平成26年度第6回春日井市情報公開・個人情報保護審査会議事録

ページID 1007182 更新日 平成29年12月8日

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1 開催日時

平成26年11月19日(水曜日) 午前9時~午前11時

2 開催場所 

春日井市役所南館4階 第3委員会室

3 出席者

【委員】
 会長         近藤 真
 委員         吉岡 ミヤ子
 委員         堀口 久
 委員         富田 隆司
 委員         高松 淳也
【事務局兼諮問実施機関】
 総務部長          加藤 達也
 総務課長          松原 眞一
 総務課課長補佐     橋本 健
 総務課課長補佐     吉永 公平
 総務課文書担当主査   梶田 傑
 総務課文書担当主事   津田 哲宏
【傍聴者】
 無し

4 議題

  1. 情報公開に関する重要な事項の審議について
  2. 異議申立てに係る事案の審議について(非公開)
  3. その他(非公開)

5 会議資料

6 議事内容

(1) 情報公開に関する重要な事項の審議について

【近藤会長】 平成26年度第6回春日井市情報公開・個人情報保護審査会を開催します。全員が出席ということで定足数を満たしているので、本日の会議は有効に成立している。本日の議題は、諮問第43号は「情報公開制度の重要な事項の審議」、諮問第42号は「異議申立ての事案の審議」を予定している。本日の議事録署名人は、吉岡委員にお願いしたい。会議の運営などについて事務局から説明をお願いしたい。
【事務局松原】 (会議の運営について説明)
【近藤会長】 議題1「情報公開の重要な事項の審議」について諮問実施機関から説明をお願いしたい。
【諮問実施機関梶田】 (資料に基づき説明)
【近藤会長】 「昨年度から同様の請求が反復して・・」とあるが、その請求内容はどのようなものか。
【諮問実施機関梶田】 メール全般の開示請求。
【近藤会長】 プライベートな利用をしていることをチェックするためか。
【諮問実施機関梶田】 わからない。
【近藤会長】 一般市民からか。
【諮問実施機関梶田】 はい。
【近藤会長】 最近になってからか。
【諮問実施機関梶田】 平成25年度の11月ごろから定期的に請求がある。
【近藤会長】 課ごとに請求するのか。
【諮問実施機関梶田】 はい。相手方は、データを希望しているが、メールにはデータで出せる部分と出せない部分があるため、一つの課あたり2つの請求が出る。
【堀口委員】 何にいくらなど、具体案は考えているか。
【諮問実施機関梶田】 具体的には考えていないが、閲覧についても徴収したい。また、電磁記録についても考えたい。
【堀口委員】 閲覧でマスキングが必要なものは、マスキングのためのコピーをしている。写しが不要といわれると費用を徴収していない。実費すらもらってない状況だ。なんとかしないといけないと思う。
【諮問実施機関梶田】 以前は紙の閲覧が数百枚というのもあった。黒塗りだけでは透けて見えるので、黒塗りしたものをさらにコピーしている。開示文書のほかに、もう一部同じものを用意しなければならない。
【吉岡委員】 横須賀市でも検討している。情報公開の趣旨に合わない不適切な開示請求は、春日井市でもかなりあるのか。
【諮問実施機関梶田】 制度自体は、請求理由を問わない。明らかに事務の停滞や特定の職員への中傷があればわかるが、そこまではっきりしたものはない。
【吉岡委員】 はっきりしないが、件数は増えているわけか。
【諮問実施機関梶田】 横須賀市は、法人の営利目的請求が多い。また、補正に応じず裁判になった件もある。当市ではそこまではない。
【高松委員】 県内の他市の状況はどうか。
【諮問実施機関梶田】 県内で手数料は尾張旭市のみ。あとは実費負担。
【富田委員】 営利的請求かどうかは、区別はつくか。
【諮問実施機関梶田】 請求されるものを見れば予想は付くが、明確にはわからない。法人の担当者が個人で請求をしたり、調査研究のためなどと言われたらわからない。
【富田委員】 開示請求に係る事務は、特定の者に対する事務で、その者自身の受益となる一面もあると記載があるが、一方で市の行政運営の公開性の向上や市民参画の推進などを目的としている。
【諮問実施機関梶田】 どちらの側面もある。公益性もあれば、企業の利益の請求もあり、個人の趣味もある。そこは感知できない部分である。
【富田委員】 だからこの制度は理由を問わない。営利的請求の区別がつけば、そこはそのように言える。費用に、濫用請求を排除する趣旨はあるか。
【諮問実施機関吉永】 法律上の権利濫用であれば、一般条項の権利濫用で開示請求を却下することができる。それに当たらなければ、条例上は適法として請求を受けるしかないので、区別することは困難である。
【近藤会長】 営利目的で手数料を設定することは難しい。実費のみで、手数料は今までどおり全部無料にすべき。日本の情報公開制度は、民主主義の発展として歓迎されてきた。そこを営利か非営利かで区別するのは難しい。
【富田委員】 最近の他市の動向について、手数料を取るところが増えているのか。廃止しているところが増えているのか。
