第2回春日井市総合計画審議会議事録

ページID 1007075 更新日 令和6年1月31日

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1 開催日時

平成28年9月8日(木曜日)午前10時~午後0時40分

2 開催場所 

春日井市役所 12階大会議室

3 出席者

委員

  • 公募委員 秋山 普史
  • 公募委員 伊藤 昭彦
  • 春日井市文化協会 会長 犬飼 真紀子
  • 公益財団法人春日井市スポーツ・ふれあい財団 理事長 井村 茂則
  • 公募委員 岩下 昌道
  • 公募委員 勝 昭雄
  • 春日井市婦人会協議会 会長 熊谷 三映子
  • 春日井市社会福祉協議会 会長 黒田 龍嗣
  • 春日井市区長町内会長連合会 会長 高木 洋一
  • 春日井市老人クラブ連合会 会長 高塚 徳夫
  • 名古屋学院大学 講師 田中 智麻
  • 春日井市保育連盟 会長 長岡 龍男
  • 公募委員 中島 亮
  • 中部大学 教授 中津 道憲
  • 春日井市東部ほっとステーション運営協議会 会長 南部 哲男
  • かすがい環境まちづくりパートナーシップ会議 会長 二宮 久夫
  • 公募委員 二村 みどり
  • 中部大学 講師 松村 亜矢子
  • 春日井市小中学校PTA連絡協議会 会長 水戸 勤
  • 春日井市安全なまちづくり協議会ボニター連絡会 代表 藪木 聰博

欠席者

  • 公募委員 河原 吉矢
  • 椙山女学園大学 准教授 谷口 功
  • 春日井市医師会 会長 福井 雅子
  • 春日井商工会議所 会頭 松尾 隆徳

担当課

  • 総務部交通対策課 交通企画担当主査 金田 浩
  • 総務部交通対策課 交通安全担当主査 伊藤 崇弘
  • 市民生活部市民活動推進課 課長 長谷川 晃
  • 健康福祉部地域福祉課 課長 神戸 洋史
  • 青少年子ども部子ども政策課 課長 西田 勝己
  • 環境部環境政策課 課長 大橋 弘明
  • 環境部環境保全課 課長 上村 浩一
  • まちづくり推進部都市政策課 課長 山田 仁

事務局

  • 企画政策部企画政策課 課長 勝 伸博
  • 同課長補佐 田口 純
  • 同課企画担当主査 亀田 浩史
  • 同課主任 欄 穂高

4 報告事項

  1. 次期総合計画の策定に係る市民参加の状況について
  2. 総合計画審議会委員からの意見について

5 議題

  1. 第五次総合計画の検証について(春日井市まち・ひと・しごと創生総合戦略を含む)
  2. 次期総合計画の策定方針について

会議資料

7 議事内容 (報告事項)

【事務局】
報告事項1、2について、資料1、2に基づき報告
【勝委員】
解決していない過去の苦情を市民意見と捉え、10年、20年かけて解決していければよい春日井市になる。
【事務局】
過去のホットラインや電話での意見などの苦情のデータベースを確認し、広報広聴課と連携して取り組んでいきたい。

8 議事内容 (議題)

