第6回春日井市市民活動促進のための基本指針策定委員会議事録

ページID 1009536 更新日 令和6年1月10日

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1 開催日時

平成24年10月26日(金曜日)午前10時から午前11時30分

2 開催場所

市役所3階
303会議室

3 出席者

4 傍聴者

1名

5 議題

  1. パブリックコメントの結果について
  2. 基本指針最終案について
  3. その他

6 会議資料

7 議事内容

(1)パブリックコメントの結果について

浅野補佐
資料1「市民意見に対する市の考え方」に基づき説明
中田会長
 基本的に我々の策定委員会の意見と同じ方向性で御意見をいただいているようです。市民意見は、指針策定後どうするのかということのようです。このことについては後に御議論いただくことにいたしまして、この「考え方」について御意見がございましたら、発言お願いいたします。
→(意見なし)
中田会長
パブリックコメントでいただきました御意見は、基本的には指針案に御賛同の上で、実行性のあるものにするということのように思います。委員会として「市民意見に対する市の考え方」に対して御意見がなければ了承ということになります。
御意見はないようですので5人の方からパブリックコメントいただきましたことに対しお礼を申し上げて、委員会としてはこの回答について了承といたします。

(2) 基本指針最終案について

林主査
「資料2 中間報告からの変更点」「資料3 春日井市市民活動促進基本指針(案)」に基づき説明
中田会長
この点についてはいかがでしょうか。この変更についても資料3に活かされています。
御意見がないようですので次の議題に進みます。

