第5回春日井市総合計画審議会議事録

ページID 1007078 更新日 令和6年1月31日

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1 開催日時

平成29年5月25日(木曜日)午前10時~正午

2 開催場所 

春日井市役所 3階 301・302会議室

3 出席者

委員

  • 公募委員 秋山 普史
  • 公募委員 伊藤 昭彦
  • 春日井市文化協会 会長 犬飼 真紀子
  • 公益財団法人春日井市スポーツ・ふれあい財団 理事長 井村 茂則
  • 公募委員 岩下 昌道
  • 公募委員 勝 昭雄
  • 春日井市婦人会協議会 会長 熊谷 三映子
  • 春日井市社会福祉協議会 会長 黒田 龍嗣
  • 春日井市区長町内会長連合会 会長 高木 洋一
  • 春日井市老人クラブ連合会 会長 高塚 徳夫
  • 名古屋学院大学 講師 田中 智麻
  • 椙山女学園大学 准教授 谷口 功
  • 公募委員 中島 亮
  • 中部大学 教授 中津 道憲
  • 春日井市東部ほっとステーション運営協議会 会長 南部 哲男
  • 公募委員 二村 みどり
  • 春日井商工会議所 会頭 松尾 隆徳
  • 中部大学 講師 松村 亜矢子
  • 春日井市安全なまちづくり協議会ボニター連絡会 代表 藪木 聰博

欠席者

  • 公募委員 河原 吉矢
  • 春日井市保育連盟 会長 長岡 龍男
  • かすがい環境まちづくりパートナシップ会議 会長 二宮 久夫
  • 春日井市医師会 会長 福井 雅子
  • 春日井市小中学校PTA連絡協議会 顧問 水戸 勤

事務局

  • 企画政策部企画政策課 課長 勝 伸博
  • 同課長補佐 田口 純
  • 同課企画担当主査 欄 穂高
  • 同課主任 伊藤 宏紀

4 議題

  1. 第六次総合計画(骨子案)について
    1. 基本構想
    2. 基本計画
  2. 委員の解任について

5 会議資料

6 議事内容(第六次総合計画(骨子案)について)

