第1回春日井市立小中学校適正規模等検討委員会議事録

ページID 1008044 更新日 平成29年12月7日

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1 開催日時

平成20年4月15日(火曜日)午前10時~午前11時20分

2 開催場所

春日井市役所9階 教育委員会室

3 出席者

【会長】

愛知教育大学教授 中野靖彦

【副会長】

小中学校PTA連絡協議会長 稲垣康江

【委員】

中部大学教授 吉田直子
柏原中学校長 飯塚悦雄
高森台小学校長 井村茂則
篠木小学校教諭 今井常喜
勝川幼稚園理事長 伊藤聡
春日井保育園理事長 中島せと
小中学校PTA連絡協議会母親委員長 志村美和
小中学校PTA連絡協議会母親委員会庶務 臼田千秋
味美連合区長 山田文雄
月見町区長 佐藤義弘
公募委員 太田幸司
公募委員 野田芳雄

【事務局】

教育委員会 教育長 浅岡正美
         教育部長 伊藤滋
         総務課長 足立喜比古
         学校教育課長 森乙平
         学校教育課主幹 原田義昭
         学校教育課課長補佐 内藤純子
         学校教育課主査 小澤暢明

4 傍聴者

 1名

5 議題

  1. 会議の公開、議事録について
  2. 春日井市の学校教育施設の概要について
  3. 検討委員会の進め方について
  4. その他

6 会議資料

  参考資料

7 委嘱状交付

 春日井市教育委員会教育長から各委員に対し委嘱状を交付

8 教育長あいさつ

9 会長及び副会長の選出・指名

 委員の互選により会長には、愛知教育大学教授の中野靖彦委員が選出された。副会長には、春日井市小中学校PTA連絡協議会長の稲垣康江委員が会長より指名された。

10  議事内容

(1) 会議の公開、議事録について
  附属機関等の会議の公開に関する基準に基づき、公開とする。
  なお、議事録については、議事録作成に関する指針に基づき要点筆記とし、その確認及び署名は会長、副会長とする。
(2) 春日井市の学校教育施設の概要について
  議事2「春日井市の学校教育施設の概要」について、事務局より説明
【中野会長】 何か質問等ございますか。これから議論を進めていく上で参考としたい資料など含めて、ご意見をいただきたいと思います。
【野田委員】 空き教室の数を知りたい。学校によっては、空き教室がないころもありますし、数がわかると、学校がどのような状況なのかわかると思います。
【伊藤部長】 空き教室についてですが、文科省は「余裕教室」という表現を使用しています。現在、春日井市では、春日井小学校が、最大規模で児童数は、約1,000人です。「特別活動室」といった名称で教室を持っておりますが、少人数学級のためにそういった教室を普通教室に使用しており、余裕教室が少ない状況です。また、少人数学級については、今年4月から、愛知県におきましては、35人学級が小学1年生から小学2年生まで拡大され、クラス数が相当増えております。来年度からは中学校1年生でも35人学級が予定されています。春日井小学校については、余裕教室は、ほとんどゼロに近いような状況に、また1学年1学級のところについては、余裕教室があるというのが現実です。
【中野会長】 少子化といっても、地域によって増えているところがあります。それから先ほどの、小学生2年生までが少人数学級が進み、逆に教室が足りないところも出ていると思います。
【山田委員】 小学校区をもう少し、区割りを変えれば、中学校も存続できるのではないかというような意見もあります。いわゆる通学圏を見直す形で適正規模を考えるのか、別の方法も含めてという考え方でいくのでしょうか。
【中野会長】 このことについては、適正規模というのを提示するという視点から、必要ならばそういう議論に入るということで、最初から、学校の見直しから入るということではなく、どこまで、どう見直されるかということが、この先の議論にかかわってくると思います。
【伊藤部長】 ただ今のご意見のように、学校によってはいろいろな形が出てきます。ただ単に、数字だけでの単純な割り振りというのはなかなか難しいと思います。というのは、地域の皆様が、小学校なり、中学校をよりどころとして、地域コミュニティが形成されてきており、地域の文化も根底に流れております。適正規模のあり方からいくと校区をどうするかという議論も出てきますが、地域によっては非常に困難な場合もあり、そういった中で、いろいろなご意見をいただきながら、適正な規模を考えていきたいと思います。