  1.  第五次総合計画の検証について
    【事務局】 
     資料3に基づき説明
    【岩下委員】 
     目標1から6を束ねる基本コンセプトは何か。コンセプトを押さえずして次のステップに行ったら全体像が見えない。第五次総合計画の目標を検証することで、次期総合計画の基本コンセプトを考えるということか。
    【中津会長】 
     第五次総合計画の将来像「人と地域が輝き、安全安心で躍動する都市」がこれまでの基本コンセプトにあたる。過去の検証だけでは新しいコンセプトは出てこないが、これまでの取組みの検証は必要である。
    【南部委員】 
     市民満足度に目標値を設定して評価してはどうか。
    【事務局】 
     成果指標に「めざそう値」を設定している。市民満足度の目標設定に意味があるかどうかも含め検証したい。
    【藪木委員】
     成果の有無を数値だけでなく、内容や質の評価も加えれば成果がよくわかると思う。
    【中津会長】
     市民に分かりやすく示すためには、定性的・感覚的に捉えられていたものを、定量的に、数値に置き換えたほうがよいと思う。
    【岩下委員】
     市民意識を調査することはすばらしいが、基本施策、成果指標、めざそう値の表現が感覚的で、達成の可否を判断できる表現になっていない。
    【事務局】
     成果指標は、第五次総合計画の策定時にNPOや学識者の意見を参考に検討したものである。指標のあり方や評価方法なども提案いただきたい。
    ○目標1について
    【岩下委員】
     基本施策1「健康の維持増進を促す」は、具体的に何をどう改善するのか。また基本施策4「高齢者がいつまでも元気に暮らせるまちにする」の「いつまでも」とは、具体的にいつのことか不明のため、あやふやな表現はなるべく使用しないほうがよい。
    【高木委員】
     基本施策2「地域の医療体制を整える」について、例えば市民病院の現状について考えると、医療体制の評価が一番高いということに疑問を感じる。また、基本施策3「支えあいによる地域福祉を進める」の評価が低いが、特に町内会で地域の支え合いを進めていかなければいけない。
    【事務局】
     地域の医療体制については、市民病院だけでなく地域の医療機関が充実することで満足度が高まる。市民病院も救急医療機関として評価を高めているほか、市民病院を含めた地域の医療機関の連携強化を図っている。
    【二宮委員】
     災害対策として、洪水ハザードマップはどの程度できているか。
    【事務局】
     浸水想定区域を示す洪水ハザードマップは、庄内川、内津川、八田川で作成しており、愛知県などと協力して河川工事などの水害対策を進めている。
    【藪木委員】
     今後の方向性が文章表現で記載されているが、今後の具体的な施策はどこを見ればよいのか。
    【事務局】
     第五次総合計画の検証を踏まえて今後の方向性を示した内容になっており、今後の具体的な取組みはこれから作成していく。
    【田中委員】
     次期総合計画はこれまでと基本的には同じベースで作成し、48の基本施策を見直した前提に作成するということか。検証も重要だが、今後の総合計画のあり方を審議会では議論したほうがよいのでは。
    【事務局】
     次期総合計画の策定方針については、本日の議題2としている。現状をそのまま踏襲するつもりはなく、48の基本施策が適正かどうかなどを審議していただき、それを踏まえて、次回以降に事務局で骨子案をお示ししたい。
    【松村委員】
     成果指標が達成困難となっているB領域と、達成済となっているB領域が混在しているが、この違いをどのように考えたらよいか。また、目標1の健康づくりに市民が主体的に取り組むためには、環境や仕組みの見直しが必要であることから、目標3の基本施策25「スポーツを楽しむ環境を整える」と一緒に考えた方がよい。健康づくりは、30~40代の人を子育てや仕事に忙しい環境の中でどう動かすかが重要であるため、公共施設の利用時間を早朝・夜間に拡大したり、親子で参加できるイベントを開催するなどの環境づくりが目標につながるのではないか。
    【事務局】
     成果指標の達成状況と領域については、満足度と成果指標がうまく結びついていないことが認識できたため、今後工夫していく。また、施策については、健康とスポーツなど関連性の高いものを一本化するといった提案をぜひいただきたい。
    【中津会長】
     満足度・重要度の散布図において、満足度が低く重要度が高いA領域だけを重視するのではなく、生活者それぞれの意識の背景を考慮して領域を見ていきたい。縦軸の重要度は時間軸で、上方向は短期的、下方向は長期的なベクトルになるのではないか。横軸は地域性で、右方向は各地区共通のニーズ、左方向は個別地区のニーズになると考える。
    【井村委員】
     目標1の基本施策3「支えあいによる地域福祉を進める」など、地域に関する満足度が低いが、これは地域自身で克服するものだと思う。地域の高齢者や障がい者に対して、地域で連携して活動するという意識にはなっていない。町内会役員は手一杯のため、行政が地域の人達を指導していきながら地域を育ててほしい。
    【中津会長】
     地域で大家族型の支え合いが必要だと思う。地域の共助やコミュニティが改めて問われている。地域に合ったそれぞれのコンセプトを考えなければいけない。
    【南部委員】
     実際に「支え合いによる地域福祉」を進めていくと、基本施策の3から6は一緒になって進むため、1つに集約してもよい。
    【中津会長】
     基本施策の重複は今後是正していきたい。
    【岩下委員】
     次期総合計画については、事務局で目標からコンセプトまでたたき台を提案してもらい、そこに各委員の意見を取り入れ、修正したらよりよいものが出来上がると思う。
    ○目標2について
    【高木委員】
     春日井市の待機児童の状況はどうか。
    【事務局】
     4月1日現在の待機児童はゼロだが、年度途中に就労予定のケースや他の預け先を希望しているケースなど、捉え方によって実態と違うことがあると思う。
    【高木委員】
     基本施策17「家庭や地域の教育力を高める」の満足度が上昇しているが、具体的にはどのような取組みを行ったのか。
    【事務局】
     参考資料の基本施策17にあるとおり、継続的に行っている事業のほか、「土曜チャレンジアップ教室」を新たに実施している。
    【伊藤委員】