(3) その他

中田会長
議題3「その他」とありますが、事務局からなにかありますか。
片桐課長
策定後の周知につきましては、市のホームページに掲載、各公共施設へ設置・供覧、町内会等にお配りしております「区・町内会・自治会のしおり」へ掲載するとともに、概要版を作成し、区・町内会・自治会を始めとする地縁団体、各市民活動団体、商工会議所、青年会議所などへ配布いたします。皆様と共に市民活動の促進を図ってまいりますのでよろしくお願いいたします。
中田会長
問題は指針をどう活用していくかということですが、事務局から今後の取り組みに関する説明がありました。各団体の代表として、今後指針の活用を進めていく上でのアイデアや、感想など御意見があればお願いします。
稲垣委員
できあがった指針は申し分ないと思いますが、区長町内会長連合会の検討会にこの指針を紹介したところ、地域における実情が各団体で異なっているので、描かれている理想像をすべての団体に当てはめるということは難しいという意見がでました。もう少し段階を経て浸透させていくべきであり、急ぐと拒否的な反応が出るのではないかと思います。
稲垣委員
区長町内会長連合会の会議で、この指針の内容について意見を聞いたところ、皆さん、「そうあるべきだ」という意見でした。しかしそれに持っていくための手順や進め方を誤ると、「強制される、義務付けられるといったことになりかねず、自分の区では無理がある。」という意見もありました。良いことであることは皆さんわかっているが、すぐに地域としてこの方向に一気に持って行こうとすると、非常に無理がある気がします。
森本委員
この指針を読んでいけば理解できるのですが、いざ、皆さんに実行していただくためには、今後どのようにすればよいのかと考えてしまいます。どこの町内会でも共通して行っていることも多いので、「役員のなり手がない」「高齢化で悩む」とばかり言わずに、これからは横のつながりを持っていきたいと思います。コミュニティはコミュニティが一番、地区社会福祉協議会も地区社会福祉協議会が一番と考えてしまい繋がりを持つことが難しいので、そこを打開していきたいと思います。
木村委員
私はこの策定委員会に自分の町内会や、自分の所属するNPOのことを思い浮かべながら参加してきました。目的やねらいをそれぞれの団体で認識してもらうには時間がかかると思います。理解を広げるための基本指針の概要版を楽しみにしており、これからがスタートラインだと思います。
後藤委員
各団体が活動に悩んだり、迷ったりしたときには市民活動支援センターに相談するのが一番の近道だと思います。相談することで町内会やそれぞれ団体の負担を減らすことになると思います。
二村委員
この策定委員会に参加しながら、市民活動支援センターの重要性を感じました。市民活動支援センターの登録団体数は増えましたが、登録団体同士の繋がりがまだ希薄であると感じています。どう繋げていくかについては行政と団体の協力が必要ではないでしょうか。市民活動支援センターのこれからの有効利用も含めて私自身何か協力できれば、と思いました。
高塚委員
老人クラブも少しずつ町内会や子ども会と連携するようになり、変わりつつあります。実は老人クラブは市民活動支援センターに登録していないので、これを機会に老人クラブで相談しながら変革していきたいです。
佐藤委員
市子連として春日井まつりに参加しましたが、春日井まつりは地縁団体、NPO、企業、様々な団体が参加する大規模なまつりでした。これも市民活動の一つの良い形だと思います。市民の方も楽しんでいましたが、これから市民の方も支援する団体側にまわって参加してもらえるといいなと思いました。
先日、市民活動支援センターが核になっていると感じた件がありまして、市民活動支援センターを通じて、市子連に加入していない団体に市子連のジュニアリーダーを派遣することになりました。これからも市民活動支援センターには市子連の代表として積極的に関わっていくようにしたいと思いました。子ども会は同じ地縁団体として、町内会に補助してもらう場合もあり、町内会の会議に出席する機会もあります。まずは地縁団体同士として、子ども会、町内会、老人クラブがお互いの会に出席する機会があれば積極的に出席し交流を図っていきたいと思います。
谷口委員
この基本指針は資料というよりはむしろ、春日井の市民活動におけるテキストだと思っていいのではないでしょうか。区・町内会・自治会が中心という春日井らしさの特色が出たものになりました。私のゼミの学生たちにもこの基本指針を読んでもらいましたが、学生たちは「困ったことがあれば市民活動支援センターに行こう」ということを読みとっていました。支援センターの役割は重要なものであると思います。学生たちには「これは春日井の市民活動の第1巻であり、このあと第2巻、第3巻と継続されると思われるので期待しましょう」という話をしました。
中田会長
次の一歩でこの指針の概要版を作成するという話がでています。その次の段階として、いろいろな情報を集めて伝達するということは行政の役割になるかと思いますが、市民活動支援センターに行って相談するという具体的手段以外に、行政にコーディネーターとしてどのような役割を期待されますか。地域づくり推進大会との関係はどうなりそうですか。
谷口委員
先ほどの発言の意味としては、市が計画を作るのではなく、市民がこの指針を読むことによって、地域の課題を解決するためにこういった計画を作ろうという動きが起こり、市民が中心となって計画を作る、それを行政が支援するという意味です。市民がこの指針を読んで、計画は必要ないという話になれば仕方ないが、この指針を活かしていきたいという声があるのならば、それは市民活動団体だけでは難しいので、行政がそれをサポートする仕組みがあってもいいと思います。
片桐課長
地域づくり推進大会は知識を持った方の講演と区・町内会・自治会の活動発表となっています。推進大会で概要版を配付し、簡単な説明をするなどPRすることが必要だと考えています。実践としては、現在、多世代交流モデル事業というものを行っており、これは未加入者に区・町内会・自治会のイベントへの参加を呼び掛け、加入率を上げようというものです。イベントを考える際に、私どもが区・町内会・自治会の中に入り、市民活動支援センターと連携しながらその事業が指針を具現化するようなモデルとなるよう進めてまいります。
中田会長
指針の中の16ページに「行政の役割」があり「市民活動団体間の連携のきっかけづくりやコーディネートを積極的に行う」と記載がありますので、積極的に活用していただきたい。今までの皆さんの御発言に対して御意見あればお願いいたします。
谷口委員
