小野道風
小野道風(おののとうふう)
小野道風(894年から966年)は、平安時代中期を代表する能書(書の上手な人)です。
小野道風の家系、小野氏は遣隋使で有名な小野妹子を祖先として、岑守・篁・美材等の学者や能書を輩出した名族でした。
幼いころから字が上手だった道風は、書をもって宮廷に仕え、数々の輝かしい業績を残しました。
道風の日本書道史上における功績を一口で言えば、それまでの中国の書の模倣から脱して、日本の風土や日本人の感性にあった書を創始したことです。その優美な書は和様の書と呼ばれ、道風とともに三跡と称される藤原佐理に受け継がれ、藤原行成によって大成され、その後の日本書道に大きな影響を与え続けました。
小野道風年譜
西暦 | 年号 | 年齢 | 項目 | 官位 |
---|---|---|---|---|
894
929 932
|
寛平 6 4
5
6
承平 2
|
1 33
34
68
|
道風出生 醍醐天皇宸筆法華経供養の願文を清書した 屏風の色紙形を書いた 藤原芳子入内の屏風を書いた 昇殿をゆるされた |
非蔵人
内蔵権助、従五位下
木工頭
内蔵権頭、正四位下
内蔵頭、正四位下 |