     実施計画に予算を当てはめたところ、いじめや虐待、教育相談に充てられる予算が少ない。不登校の児童生徒数は増加しており、原因は大別すると親や学校の友人、教員との人間関係が影響している。特に教員は児童生徒の人格形成に及ぼす影響が大きく、不登校の問題に対しては学校外部の専門家による教員への力量向上のアドバイスが必要とされている。いじめ・不登校ゼロを目指して、スクールソーシャルワーカーの権限の強化と増員を図り、児童生徒からの相談体制の充実を図ってほしい。
    ○目標3について
    【松村委員】
     春日井広報大使の立場にあるが、基本施策26の都市間交流について、春日井市の広報や交流活動は、全くできていない。春日井市の魅力としてサボテンや書道を市内でPRしているが、市外の認知にはつながっていない。例えばサボテンを海外交流に活かすのであれば、サボテンが有名なマルタ共和国と交流するなど、本格的に取り組んだ方がよい。目標3は市内のことが主だが、この中に「国内外の交流の活発化」とあると違和感がある。
    【二村委員】
     春日井市の規模であれば国際交流協会があるが、春日井市にはなく、市民レベルで個々の団体が草の根の交流活動をしている。春日井市国際交流ネットワークが補助金を受けて活動しているが広がっていないのが現状。財政的にも予算化は難しいかもしれないが、市民活動団体と行政がどう連携するかが活発化に向けて重要である。
    【岩下委員】
     目標3では、地域に対する幻想と実態がずれている。町内会加入率は高くても、地域のコミュニケーションがない場合もある。昨年、町内会会長として集会所でカフェを開くことでコミュニケーションの場をつくることができた。「地域力をつける」と掲げるには、実態のずれを認識する必要がある。
    【中津会長】
     地区単位で抱えている事情を考えなければいけない。
    ○目標4について
    【岩下委員】
     高蔵寺ニュータウンは建物が古く、土地が広くて取得費が高く、高蔵寺駅へのバスも減少しており、30~40代に選ばれていない。高齢者も若い方も駅周辺に集約するべきだと思う。長い目で見れば、高齢化より少子化の方が重要な問題である。若い人は春日井市より長久手市に住みたい人が多いという現実を捉えて取り組んでほしい。
    【中津会長】
     他市では目標4の「にぎわい」の部分を最重要としているところもあるが、満足度のワースト10に全ての施策が含まれている。これをどう見るかが重要である。
    【田中委員】
     活力、輝くまち、産業育成や働きやすいまちは、例えば目標2「子どもが健やかに育ち生きる喜びを感じられる」世代にとっても重要なことであり、全て目標1から5のどこかに当てはまり、重複しているところもあると思う。目標4の7つの施策は春日井市にとって特に難しく、現在できていない項目である。春日井市の目指す都市像を検討するにあたり、重要な項目だと思う。
    ○目標5について
    【高木委員】
     高蔵寺ニュータウンは住むにはよいが移動手段が問題。バスの運行などを総合的に考えると改善できるのではないか。デマンドバスや無人タクシーを期待している。
    【藪木委員】
     将来、車の運転が出来なくなったときの不安がある。高齢者のサロンでも集会所への移動手段がないと言われる。
    【岩下委員】
     市民ワークショップでは、春日井市は自然が素晴らしいという意見が多かった。自然を感じられる「歩こうマップ」が作成されているが、幼稚園や小中学校の遠足で活用するとよい。家族でも春日井市の自然に触れる機会が増えるのではないか。
    ○目標6について
    【岩下委員】
     春日井市の財政状態や資金の流れを市民に分かりやすく明示することが重要である。
    【高木委員】
     春日井市の財政はどうか。
    【事務局】
     単年度ベースの収支は黒字となっており、市債削減に取り組んでいる。経常経費は市税や交付金で賄えている。
    【中津会長】
     委員の提案や指摘を踏まえて、今後の方向性を精査していきたい。以上で資料3の審議を終了する。次期総合計画の策定方針について
  2. 【事務局】
     資料4に基づき説明
    【松村委員】
     複数の部署に横断する取組みは、横のつながりを強化してほしい。予算や事務の削減にもつながるのではないか。
    【田中委員】
     「現行の総合計画を継承」とあるが、次期総合計画はこれまでと同様のものを作るということか。現行の総合計画の構成は分かりにくい。
    【事務局】
     現行の総合計画をベースに改善をしていく。計画の構成は基本構想と中長期的な基本計画に分けて作成したい。計画の内容は今後検討していく。
    【高木委員】
     小牧、瀬戸など近隣自治体と協力して取り組むべきことが増えるため、調整する必要はないか。総合計画の情報交換はしているか。
    【事務局】
     総合計画を交換し、参考にしている。
    【井村委員】
     公共施設の老朽化等による建て替えが今後財政的にも大きな負担となることが想定されるが、現状の進捗はどうか。
    【事務局】
     公共施設等マネジメント計画を今年度中に作成するため、資料提供する。
    【中津会長】
     今回は総合計画の基本的な考え方を審議し、今後、具体的な仕組みや内容を審議するということでよいか。
    【事務局】
     次期総合計画の基本的な考え方について意見をいただいた。今回の審議を踏まえ、次回は次期総合計画の全体イメージなどを提示したいと考えている。
    【中島委員】
     総合計画の第一次から第五次までの施策数の変化にはどういった背景があるのか。周囲の知人には総合計画の認識がなく、普及していないように思う。
    【事務局】
     施策数の変化は、その時点で施策の必要性を検証し、加除した結果である。次期総合計画では分かりやすく市民に伝える工夫が必要であると考えている。
    【中津会長】
     総合計画は自治体の今後を担う極めて重要なものである。ビジョンがあっての戦略であり、自治体間の競争が激化する中で、自治体や市民の熱意とレベルアップが重要になる。意見がなければ、今日の議事はこれで終了とする。

    上記のとおり、第2回総合計画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び副会長が署名する。

平成28年10月24日

会長  中津 道憲
副会長  松尾 隆徳

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