中田会長の言われた16ページにあります「連携のきっかけづくり」ですがイベントだけではなく、行政として制度を提示し、さまざまな団体をまきこんでいく仕組みづくりを進めていくのもよいのではないかと思います。
中田会長
策定委員会の第1回、第2回で「何かやりたいけど行動に結びつかない」という御発言があり、せっかくの意欲をどうしたら行動につなげられるのかが課題ではないでしょうか。
高塚委員
高齢者でも、すんなりと受け入れてもらえる雰囲気があるといいと思います。
中田会長
現在では、やりたいことが皆異なり多様性が求められるので、何回にも分けて多様な企画を考えて実施しなくてはならないと思います。住民の個別な関心をどう見つけていくかということですが、町内会としてはいかがですか。
稲垣委員
町内会でもいろいと工夫して変えています。老人会を運動会に招待していますが、以前はけがが心配だということで観覧だけに御招待していました。ところが一部で参加したいとの声が上がったので参加をお願いしたところ、楽しいと言ってもらえるようになりました。
市民活動支援センターでの登録は多くなっているようですが、まだ他の団体との横のつながりが広がっていないようです。しかし協力をあまり主張しすぎると反発を招きます。行事に参加を呼び掛けた団体が参加できなかった場合でも「協力しなかった」と決して言わずに、「ここなら協力できるかも」と言ってもらえたことから徐々に、協力をお願いしていくことが良い方法であると思います。例えば子ども会のキャンプの時に盆踊りの練習を取り入れてもらい、ここ2、3年の間に区の盆踊りの際に子どもが120人ぐらい踊ってくれるといった交流が急激にできるようになってきました。
谷口委員
市子連に入り続けたい派と、入らない派で意見が分かれたために、いわゆる「第2子ども会」ができることがあるように、町内会でも昔からの方と、新しい方で意見が分かれることがあるようです。春日井市には団体に様々なバリエーションがあるので可能ではないかと思うのですが、新しい町内会を作った場合、行政として補助できる制度があれば潜在的に活動したいと思っている人々を支援することになると思います。しがらみがあって思うように動けない人々を排除するのではなく受け入れる仕組みづくりがあると良いと思いました。
中田会長
柔軟にいろいろ考えていくと可能性が見えてくるということですね。
谷口委員
この指針が策定された後で、次は連携の手引きを作成するという案があるのでしょうか。
片桐課長
指針が完成し周知された後の各団体の様子を見てから、次に何が一番必要なのかを考えたいと思っております。
中田会長
では、よろしいでしょうか。これで指針案として市へお返しすることになるのでこの策定委員会としてはこれで終了ということになります。長期間ありがとうございました。
片桐課長
委員の皆さまには6回にわたる会議において熱心に議論いただきましてありがとうございました。戸田市民生活部長より御挨拶申し上げます。
戸田部長
お忙しい中御協力いただきありがとうございました。市民活動支援センターが立ち上がってから6年になりますが、なかなか思うように機能していないという御意見もあります。その起爆剤になるようなものをと考えましてこの指針策定に取り組み、皆さまのお力をいただきました。
もともと、牛山区でされているような、区が老人クラブ、子ども会等様々な団体を網羅した活動をする中で区を盛り上げていく方式を、全市的に広げることができないかと考えておりました。町内会が衰退し、老人クラブ、子ども会ともに加入率が下がっている昨今、相乗効果で地域が全体的に活性化できないかということで考えたのがこの町内会を中心とした指針づくりです。そこに町内会、子ども会、老人クラブはもちろんNPO、市民活動団体、社会貢献をしていただく企業も御参加いただいて進めてきたわけでございます。
さきほど皆さまの御意見をいただく中でもありましたが「自分たちの団体が一番である」という意識が根強く続いていると思われます。町内会にしても区にしても非常に垣根の高い壁があります。この指針を読んで少しでも垣根を取り払っていただければありがたいと私どもは考えております。
時代が変わり、行政と地域やNPOは協働のパートナーであると位置付けが変わってきております。市民活動支援センターの設立も行政は支援を惜しみませんが、できることは自分たちで行っていただき、できないところは行政が行いますということを念頭に置き設置しました。出発点は当然行政が担わなくては軌道にはのりませんが、支援センターで登録団体の意見交換会を行ってもなかなか出席していただけず横の連携がとれていません。我々も考えなくてはならないし、利用団体の方にも考えていただかなくてはならないと思います。
市民活動支援センターの活用についても「民」の力を活用することを計画しております。例えば相談にいらした場合、相談を行政が受けるのではなく「民」同士でコーディネートできるシステムを模索しております。
多世代交流モデル事業を実施していますが、その事業における町内会と地域の様々な団体とのコラボレーションの事例を検証し、結果を皆さんにお知らせすることを計画しております。これが上手くいけば、様々な団体が一つになって地域を盛り上げていくようなると期待しています。
全国的な動きとして、地域の活性化のためには、一つの町内会だけが必死になるのではなく、様々な団体が一緒になって地域を盛り立てる流れにあると感じます。これからの時代は皆さんが一緒になって地域を活性化していき、行政はそれをできるだけ支援していきます。
先程から指針の策定後どうするのかというお話がでておりますが、まず指針を周知徹底し、皆さんに理解していただくことが一番であると考えております。これは指針でありこれを一律化し計画にしてしまえば、稲垣委員の発言にもありましたが地域になかなか受け入れられなくなってしまいます。これを参考にして地域に合うアレンジをしていただくという考えのもとに普及していきたいと考えております。この指針が普及されたという確信が持てたときには次のステップとして、また皆さんにお集まりいただき継続版を作成することも考えられます。
皆さんのお力添えをいただき、ここまで作り上げることができました。感謝申し上げて御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
片桐課長
長期間にわたり御協力ありがとうございました。

上記のとおり第6回春日井市市民活動促進のための基本指針策定委員会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席者1人が署名及び押印する。

平成24年12月5日

会長 中田 實
委員 木村 典子

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