【諮問実施機関梶田】 わからない。しかし、制度趣旨から手数料は取らないとスタートしているところが多い。請求手数料21団体、実施手数料117団体。全国の自治体で情報公開制度が整備されていることを考えればベースは無料だが、自治体の実情に応じて取るところがあると思っている。
【近藤会長】 制度をつくるとき、アメリカを手本としている。手数料は取らず、実費のみ。そこをどのように捕らえることができるかを検討してくことが合理的である。手数料をかけると制度趣旨から議論が出る。
【高松委員】 横須賀市は、条例改正後は、濫用的請求は抑えられたのか。
【諮問実施機関梶田】 論文の中で、横須賀市の件数は激減したわけではないと記述があるが、はっきりはわからない。
【吉岡委員】 これだけの件数が増えてきて、かなりの人件費が費やされている。なんらかの受益者負担、手数料が発生してもいいと思う。今はネットでかなりの情報を自分で入手できる。それ以外のもっと多くの特別な情報を得たいと請求する。それに、これだけの人件費が係る。金額は後の議論になるが、手数料は取っても良いと思う。
【堀口委員】 私も賛成である。制度は、税金によって運営されているという視点が欠けている。制度理念からすれば無いほうがいいし、立ち上がりとしてそのようなところを目指したのはいいと思うが、税金で運用されている以上はコスト面も考えるべき。ある程度は受益者負担を考えるべき。想定されている手数料がこの一覧表程度なら、正当な請求を妨げるものにはならない。この程度であれば導入していいと思う。
【近藤会長】 手数料導入自治体は全国的には少数である。一般化した共有認識であるとは言いがたいが、行政の仕事に支障が生じているなら、検討しなければならない。しかし、これは行政にとって必要な仕事であるという考えもある。この程度の手数料設定は良いとしても、その後また値上げをすると問題が出てくる。もう少し他国等の事例を検討してやったほうがいいのではないか。
【高松委員】 研究に必要な情報公開請求はたまにする。手数料を気にしたことはない。数百円の手数料があるから請求をしないというものではない。横須賀市の例からも、権利を制限し、濫用を抑制する効果はない。
1件あたり9,500円の費用に対し、300円をとっても象徴的な意味しかない。わざわざ導入する実務的な意味がそれほど無いのではないか。
【堀口委員】 濫用を抑えるためではなく、税金の適正な使い方である。税金を使用して運営されている制度であることから、若干の受益者負担を入れるという視点での改正であると思う。濫用的な請求を抑制するなら、直接濫用禁止条項を置けばよい。
他市では、そのような動きがあるようだ。春日井市では、顕著な濫用事例はない。もしそういう事実があれば、直接的な条項を置くべき。
【諮問実施機関加藤】 件数が増えてきたのは、同一人からの請求が要因。精査した請求ならいいが、とりあえず全部といっているため、請求数が増えている。営利目的という話ではなく、本当に必要な情報だけを請求させたい。実際に件数は減っていくとは思う。状況は各市でまちまちである。当市では、紙で5、6cmほどの決裁が毎日のように回付されてくる。それをもう一度コピーしたものを開示している。業務量も多いし、紙代などの物品費もかかる。
【富田委員】 心情的には理解できる。特定の人の負担が増える。必要なものかどうかわからないが、それを請求することはこの制度が許している。そういう制度をつくっておきながら、それが理由になるのか。
受益者負担とはいっても、情報公開制度は特定の個人のためでなく、市政のためにあるものである。見分けがつかない。手数料を課すなら、その正当性を裏付ける研究をしないといけない気がする。
【高松委員】 研究で情報公開制度を使うが、後に追加で請求をするよりも、とりあえず全部もらう方が、お互いに手間がかからないこともある。精査するといっても、請求する側がどれくらい対応するか。他のもの全部といっても、精査しても1件は1件である。
特定者からの請求が繰り返されているのは理解できるが、横須賀の例から手数料で解決できるか不明である。そのことから逆に導入してもいいといえるかもしれない。または、濫用規定を検討するなども考えられる。
【近藤会長】 濫用防止規定は実効性に乏しい。実際に掛かる費用をどのように請求者に課すかという問題。濫用防止規定は難しい問題。
本件については、本日はここまでとして、次の機会にいろいろ調べて本格的な議論をするとしたい。
【高松委員】 制定の前後で件数や事務負担などがどのように変化したかを知りたい。
【近藤会長】 アメリカの事例について、私も調べたい。

上記のとおり、第6回春日井市情報公開・個人情報保護審査会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及びあらかじめ指定する委員が署名する。

  平成26年12月24日
                   会長  近藤 真

                   委員  吉岡 ミヤ子

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