特別展「刻された古代日本の書」
令和7年度道風記念館特別展「刻された古代日本の書」
イベントカテゴリ: 観賞・コンサート(見る・聴く)
開催エリア(中学校区):南部地区(中部・知多・味美)
特別展「刻された古代日本の書」
ふるくから人は、後の世まで永く残したいことを、石に刻したり金属に鋳込んだりして記録してきました。石に刻した文字を石文、金属に鋳込んだ文字を金文といい、合わせて金石文と呼びます。
金石文は、その目的どおり永く世に残る性質があるため、今の私たちがその時代のことを知り得る重要な歴史資料です。そして書道史の上でも、書体や書風を知り、古代人の息吹が感じられる、極めて貴重な美術資料でもあります。
今回の展覧会では、日本の金石文に焦点を当て、仏像の背に刻された造像の由来や故人の墓誌、名刹の門の扁額や灯台に鋳込まれている銘など、刻されて残されてきた、日本を代表する金石文を優れた拓本でご紹介します。
日本の書はずっと中国の書の美を追ってきました。中国には長い漢字の歴史があり、優れた金石文が多く残されていて、現在にいたるまで書法の手本として尊重され、鑑賞されてきました。日本の金石文にも、その時代時代の中国の書からの影響が見て取れます。そしてまた、中国とはちがう日本独特の趣も含んでいます。すこしまろやかな、おだやかにのびやかに刻された味わい深い書です。
拓本は、実物をみてもなかなか分からない部分までを写し取ります。ぜひゆっくりと鑑賞し、文字の表情を読み取って日本金石の魅力を感じていただきたいと思います。
- 開催期間
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令和7年9月5日(金曜日)から令和7年10月19日(日曜日)まで
- 対象
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一般
- 開催場所
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道風記念館
講演会
「日本金石文拓本から見る書法と真偽」
・日 時 令和7年9月28日(日曜日) 午後1時30分~3時
・講 師 伊藤滋氏(岐阜女子大学特任教授。碑法帖拓本の研究・収蔵を行う。書斎名、木鶏室。)
・会 場 道風記念館2階会議室
・聴講料 無料(ただし観覧料が必要です。)
・定 員 70名(抽選)