  1. 基本構想について
    【事務局】
     資料に基づき説明
    【岩下委員】
     16ページの市の将来像について、仮題としている「暮らしやすさと幸せをつなぐまち かすがい」は重要だと思うが、イメージが定まらない。「暮らしやすさ日本一を目指すまち かすがい」を提案したい。
    【勝委員】
     仮題も良いが、「幸せ日本一を目指すまち かすがい」、「暮らしやすさと幸せを育むまち かすがい」、「思いやりのある暮らしやすいまち かすがい」、「笑顔あふれる暮らしやすいまち かすがい」はどうか。
    【谷口委員】
     17ページの基本目標2「子どもの笑顔があふれるまち」に「子どもを産み」という表現があるが、「産む、産まない、産めない」という多様な生き方があることを考慮し、表現を再検討した方が良い。
    【事務局】
     市の将来像における「日本一」という表現については、その意気込みは必要と考えるが、都市間競争ということではなく、他の良い点は学び、足りない点は認め、自治体の個性を活かすことが重要と考えている。
     また、「子どもを産み」という表現については、様々な立場の方を考慮する必要性は承知しており、今後議論を深めていきたい。
    【中津委員】
     市の将来像の「つなぐ」という表現が気になったが、他の自治体でもキーワードとなっている。春日井市の大きな財産である「暮らしやすさ」と、いろいろな形の「幸せ」を「つなぐ」という表現は良いと思う。
    【黒田委員】
     私も「つなぐ」で良いと思う。「暮らしやすさと幸せをつなぐまち かすがい」では、小さな幸せでもそれぞれが助けあい、地域がつながるということも表現されている。春日井市の「暮らしやすさ」や「幸せ」を共有していこうということだと捉えている。
    【藪木委員】
     前向きな市の将来像で良いと思う。「つなぐ」や「むすぶ」は盛んに使われており、「つなぐまち」で違和感はない。
    【中津会長】
     現時点では確定ということではない。意見も出尽くしたようなので、基本構想についての審議を終了する。
  2. 基本計画について
    【事務局】資料に基づき説明
    【中津会長】  
     基本計画は、基本構想を実現するための10年間の施策の方向性を示すものであり、具体的な事業は記載していない。
     事務局骨子案に各委員の意見を反映し、子ども分野では、「子どもの貧困対策」、「相談体制の充実」、環境分野では「マナーの向上」に関する施策を追加している。
    【岩下委員】
     26ページの「防災」について、地域ごとに避難所運営マニュアルを作成することとしているが、避難所の場所や避難経路、想定人数、備蓄の量などの情報が市民に届いていない。また、緊急時に住民が避難所の鍵を開けることができるようにしてほしい。「交通安全」については、歩道整備が不十分であり、道路の白線が薄くなっている。
    【事務局】
     個別の事業については、総合計画の施策の方向性に基づいて各部局が責任を持って行うため、この審議会では必要な個別事業が施策の表現に網羅されているかという視点で審議をお願いしたい。
    【勝委員】
     49ページの「第1章まちづくりの進め方」について、近隣市町村との関係として「春日井市が中部地区のリーダー的存在として引っ張っていく」と記載してはどうか。
     24ページの「防災・生活安全」について、防災より生活安全の方が重要だと思うので、「生活安全・防災」の順に記載してはどうか。
     34ページの「学校給食」について、アレルギー対策を記載してはどうか。
    【事務局】
     近隣市町村との連携は、効果的・効率的な行政運営のための一つの手段と考えているため、表現を検討したい。
     「防災・生活安全」の順番については、市民意識調査において「防災」の重要度が高かったため、この順番にしている。「生活安全」の方が重要という意見を受け止め、精査し検討したい。
    アレルギー対策については、「安全・安心な学校給食」という表現の中に含めているが、表現を検討したい。
    【秋山委員】
     38ページの「住民が気軽に集まることのできる場の充実」について、具体的なイメージはあるか。
    【事務局】
     認知症カフェや子育て支援カフェなど既に様々な取組みがあるが、地域でこうした場の要望があった際に、公共施設の貸出や消耗品の支援などを行うことを考えている。
    【秋山委員】
     住民が気軽に集まることができるカフェは良いと思う。運営を地域の中高年が行うと生きがいにもつながるのではないか。地域の催し物を地域の人が行えると良い。
    【中津会長】
     多治見市では、公民館の管理運営を指定管理方式で民間に委託し、乳幼児や高齢者向けに様々なメニューを提供している。春日井市とはコミュニティの性質が違うが、参考にしてはどうか。
    【田中委員】
     全体的に問題点などが整理されていて丁寧に作られていると思う。市民ワークショップなどで子どもや高齢者などのニーズを拾い上げ、市民の生活をとにかく守る、ということが「安全で幸せ」という形に落ち着いたのだろうと思う。ただし、印象として「守り」の総合計画という感じであり、直近の次世代である高校生や大学生、新社会人にこの計画がどう響くのか疑問に思う。守られる立場の子どもや高齢者に対する施策も必要だが、重要な課題である財源確保のための「攻め」の部分として、これから未来を生きていく高校生や大学生、新社会人に対する計画についてはどのように考えているか。
    【事務局】
     小中学生にはグループインタビューを行い、子どもたちが、10年、20年後、春日井市に住むと選択した時に、現在の「暮らしやすい」という感覚を守ることが最低限必要と考え、その部分をしっかりと記載している。
    【田中委員】
     高校生や大学生、新社会人に対してはどうか。
    【中島委員】
     大学生の立場から総合計画を見ると、高校生や大学生、新社会人に関わる部分はあまりないと思う。若者が問題意識を持てるような取組みを、教育現場や地域で用意できると良い。
    【南部委員】
     この世の中に必要なのは「話を聞いてくれる人」だと思う。現在では、小さい子どもも大きなストレスを抱えて暮らしており、いじめられる子どもだけでなく、いじめる子どもの話を聞くことも必要。こうした「傾聴」について、総合計画に盛り込みたい。
    【伊藤委員】
     「子ども」について、春日井市はいじめや不登校の問題を真摯に受け止め、前向きな施策を実行している。特に子どもが相談できる体制づくりが大事だと思う。34ページの「子どもを守るための相談体制の充実」について、一つの大きな施策として記載してもよいのではないか。
    【事務局】
     「傾聴」や「子どものための相談体制の充実」ついては、教育という括りに捉われず、一つの施策として焦点を当てていきたいという意見と受け止め、記載方法を検討したい。
    【中津会長】