【佐藤委員】 今後の進め方ですが、地域計画のマスタープランを市で作成していますから、そのことを含めて、どの期間検討していくのか。あるいは現在だけを適正にするべきなのか、それとも5年、10年先のビジョンを描いて検討していくのか、考えていかなければいけないと思います。高齢者が多くなっていても、時代が変わりつつあり、子供や居住者も変化してきています。ある程度の期間を考えていかないといけないと思います。
【伊藤部長】 春日井市が進めております区画整理は全国的にみてもて多く、昨年、出川小学校が、区画整理による学校用地に不二小学校の分離校として開校しました。そういったことから、春日井市の区画整理の計画・予定などの資料を提示していきます。その他にも、宅地開発の計画があり、今後大手小学校の区域や、北城小学校の区域で住宅地ができるといった情報も出てきております。こういったことも示しながら、考えたいと思っております。もう一点は、高蔵寺ニュータウン地区内の小学校では、1学年1学級という状況です。また、ニュータウンの再生を、市が取り組みつつありますので、いろいろな情報を取り入れながらお願いしたいと考えております。しかし、あまりの長期の予測資料は難しいので、一定期間について、示していきたいと思っております。
【吉田委員】 今の0歳から幼稚園までの子どもたちの人数を、各区域の資料を示してもらい検討させていただきたい。
【伊藤部長】 ただ今のご意見につきましては、住民台帳から校区別に各年齢構成を集計したものを、資料として提出させていただきたいと思います。
【伊藤委員】 今の関連ですけど。幼稚園では、入園者数はどれくらいかと予測するのに、0から5歳を考えていても遅く、25から35歳くらいの、女性の数を計算して、それから推計をしています。厚生労働省もそんなような形をとっていますので、人口推計について、そういったことも考慮に入れてもらえると良いと思います。
【伊藤部長】 情報提供をいただく中で、いろいろな視点から、ご検討いただきたいと思います。
【飯塚委員】 少子化は全国的な問題ですので、適正規模等については、どこの地区でも問題になっていることと思います。他の地域での先進的なところの事例等もあれば紹介していただきたいと思います。
【伊藤部長】 ご意見のように、少子化は全国的に進んでおります。特に同じようなニュータウンを抱える多摩、千里については同じような状態と思っております。それ以外にも、空洞化により、名古屋駅周辺の統廃合というのもございます。各市の適正規模検討委員会の資料についてもお示ししたいと思っております。
【中野会長】 名古屋市は、1学年1学級というのが適正か、適正じゃないかというよりも、クラスの生徒数が一桁ほどに減ってしまい急遽動いたのです。では、1学級30人以下が、不適正かというと言い切れません。統廃合した時に、通学の時間がかかってしまい、生徒の負担が大きくなっては困ります。そのようなことなどを考えますと、適正というのはいろいろな条件の中で、最大公約数だと思います。これからその議論も出てくると思います。 
【野田委員】 統廃合を考えた時に、統廃合した後に、また増加するかもしれないなどをどこまで考えていくのでしょうか。高蔵寺ニュータウンのこともありますが、例えば、月見町、八事町、ことぶき町などは、小さくなったりしていますが、今後このあたりにマンションがどんどん建ち、変わってくるということが、順繰りに動いています。学校を造った時にも、生徒数に対応し造ってきたわけですが、現在の児童数から極端に減少しないと思うので、そういう意味では、人数の増え方に対する期間の基準がないと検討するときに非常に難しくなるかと思います。それから、外国人の方の居住が始まったときに、その子供たちについて、他のところで問題があるように、進み方が違ってくるとか、変わってしまうということがあるので、どの辺まで考えるべきなのかということなのです。
【中野会長】 これは、私個人の考え方なのですが、今から20年先の予測はできないと思います。こういった検討会議をする場合には、現在、大体予想のできるところで議論していき、春日井の学区を全部こうしようというのではなく、今、一番の問題のあるところを見直していき、一つのモデル的な考え方を出していくと思います。
【伊藤部長】  10年先を見た時、人数の推移が減少しているから学校を減らすということではなく、会長のお考えのように、例えば、1学年1学級がこのまま続いていいだろうかという観点からすると、いろいろな要因を入れても、ここ数年では増えないだろうというようなことについて、委員の皆様の意見をいただき、それを基に行政としても考えていきたい。A小学校、B小学校が、いちばん、そういう課題が多いということであれば、今度はA小学校、B小学校の保護者、地域の方のご意見をいただきながら、整理していくということになります。委員の皆様方には、基本的な考え方のご提言をいただきたいと思います。
