令和3年度第1回春日井市高齢者総合福祉計画推進協議会議事録

ページID 1026914 更新日 令和6年1月10日

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1 開催日時

令和3年10月28日(木曜日)午後2時から午後4時まで

2 開催場所

市役所南館4階 第3委員会室

3 出席者

委員

会長

  長岩 嘉文(日本福祉大学中央福祉専門学校)
  副会長
  黒田 龍嗣(春日井市社会福祉協議会)
  委員
  前田 誠司(春日井市医師会)
  林 きよみ(春日井市薬剤師会)
  大矢 孝彦(春日井市老人クラブ連合会)
  大野 博隆(春日井市ボランティア連絡協議会)
  大野 哲嗣(春日井市介護保険居宅・施設事業者連絡会)
  飯田 由佳(春日井市地域包括支援センター坂下)
  石田 洋子(春日井保健所)
  幸池 登(公募委員)
  石川 眞紀子(公募委員)
  宮崎 美佐子(公募委員)
事務局 健康福祉部長 山口 剛典
  地域福祉課長 長坂 匡哲
  地域福祉課長補佐 古川 裕樹
  介護・高齢福祉課長補佐 西川 和範
  地域福祉課主査 小野田 純一
  地域福祉課地域包括ケア推進室主査 梶原 綾
  地域福祉課主事 山田 健太
傍聴者 3名

 

4 議題

1 第8次春日井市高齢者総合福祉計画について

2 春日井市高齢者総合福祉計画の進捗状況について

3 重層的支援体制整備事業について

4 その他

 

5 会議資料

6 議事内容

議事に先立ち、新任委員のあいさつ及び部長あいさつを行った。

また、会議は公開で行うとともに、議事録は要点筆記とし、各委員により確認手続きを行った上、会長及び副会長が署名することを確認した。

1 第8次春日井市高齢者総合福祉計画について

小野田主査
 第8次春日井市高齢者総合福祉計画(冊子)に基づき説明。
石川委員
 チームオレンジとは、どんなものなのか。
梶原主査
 認知症サポーターが認知症を抱える方及び家族に対しての支援をするもの。
石川委員
 具体的にはどんな活動を行っているのか。
梶原主査
 現在では、チームオレンジという形で活動は実施していないが、過去に認
知症の方と一緒に走るRUN伴等の活動を実施している。
 今後は地域で認知症の方を支える仕組みづくりを進めていければよいと思
っている。
長岩会長
 地域で認知症サポーター等が活躍できる仕組みを構築するため、認知症サ
ポーター養成講座を受けた方々が、受けて終わりではなく、そこから地域活
動したり、啓発活動に協力してくれたりする方々でチームを作るような解釈
で問題ないか。
梶原主査
 そうである。

2 春日井市高齢者総合福祉計画の進捗状況について

小野田主査
 資料4・5に基づき説明。
長岩会長
 コロナ禍の数値について、多いのか少ないのか、いいのか悪いのかという、判断がしづらい状況にある。
石川委員
 居宅介護支援とは、具体的にどのようなものなのか。
大野哲委員
 基本的にはケアマネジャーが、在籍している事業所のことで、要介護者の様子を確認しながらケアプランを作成し、支援していくもの。
石川委員
 介護タクシー等、実費で支払いを行う介護サービスを受けた場合、受けられる補助はあるのか。
長坂課長

 介護タクシーの運賃について、春日井市で補助というものはない。 
 しかし障がい者手帳をお持ちの方なら、福祉応援券が支給され、介護タクシー等の利用の際に、運賃の一部にあてることはできるものがある。
宮崎委員
 ハートフルパーキングの稼働はどれくらいか。
長岩会長
 まずは事業内容から説明をお願いします。
小野田主査
 医療・介護事業者等が駐車スペースのないお宅に訪問する際に、近隣の住宅・店舗駐車場の空いている時間をお借りして、駐車できる仕組みで、インターネット上の予約システムで登録や予約を行い、駐車場提供者と利用者をマッチングさせる。
 平成29年度から、石尾台及び高森台地区でモデル事業として開始以来、令和2年度の末時点で提供駐車の登録台数は397台分ある。
 利用件数については、令和2年度年間で1710件あり、月平均で、130から150件ほどの利用がある。駐車場の利用事業者数は令和2年度末で114件である。
長岩会長
 市の現状の評価はどうか。
小野田主査