     総合計画で「基本構想」と「基本計画」があり、その先の具体的な事業のところで今の提案が入ってくるのではないかと思う。いじめの問題や若い世代の話を聞くこと、語り合える場を作っていくことは、次のステップになるのではないか。
    【松村委員】
     38ページの「誰もがスポーツを楽しむことができる環境づくり」について、「いつでも」という表現を追加してほしい。
     言葉の使い方として、「スポーツ」は基本的に勝敗を伴うものを指し、「運動」はもう少し広いカテゴリーを指す。近年、「スポーツ」という言葉が増えているが、高齢化が進行する中で「スポーツ」という表現は合わなくなり、総称して「運動」という言葉を使う方が良いのではないかという意見もある。「スポーツ」という言葉を消すことはできないので、「運動・スポーツ」と並列で表現することも増えてきている。市民向けの総合計画では、小さい枠組みの「スポーツ」だけでなく、「運動・スポーツ」という並列の表現を本文中で使用してはどうか。31ページの「市民ができること」の「ウォーキング」についても、「運動」としてはどうか。また、健康に必要なのは、食事、運動、休養とストレス対処であるため、ストレス対処についても記載してはどうか。
    【事務局】
     「いつでも」の追加や、「運動」という表現、健康のための食事、運動、休養、ストレス対処について、意見を参考に記載を検討したい。
    【谷口委員】
     49ページの「効果的・効率的な行政運営」について、「つなぐ」というキーワードがあるように、組織間の連携や組織間をつなぐといった行政内部の運営に関しての言及があると良い。
     50ページの「市民協働の推進」について、市民や地域に期待するのであれば、権限や財源の都市内分権をどう整備していくのかという覚悟が必要だと思う。
     「民間活力の活用」について、何でも民間に任せてはいけないので、行政の責任を考えると、「行政ができない、してはいけない」ものについて積極的に民間活力を活用するという但し書きが必要になると思う。
     「シティプロモーション」という言葉は、現在は積極的に使われているが、10年後も使われている言葉か注意が必要だと思う。
    【事務局】
     行政組織内の連携については、「推進体制を整備し」という部分に行政の体制の見直しを含めている。
     「市民協働の推進」については、現在は町内会、自治会などの基盤を大事にするという方針としているが、将来的には地域で決定していくことをどうサポートするかが大きなテーマであり、大事な点であると認識している。
     「民間活力の活用」は、丸投げを意味するものではなく、行政が市民から負託された事業をどう戻していくかということだと考えている。行政も得手、不得手があるため、自治体運営における公民連携だと思っている。
     「シティプロモーション」は、広報などの外向けの情報発信だけでなく、現在住んでいる方々に向けた魅力の再発見が大事だと思う。本市のシティプロモーションはまだまだこれからであり、今後取り組んでいきたいと表現している。
    【岩下委員】
     33ページの「子ども」について、出生率を上げるためには結婚するところから始まり、結婚から高校卒業までが子育て支援として必要だと思うが、現在の記載では、最初と最後の部分である婚活支援や高校を中退しないための支援に関する記載がない。また、不登校の子どもへのサポートとして、不登校児の親への支援を追加してほしい。
    【事務局】
     子育て支援について、小中学生という区分けはしてないが、高校生に関する施策があまり出ていないのはご指摘の通りであり、施策から事業への展開が課題だと思う。
    婚活支援については、賛否両論があり、現在、市で積極的に取り組む方針はないが、時代の流れで変わる可能性はある。
     不登校児の親支援については、スクールソーシャルワーカーの増員など、教育の中に福祉をどう入れ込むかということを進めている。NPOや関係機関、民生委員の方々などと協力して取り組んでいきたい。
    高校中退の支援については、現在、市として打ち出す手はないが、高校の教員は小中学校の教員に比べて地域との関わりが薄いため、今後、子ども・若者総合支援地域協議会などにおいて、地域における支援体制を活性化していきたい。
    【藪木委員】
     総合計画の基本計画は、具体的な事業計画が策定しやすいようになれば良いと思う。問題は、具体的な事業計画が非常に使いにくいということ。基本計画から具体的な事業計画を策定するところが大切だと思うが、現在は市民の関与しないところで各事業が作られるので、非常に使いにくく感じる。このあたりが上手くいくようにならないか。
    【事務局】
     事業が使いにくいという点について、企画政策課は実施計画の査定も行っており、新規事業を使いにくい状態で通している責任がある。査定の仕方やニーズの捉え方など査定部門として反省し、しっかり取り組んでいきたい。
    【中津会長】
     健康寿命のデータについて、春日井市は男性が65.8歳、女性が66.8歳で、愛知県、全国もほぼ同じ数値だが、私の認識では男性が70歳、女性が73歳ぐらいだと思う。算出方法に違いがあるのか。
    【事務局】
     春日井市データヘルス計画の数値だが、算出方法を確認する。
    【二村委員】
     外国人労働者がこの1、2年で500人程度増えている。特に介護施設や中小企業において外国人の労働力が必要とされており、まちづくりだけでなく産業や経済の中で外国人が取り入れられると良い。
    【事務局】
     外国人の就労環境の分析がまだ不十分であるため、雇用環境の変化があればご教示いただきたい。
    【中津会長】
     意見が出尽くしたようなので、基本計画についての審議を終了する。各委員の意見や提案を中間案に反映するように事務局にお願いしたい。

7 議事内容(委員の解任について)

 委員の解任について
【事務局】
 本年4月1日付で本市の消防職員となった河原委員について、春日井市附属機関等の設置等に関する指針に「本市職員を委員に選任しないこと」とあるため、この規定に基づき解任せざるを得ないと考えている。春日井市総合計画審議会規則に「審議会の運営について必要な事項は、会長が審議に諮って定める」とあるため、河原委員の解任について審議をお願いしたい。
【中津会長】
 河原委員を解任することとしてよいか。
【委員】
 異議なしの声
【中津会長】
 河原委員を総合計画審議会委員から解任する。
 意見がなければ、本日の議事はこれで終了とする。

8 その他

 上記のとおり、第5回総合計画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及びあらかじめ指定する委員が署名する。

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企画経営部 企画政策課

電話:0568-85-6031
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