【中野会長】  近年、時代の変化が大きい中で、今、一番いいのは、どのくらい先を考えればいいのか、分からなくなることがあります。今、こういう点は見直したほうがいい、こういう点は、こういう考えがいいのではないかということを、今後にプラスになること、あるいは先の参考になるような形での議論をし、まとめていくことになると思います。それでは、今意見を出していただいたような資料を提出していただきながら、議論の参考にしていければと思います。
【伊藤部長】  資料につきましては、時間のかかる場合もありますので、出来しだい、お送りして見ていただきたいと思います。
(3) 検討委員会の進め方について 
  議事3「検討委員会の進め方について」について、事務局より説明
【中野会長】 12月をめどに提言という形になっております。また、現地の調査等も行うスケジュールになってもおります。このことにつきまして、何か質問がございますか。
【稲垣委員】 任期は1年でしょうか。
【中野会長】 任期につきましては、順調にいけば12月で終わります。
【稲垣委員】 先ほど、大規模校のお話しがありましたが、西尾小学校は、年代にかかわらず、ずっと、小規模だったのではないかなと記憶しております。私は、その学区に育っておりますので、適正ということについて、ずっと変わらず少人数でやってきた学校なので、参考になることがあるかと思います。
【中野会長】 ずっと以前からだとそれが適正だと思いますよね。
【中島委員】 保育園というのは、園区というか、校区がないものですから各地から入園されます。学校の場合、道一本で学区が違った場合、子どもを祖母の家などに寄留させ、近い学校に通っていると聞いたことがあるのですが、そのようなデータはありますか。
【原田主幹】 校区外通学・区域外就学に関する取り扱い基準があり、基準に該当した場合に許可しております。例えば、コミュニティの関係で、町内会・自治会が隣の校区である、共働きで祖父母の家や子どもの家に子どもを預ける場合など一定の条件に当てはまれば認めております。
【臼田委員】 私は、ニュータウンの南側の白山町に住んでいます。白山町はニュータウンが開発される前からある古い地域なのですが、信号機のある小さな市道で分割されて、4つの小学校に通学しています。距離的な問題は、近くていいのですが、親の通った学校とは違いがあり、昔の話をしても今の子どもたちは全然理解できない状況です。今年、下の娘が中学校に入学しましたが、1年生が2名増えたことによって1クラス増え、4クラスになりました。ずっと、3クラスだったので、4クラスが実現して、子ども、保護者もいいことだと思っていますが、一人、二人の増減のために、先生方がとても苦労なさっており、そういう観点からも、とても大切な問題だと思っています。
【中野会長】 学校の通学距離とか、人数だけの問題ではなく、子どもたちが家に帰った時に、地域でも遊びます。地域は子どもを育てるということもありますので、地域の関係も加味しながら、考えていかなければならないと思います。
【太田委員】 実際に学校で働いている先生たちと、意見交換とか、アンケートを取って意見を伺ったほうがいいのではないでしょうか。
【中野会長】 この検討委員会には、校長先生が2人、教員が1人入っておられます。校長先生方は、学校の意見を吸収されていると思いますので、そういうことも含めて委員としていろいろ発言していただくことが中心になると思います。
【今井委員】 私は、今年度から、大規模校の篠木小学校に勤務しておりますが、昨年度までは、小規模校の西尾小学校に勤めておりましたので、小規模校、大規模校の両方の意見をお話しできるのではないかと考えております。
【稲垣委員】 先ほどから、大規模校ということで言葉を使ってきましたが、この定義というのは、1学年何クラス以上とか、定義を確認したいのですが。
【伊藤部長】 春日井市では大規模校につきましては、30学級を超えた場合大規模として、新設に向けて動いてきております。
【中野会長】 他にはございませんか。それでは、事務局の説明のとおり進めていきたいと思います。
(4) その他
  次回、開催日の日程について調整を行い、決定次第各委員に連絡することとした。
  上記のとおり第1回春日井市立小中学校適正規模等検討委員会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び副会長が署名及び押印する。
平成20年5月20日
                会長    中野靖彦
               副会長    稲垣康江

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