令和5年度第3回春日井市高齢者総合福祉計画推進協議会議事録
1 開催日時
令和5年10月11日(水曜日)午後2時から午後3時45分まで
2 開催場所
市役所南館4階 第3委員会室
3 出席者
委員 会長 | 長岩 嘉文(日本福祉大学中央福祉専門学校) |
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委員 副会長 | 早川 利久(春日井市社会福祉協議会) |
委員 | 前田 誠司(春日井市医師会) 中田 幸成(春日井市歯科医師会) 林 きよみ(春日井市薬剤師会) 横江 光幸(春日井市老人クラブ連合会) 大野 博隆(春日井市ボランティア連絡協議会) 大野 哲嗣(春日井市介護保険居宅・施設事業者連絡会) 佐藤 智香子(春日井市地域包括支援センター高蔵寺) 戸田 輝子(春日井保健所) 幸池 登(公募委員) 石川 眞紀子(公募委員) 宮崎 美佐子(公募委員) |
事務局 | 健康福祉部長 神戸 洋史 地域福祉課長 長坂 匡哲 地域福祉課長補佐 近田 政典 地域福祉課主査 小野田 純一 地域福祉課主査 梶原 綾 地域福祉課主事 山田 健太 介護・高齢福祉課長 小西 利明 介護・高齢福祉課長補佐 西川 和範 介護・高齢福祉課主査 小出 悦子 |
傍聴 | 1名 |
4 議題
1 第9次春日井市高齢者総合福祉計画の中間案について
5 会議資料
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次第 (PDF 46.6KB)
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資料1 第9次春日井市高齢者総合福祉計画 中間案修正版 (PDF 3.4MB)
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資料2 基本理念(案) (PDF 259.1KB)
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資料3 今後のスケジュール (PDF 165.6KB)
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資料4 保険料について (PDF 446.1KB)
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補足資料 (PDF 335.4KB)
6 議事内容
議事に先立ち、部長あいさつを行った。
また、会議は公開で行うとともに、議事録は要点筆記とし、各委員により確認手続きを行った上、会長及び副会長が署名することを確認した。
1 第9次春日井市高齢者総合福祉計画 中間案
- 小野田主査
- 資料1に基づき説明。
- 石川委員
- 47ページのかすがいシティバスの再編について、バスや運転手の確保をしない限り、ダイヤを改正しても効果がないのではないか。
- 長坂課長
- アンケート調査の結果からも高齢者の移動支援に対する関心は高い。バスの運転手等の確保に課題はあるが、複数の取組を効果的に組み合わせて、移動手段の充実を図りたい。
- 石川委員
- 52ページの地域見守り活動について、ライフラインが休止した時点で手遅れな場面が多いため、まずは地域の見守り活動の推進を文頭に出し、ライフライン事業者との連携は補完的な文面にすべきではないか。
また、個別避難計画は誰が策定するものなのか。 - 長坂課長
- 個別避難計画は、策定を希望した方に対して、その方を担当するケアマネが策定をしている。現在、約30件策定しており、順次策定する予定である。
地域見守り活動については、記載の仕方を検討する。 - 横江委員
- 老人クラブの活動は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、停滞しており、クラブ数や会員数も減っている。
また、会員の平均年齢は80歳を超えており、担い手不足が課題である。定年延長などの制度が浸透しており、年齢の若い会員の加入が難しいため、何か打開策はないか。 - 梶原主査
- 53ページの地域の支え合い活動の推進については、地域福祉コーディネーターや地域包括支援センターが、地域住民と新たな活動を創出する取組を行っている。ある老人クラブの取組みとして、高齢者サロンと協力し、会員以外の方でも参加できるラジオ体操の場を開催し、活動に参加した高齢者を集めてコーヒーサロンを行った。そこで、老人クラブの魅力を発信し、老人クラブの会員が増えた実績がある。
- 佐藤委員
- 地域に多様なコミュニティが数多くあると良いと思う。複数のコミュニティに所属し、様々な場面で取り組むことができるような地域づくりをめざし、新たな地域活動の創設に力を入れたい。
- 石川委員
- 地域に老人クラブがあるか知らないし、加入条件もわからないのが地域住民の実情である。
- 大野博委員
- 個別避難計画の実効性を高めるため、計画の内容にボランティア活用に対するニーズを追加してはどうか。
- 長坂課長
- 災害の発生時において、地域の助け合い体制の構築は重要である。現在は、本人とケアマネのみで計画を策定しているため、より多くの方が計画策定に関わることができるような仕組みについても検討したい。
- 長岩会長
- 67ページの在宅医療・介護連携の評価指標にある入院時情報連携加算の算定件数は一つの目安になるのか。
- 大野哲委員
- 入院時に情報連携があることにより、医療従事者がどんな支援が必要であるかが把握できるため、必要な指標である。
- 石川委員
- 62ページの共生型サービスの整備促進の説明文において、「使い慣れた」と文言があるが、「利用」という表現の方が適切でないか。
- 近田課長補佐
- 表現方法について検討する。
- 前田委員
- 老人クラブとサロンの関係性を踏まえて、コンセプトを整理した方が良いと思う。