 今後、利用件数を伸ばすため、提供駐車場の登録台数の目標は令和6年度末までに500台分確保できるよう考えている。
 そのため、今後、介護事業者に市内のどこの場所に駐車場が不足しているか実態調査を行い、地区を選定し駐車場提供の意向調査を実施する予定。
長岩会長
 事業開始後の状況はどうだったか。
小野田主査
 事業を開始した1年後の平成30年末時点では、提供駐車場は240台ほどの登録はあったが、提供駐車場の台数が伸びないため、令和元年9月に選定した地区約15,000世帯を対象に駐車場提供の意向調査を実施した。その結果、100台を超える提供の意向があり提供駐車場の登録台数が大幅に増加した。
幸池委員
 認知症に関心があり、その中でも名古屋の認知症希望大使について、印象が強い。私の近くにもアルツハイマー型認知症の方がおり、地域の子どもの見守り活動等を行っている。認知症を病気ととらえず、軽度から中度の方にかけて社会に参加させるべきであると考える。
石田委員
 保健所では、認知症のみの方の相談は少ないが高齢者の増加に伴い、精神状態の悪化により、認知症の疑いがある方を対応する場面がある。
その場合は、地域包括支援センターや地域の関係機関や市と連携していくケースが多い。
長岩会長
 最近では警察と関係機関には連絡しているが、地域包括支援センターに繋がらない場合が多い。各機関は相談が来たらどこに繋げるべきか等のアナウンスが必要である。
前田委員
 医者をしていて認知症の患者さんはよく見かける。多くは家族の方から症状について相談を受ける場合に、認知症を診断する病院を紹介する程度の対応しかあまり経験がない。
 しかし各委員の話を伺うと、多彩な対応されていて、だんだん充実してきていると感じる。また、認知症に対する地域の医療体制も整備されている。
長岩会長
 計画中の認知症疾患医療センターや認知症初期集中支援チーム、地域支援推進員等、数年前にはない体制が多く現れており、それらをどう有効に活用するかが大事である。
飯田委員
 認知症の方の相談が増えており、先ほど長岩委員が言われた警察や関係機
関から地域包括支援センターへの連携がないお話があったが、最近では警察が、「様子がおかしい」と市に連絡をし、後に地域包括支援センターにも連絡が入るようになっている。
 普段の生活は、概ねご自身でできる方が、記憶障害から、色々なところで周りとトラブルになるケースが増えている。そういったことを地域の方では、支援ができないというわけではなく、ちょっとした手助けなど、できることもある。まずは、そういった地域の方の理解が進んでくると、よいと思う。

