ハニワまつりの概要と開催の様子
ハニワまつりとは?
今から約1500年前、東山町の下原古窯跡群 (埴輪を焼いた窯のあと)で大きな埴輪がたくさん作られていました。
そこで作られた埴輪は、国指定史跡味美二子山古墳などに運ばれて、古墳のまわりに並べられました。
二つの遺跡の間には、生地川・八田川が流れ、埴輪はこの河川の水運を利用して運ばれたと考えられます。
現在、川沿いには「ふれあい緑道」が整備されており、この緑道に市民のみなさんが制作した「ハニワ」を並べ古代のロマンを再現する試みが「ハニワまつり」です。平成3年度から始まり、毎年秋になると野焼きの炎が人々を魅了します。
(古墳から実際に出土したもの=「埴輪」、復元制作したもの=「ハニワ」と表記しています。)
令和6年度 第34回ハニワまつり
第34回ハニワまつりが、10月26日(土曜日)に開催されました。
開会行事では、主催者・来賓の挨拶の後、点火式や味美幼稚園児による合奏と踊りが行われ、開会行事を盛り上げました。
体験工房では、ハニワのイラストを描いた缶バッジや古代のアクセサリーである勾玉(まがたま)、二子山古墳の形をした古墳消しゴムを作り、小さなお子様も地域の歴史に触れることができました。
舞台では、味美連合区の協力による舞台芸能が催され、地元芸能団体等による演奏や踊り等様々な演目が披露され、まつりに華を添えました。
会場では、味美連合区の皆様による炊き出しのほか、ボーイスカウト春日井第5団による「モルック」体験や春日井たたら研究会による「製鉄実演」、春日井文化財ボランティアの会が二子山古墳に関する「クイズラリー」を行い、大変多くのみなさんに楽しんでいただきました。また、昨年度に引き続き「キッチンカー」を出店しました。春日井市の特産品である「サボテン」を使った料理ややきいも、からあげ、ソフトクリームなどを食べながら、参加者は家族や親しい仲間と秋の一日を過ごしてました。
一日かけて野焼きしたハニワは、翌日に窯から出し、ふれあい緑道と二子山公園、ハニワの館に並べました。さまざまな表情をした「ハニワ」を眺めながら、古代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
令和6年度ハニワ制作大会の様子
令和6年度のハニワ制作大会は、9月7日(土曜日)・8日(日曜日)・14日(土曜日)・15日(日曜日)の4日間に分けて、抽選で選ばれた76組235人が参加し、76体のハニワを制作しました。
初めて挑戦する人がほとんどでしたが、瀬戸にある美夜之窯のみなさんの指導のもと、グループで協力し合いながら楽しんで作ることができました。
完成したハニワは、約1か月半乾燥させ、10月26日(土曜日)に開催される「第34回ハニワまつり」で野焼きします。