また、あらゆる施策に取り組んでいるが、全ての施策が地域住民に周知できていないように感じる。地域住民に対し、事業の説明会を行ってもいいのではないか。 - 中田委員
- サロンに老人クラブ会員が訪問し、老人クラブの勧誘はできないのか。
- 横江委員
- 既に実施しているクラブもあるが、なかなか効果が出ていないのが現状である。
- 林委員
- 薬局には高齢者が多く来店するため、老人クラブやサロンの会員募集のチラシ等を配布し、広報の場として薬局を活用してもらっても良いと思う。
2 基本理念
- 小野田主査
- 資料2に基づき説明。
- 幸池委員
- 第8次の基本理念に「環」が使われており、一般的に「かん」と読むが、どんな想いで用いられているのか。
また、「まち」と平仮名表記されているが、「町」や「街」を用いらないのはなぜか。
さらに、「いつまでも安心」とあるが、一日一日を大切に生活することを意識して「いつも安心」にしてはどうか。 - 長岩会長
- 「まち」に関しては、行政区でも市街地でもない、やわらかいイメージを出すために平仮名表記しているのではないか。
- 前田委員
- 「環」の表記については、地域や社会といった環境の広がりの意味があるのではないか。
- 神戸部長
- 「環」は天文学の天体の環のように広い範囲を表すため、地域という大きな範囲と結び付けたと考えられる。
- 早川副会長
- 確か家族、隣人、地域の順で「わ」がだんだん広がっていくイメージであったと思う。
- 佐藤委員
- 高齢者のみならず、あらゆる世代の方が協働して地域を創っていく地域共生社会に関する内容が入った方が良いと思う。
- 林委員
- 多くの人々が協働する地域共生社会の内容は必要であると思う。
そのため、自助・互助・共助の理念を感じることができる3番、4番の基本理念案がいいのではないか。 - 宮崎委員
- 地域共生社会の内容が入っているのは良いと思う。また、高齢者自身が生きがいや目標を持ち、地域と共生していく気持ちは重要であるため、主体性を感じることのできる「誰もが生きがいを持ち」が入る3番に共感した。
- 戸田委員
- 世帯人員が減少し、高齢者世帯や単身世帯が増加している中で、家族の役割がどこまで機能するかという点で、家族の和の「和」の部分が気になる。
- 大野哲委員
- 3番と4番の折衷案が良いと思う。「誰もが生きがいを持ち」で自身の気持ちがあることが伝わるが、「共に支え合う」よりは一緒に前進していくことが伝わる「共に歩む」を使った方が良いと思う。また、「幸せの人生100年時代」も良いと思う。
- 大野博委員
- 5番は、一目見て優しい印象を持ったため、良いと思う。
- 横江委員
- 自分もやさしい印象を持った5番が良いと思う。
- 中田先生
- 1番か5番が良いと思う。あえて変える必要がない気持ちもあるが、3番と4番を混ぜて、「誰もが生きがいを持ち 共に歩む 幸せの人生100年時代」も良いと思う。
- 前田先生
- 3番は文章がすっきりしているため、良いと思う。また、「生きがい」が含まれているなら「安心」は必要ないと思う。「人生100年時代」については、全ての方に受け入れられるかが不明である。
さらに、人間が生きていく中では、住民相互の助け合いが必要であり、互助の重要性が高まると想定されるため、地域共生社会の内容は必要だと思う。 - 早川副会長
- 「一人一人が生きがいを持ち、それをみんなで支え合いながら」という気持ちが伝わる3番が良いと思う。
- 長岩会長
- 3番と5番の意見が多い印象である。今日の協議内容を加味し、事務局で検討してもらえばいいと思う。
3 介護保険事業
- 小野田主査
- 資料4に基づき説明。
- 西川課長補佐
- 保健福祉事業に基づき説明。
- 石川委員
- 一人暮らし高齢者では、物価や光熱水費が高騰するなかで、介護サービスに充てる資金を確保することは厳しい。そのため、大幅な介護保険料の増額は避けてほしい。
- 長岩会長
- 給付費は上がる見込みであるため、保険料の自然増は避けられない。物価の高騰については、今後の状況が読めないため、物価高騰等を勘案して保険料を調整するのは難しい。
- 佐藤委員
- 介護サービス利用者の多くはサービスを受けることが目標になってしまうことが多く、そのまま何もしないと重度化のおそれがある。ある自治体では、介護給付費を抑えることを目的に高齢者の生きがいづくりや楽しみづくりに注力し、結果的に元気な高齢者が増え、給付費を抑制する仕組みを確立していたため、参考になると思う。
- 林委員
- 保険料は段階的に上げていく方が良いと思う。
段階的に保険料を上げるのであれば、第9次に基金を投入するのではなく、第10次から投入を考えてもいいのではないか。 - 長岩会長
- 約38億円の基金の活用について、何もしないわけにはいかない。
- 幸池委員
- 基金を投入しない場合、約600円~700円ずつ保険料が上がる見込みであるが、その上がり幅ができるだけ緩やかになればいいと思う。
- 宮崎委員
- 基金を投入しても、2033年には同額の保険料になる見込みであれば、上昇の幅がゆるやかな方が良いと思う。
- 大野哲委員
- 年金の受給額が少ない方にも適切な介護サービスを受けていただくためには、上昇の幅がゆるやかな方が良いと思う。
また、第11次まで分割して活用する計画にすれば、途中で軌道修正が可能になると思う。 - 早川副会長
- 第9次に一気に基金を投入すると、第10次に資金が足りなくなり、保険料を急激に上げないといけなくなることが懸念されるため、基金残高は分割活用が良いと思う。また、保険料は介護報酬の改定に左右されるため、介護報酬の改定の上げ幅が決定した後に検討する必要があると思う。
上記のとおり、令和5年度第3回春日井市高齢者総合福祉計画推進協議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び副会長が署名する。
令和5年11月9日
会長 長岩 嘉文
副会長 早川 利久
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