流路河川など合わせて50あまりの河川があります。このページでは、環境分析センターが行っている河川の水質調査結果の紹介をします。

河川水質調査風景写真

市内河川における環境目標値(市独自目標)

 公共用水域における環境基準は、環境基本法(平成5年法律第91)第16条による公共用水域の水質汚濁に係る環境上の条件につき人の健康を保護し及び生活環境を保全するうえで維持することが望ましい基準として、昭和46年環境庁告示第59号により定められています。

 環境基準のうち生活環境の保全に関する環境基準は、市内では庄内川にのみ適用させるため、水質汚濁の代表的な指針であるBOD(生物化学的酸素要求量)について、春日井市では独自に環境目標値を定め、庄内川以外の市内河川についても環境監視を行っています。

BOD(生物化学的酸素要求量)

 BODとは、水質の汚れを表す代表的な指針で、水中の汚れ(有機物)が微生物の働きによって分解するときに消費する酸素の量をいいます。BODの数値が大きいほど、水に汚れが多いこと表します。

市内河川の水質調査結果の推移

 市内9河川1用水12地点における水質調査結果は以下のグラフのとおりです。なお、BOD75%水質値とは年間n個の測定結果を小さいものから並べて0.75×n番目の数値をいいます。

市内河川のBOD75%水質値の推移のグラフ

 BOD75%水質値は、環境目標値を定めた平成14年度から全体的に緩やかな減少傾向にあり、25年度以降はすべての地点で環境目標値以下となっています。工場排水などの影響を受けている八田川御幸(庄内川との合流部付近)や、渇水期における生活排水の影響のある新木津用水高山橋や西行堂川天王橋などで環境目標値に近い値が観測されているため、引き続き環境保全のための対策の推進が求められます。

きれいな水を守るために

 河川や海に流れ込む水は雨水、工場などからの排水や農業・畜産からの排水のほか、わたしたちの日常生活から出る生活排水があります。かつては、水質汚濁の原因は事業系の排水が主となっていましたが、排水対策の強化などにより、生活排水の割合が大きくなっています。

愛知県の海域に流れ込む汚れの発生源別の割合

汚れの発生源の割合を示すグラフ。約半分は家庭からの排水が占める。

平成30年度 愛知県環境局調べ(愛知県ホームページ資料から作成)

*海域の汚れはCOD、窒素、りんによって評価します。

 

 生活排水とは、トイレや台所、お風呂などのわたしたちの日常生活から出る排水をいいます。生活排水からトイレの水(し尿)を除いたものを生活雑排水といいます。

生活排水の分類と1日1人あたりの負荷割合

生活排水の割合の表。生活排水のうち、約70%が生活雑排水。生活排水全体の約40%を台所からの排水が占める。

(環境省ホームページ「生活排水読本」をもとに作成)

 きれいな水を守るためには、一人ひとりが生活排水対策を意識して生活することが大切です。ちょっとした工夫や心がけなど、できることから取り組んでみましょう。

水質調査体験をやってみよう

 環境分析センターでは、水質調査や化学実験などを体験することができる「親子おもしろ実験室」というイベントを開催しています。小学4から6年生とその保護者を対象としています。

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このページに関するお問い合わせ

環境部 環境分析センター

電話:0568-51-6110
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