3 重層的支援体制整備事業について

小野田主査
 資料6に基づき説明。
長岩会長
 重層的支援体制整備事業は、県下でいくつかの市が進めており春日井市も事業化に向けて検討している。
 市役所の現行の形として、高齢者及び障がい者、子ども、生活困窮の担当等に分かれている。
 しかし、最近ではこれらの複合的な課題を抱える家庭が非常に増えており、既存の各課がきちんと連携をするのは当然だが、年齢等の対象を問わない包括的な支援、重層的な支援をこれからやっていかないと、なかなか時代のニーズに対応できない。
 資料にあるように、虐待や引きこもりの相談件数の増加や孤立死の件数の増加がわかる。それらのケースを地域でフォローできるかというと、町内会の加入率も減少している状況である、何か手を打たないといけない。
 また、地域包括支援センターや障がい者生活支援センターにヒアリングした結果、このような複合化したケースが多くあることがわかり、春日井市がこの事業に取り組む根拠になっている。
大野哲委員
 主たる介護者がいないような状態や老々介護等のご家庭で、虐待に繋がるようなケースが多くある。また、ひとり暮らしの高齢者だけであれば、生活保護が受給できるが、そこに息子さんが同居することによって、ぎりぎり生活が成り立つ収入がある状態だと、生活保護が受給できずに生活が厳しい場合がある。他にも、生活支援でヘルパーを入れようとしても、息子がいることで、支援ができないような家庭が多いと感じる。
長岩会長
 高齢者には、業務上、十分関われるけどもそれ以外の家族がきちんと関わってくれないと世帯の支援としては中々難しいということか。
大野哲委員
 そうである。
 また、各分野で専門の機関に繋げて協力を得られる場合はよいが、協力が得られない場合、ケアマネジャーだけでは対応できないことがあるので、厳しい状況がある。
飯田委員
 ケアマネジャーや民生委員からの相談で世帯の中で複合的な課題を抱えている方の相談がよくある。
 このような相談の中で、課題の要因がわかっているような方は、支援がしやすい部分があるが、どこの機関へ繋げればよいかわからない方に関してはとても支援が難しい面がある。
 制度の狭間の問題や支援者が複数の場合、課題が多分野にまたがると、支援の全体を見るような調整役の方が今後必要になってくると思う。効率的かつ効果的にその世帯全体の支援を考える中で、情報共有や役割分担ができる調整役があるとよいと思う。

4 その他

林委員
 ハートフルパーキングの制度を民生委員や地域で事業について理解している方に、事業の周知をしてもらうと効果的にアピールすることができると思う。
 また、認知症の方の8050問題について、認知症の初期症状の方や一人暮らしで生活が困っている方たちが、地域包括支援センターに相談をすると、地域包括支援センターの方々はうまく支援してくれる。薬剤師会でもそのような相談の窓口になれれば良いと思う。
 キャラバン・メイトの養成について、受講状況はどうなっているか。
梶原主査
 愛知県認知症キャラバン・メイト養成研修の受講枠は非常に少なく、今年度の受講は2名のみである。
林委員

 養成でなく派遣についても対応できる体制は整備してあるため、そのような場面があれば、声をかけてほしい。
大矢委員

 高齢者の組織化等、1人でも多くの孤立の高齢者を減らし、多くの人が話し合い、また元気に活動していただきたいと思う。
春日井市老人クラブ連合会では、新規会員の獲得を目指しているが、組織に入るのは嫌だというような方が増えているように感じる。そういう方が少なくなるように、連合会の中で多くの人に参加をしていただけるような組織づくりを目指し、運営を進めていきたいと思っている。
長岩会長
 昔から友愛訪問という活動があると思うが、孤立の高齢者を減らすため、ぜひ続けてもらいたい活動である。
大野博委員
 役所の縦割りというのが気になっており、ワンストップで相談を受けられるような体制が必要だと思っている。
 ボランティア連絡協議会の中では、いろんなグループがあり、施設の訪問等を実施している所もあるため、そのような要望があれば、ピックアップしていきたいと思う。
長岩会長
 ワンストップや、断らない相談支援というキーワードがあるが、相談を受けた際にうちは担当じゃないと返されたり、どこかを新しく紹介しても結局断られるなど、相談すると嫌な思いしてもう二度と相談行かないと感じる方を出さないように、これらの準備を進めていただければと思う。
黒田副会長
 民生委員の地域見守りや老人クラブの友愛訪問等の活動を実施している中で、単身高齢者世帯が増加し、町内会加入率が下がっている現状が残念だと感じる。
 社会福祉協議会としても、繋がりを深められるような取組を進めているが、町内会の加入率は中々上がらない。やはり町内会に入らなくても不自由なく生活が送れてしまうため、このような現状になっていると感じる。
 地域の中でリーダーを育成したり、町内会に入ることで、近所の付き合いが増えるようなことをアピールしたり、何か対策を進めていいかなくてはいけないと思っているため、また色々な意見を出し合いながらいいアイデアがでればいいと思う。

上記のとおり、令和3年度第1回春日井市高齢者総合福祉計画推進協議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び副会長が署名する。

                                     

 

                                     令和3年12月24日

                                     会長 長岩 嘉文

                                     副会長 黒田 龍嗣

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